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SONY、GPS搭載デジカメ「DSC-HX5V」

2010-03-01 07:16:39 | GPS


<ニュースリリース>
世界初フルハイビジョン動画撮影(1920×1080/60i、AVCHD)を実現 大画面テレビでなめらかな動画再生が楽しめるなど デジタルスチルカメラ “サイバーショット” 3シリーズ5機種 発売 (SONYプレスリリース)

<レビュー>
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 ソニーは1月18日、コンパクトデジタルカメラ・サイバーショット「DSC-TX7」「DSC-HX5V」2機種を発表した。
 高感度で知られる裏面照射型構造のCMOSセンサー「Exmor R」を搭載。AVCHD形式のフルハイビジョン動画(1920×1080/60i)に対応していることが特徴だ。
「DSC-TX7」は2月5日に発売済み。44800円(家電量販店価格)。
「DSC-HX5V」は3月5日発売予定。44800円(家電量販店価格)。

 中でも「DSC-HX5V」はGPSと電子コンパスを搭載していて、注目機種だ。先日、「DMC-TZ10」と併せて紹介記事を書いたが、ここではレビュー記事やプレスリリースの関連記事併せて紹介しておきたい。

 スペックや概要については、関連記事に詳しい。簡単にまとめると、
・25mm~250mm(35mmフィルム換算)、F3.5~5.5。
・裏面照射型CMOSセンサー搭載、1020万画素。
・102.9×57.7×28.9mm、133g。
・スイングパノラマ、フルハイビジョン(AVCHD)動画撮影。
・SDHCカード、「TransferJet」搭載メモリースティックに対応。
・GPSと電子コンパス搭載。
だ。


 ハードウェアの面で位置関連での注目点は、
・GPSにより撮影位置情報が記録できる。
・電子コンパスにより撮影時の方位情報が記録できる。
・GPSアシストデータを付属ソフトのPMBによりカメラ側に転送、GPS測位の所要時間を短縮できる(AV Watch)。
と言った点だ。

 ソフトウェアの面での注目点は、
・付属ソフト「PMB(Picture Motion Browser)」で位置情報のついた写真を扱うことができる。
「PMB」による地図上に写真をマッピングして表示できる。
 電子コンパスによる方位情報は、「Google Earth」や「PMB」で確認できる(デジカメWatch)。
と言った点だ。


 ここで、「GPSアシストデータ」と測位時間の短縮について触れておきたい。
 GPS測位は何も情報が無い状態で開始すると、GPSにとって良い環境(屋外で、周囲にビルなどが無く、空が開けている場所)でも速くても数十秒~1分は必要となる。これは、測位に必要な衛星情報を衛星から受信するのにそれくらいの時間が必要になるからだ。加えてこの衛星情報は、ある程度GPSにとって良い環境でないと受信することができない。
 基本的にGPS受信機はこの衛星情報を保存できるようになっている。有効時間は2時間程度だ。従って一旦測位して次回数分後に測位すると、環境が良ければ数秒で位置を知ることができる。また衛星情報があれば、ある程度厳しい環境でも測位が可能となる。

 ならば、その測位に必要な「衛星情報」を予め何らかの方法でGPS受信機に入れておけば測位が早くなるのではないか、という考え方が生まれた。
 これが一般的に実用化されたのが今の携帯電話の測位機能だ。携帯電話は通信機能を持っているので、これを用いて最新の衛星情報を携帯電話にダウンロードし、これを用いて測位時間を短縮している。そのため携帯電話では環境がよければ10秒もあれば測位可能だ。
 この衛星情報をDSC-HX5Vでは「GPSアシストデータ」としている。

 次いで、GPS搭載PDAやスマートフォンでも同様に、GPSアシストデータを端末にダウンロードし測位を早めるという仕組みが導入された。ただしこれらの端末では測位する直前に通信する、という機能を持たないものもある(例えば無線LANしか持たなければ、普通屋外で測位する直前にGPSアシストデータをダウンロードすることはできない)。
 そこで、GPSアシストデータの有効時間を数日に延ばすという技術が導入された。PDAのGPSでよく使われているSiRF社の「SiRF InstantFix」や HTC 製スマートフォンに搭載されている「クイックGPS」がこれだ。

 そして、ソニーの2010年春モデルのコンパクトデジタルカメラとデジタルビデオカメラから、GPSアシストデータによって測位時間を短縮する仕組みが導入された。「SiRF InstantFix」「クイックGPS」と同じようなものと考えられるが、GPSアシストデータの有効期間がどうなのか(下記のレビュー記事によると1ヶ月?)など、発売されたら詳細を確認したい。


 最後に、レビュー記事について紹介しておきたい。

 ITmediaの記事は5ページに渡ってのレビュー記事。1ページで概説、2ページにGPS紹介がある。

 動画で位置情報をつけた様子、付属ソフトPMBのマップビューの様子が紹介されている。マップビューでは撮影方向が記録されていることも分かる。なお動画の位置情報はPicasaでは認識されていないとのこと。
 GPSアシストデータの画面も表示されているが、ここでは有効期間が1ヶ月になっていた。製品版でもそうならばすごいが、逆にこれだけ有効期間の長いデータがどの程度測位時間の短縮に効果があるのか、心配な点だ。
 GPS感度や測位時間についての記述もある。なお一般論だが、最初の測位では、動きながらでは時間がかかることが多い。
・最初の測位は、周りに家が立ち並ぶ屋外を歩きながらだと、10分くらいかかった。
・一度測位すると、数秒で測位できる。
・木造2階建ての建物の窓際でも受信できなかった。
 3ページは動画撮影。動画のサンプルも置かれている。AVCHD 1920x1080(60fps, 17Mbps)やMP4 1440x1080(30fps, 12Mbps)などが選択できるとのこと。
 4ページはTransferJetについてと静止画の作例。5ページ目はスイングパノラマの作例、動画の作例。

 GPS-CS3K を使った立場からすると、マップビューの表示などを見ていると、移動時の軌跡が無いのが寂しく見えてしまう。定期的な測位モードを設けてログを記録できるようにすれば使う人もいるかもしれない。そこまでいくと、最早GPSレシーバーだが。


 マイコミジャーナルの記事は4ページに渡ってのレビュー記事。1ページはTransferJetについて。2ページはGPS紹介だ。

 こちらにも、GPSアシストデータの画面が出ているが、やはり有効期限は1ヶ月になっていた。USB接続でPCとつなげば自動で更新するので、メモリーカードを使ってデータをやり取りしている人は注意、とのこと。
 測位時間は早いときで数秒、長いと2-3分。再び測位するときは早い。屋内では測位できない。高層ビル群の間でも測位に時間がかかったり精度が悪化するとのこと。
 3ページはカメラのしての概説。4ページは動画撮影機能と静止画の作例だ。

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