ポータブルSDカーナビステーション Strada Pocket 4機種を発売 (ニュースリリース)
パナソニック、ワンセグ受信を強化した「Strada Pocket」 (AV Watch)
パナソニック、PND「ストラーダポケット」4機種、HDDカーナビ「ストラーダ」3機種 (Car Watch)
「迷いまセンサー」搭載、ポータブルナビ「ストラーダポケット」発売 (ITmedia)
今度のカーナビはGoogleマップで目的地に――パナソニック (ITmedia)
パナソニックがいよいよPND市場に本格参入,4機種を一気に発売 (Tech-On!)
【続報】「PNDで25%のシェアは取りたい」,パナソニックが新型PNDを発表 (Tech-On!)
パナソニック、加速度センサー内蔵のPND発表 (レスポンス)
パナソニック ストラーダポケット に「迷いまセンサー」 (レスポンス)
【パナソニック ストラーダ09夏】簡単便利なGoogleマップ連携機能 (レスポンス)
パナソニック、「迷いまセンサー」など搭載の高機能ポータブルナビ発表 (マイコミジャーナル)
パナソニック、「Googleマップ」と連携するHDDカーナビ (日経トレンディネット)
パナソニックは4月22日、PNDの新機種、ストラーダポケット「CN-MP100D」「CN-MP100DL」「CN-MP200D」「CN-MP200DL」を発表した。発売は6月12日予定。実売価格は「CN-MP100DL」で59800円、「CN-MP200DL」で69800円。
「CN-MP200D」「CN-MP200DL」はワンセグ搭載。「CN-MP100DL」「CN-MP200DL」はACアダプター・家庭用スタンド付属。
地図データはトヨタマップマスター製(Tech-On!)。GPS感度は-155dBm。超高感度とは言えないが十分な感度を持つ。
PNDとしての特徴は、
・地図データは4GBだが、8GBに無償アップグレード予定(Tech-On!)
・FM-VICS対応
・ジャイロセンサー搭載
あたりだろう。
また、Google Maps との連携機能を備える。この機能は日産カーウィングスでの搭載に続くものだ。ただしストラーダポケットはカーウィングスのような通信機能を持たないため、SD カードでデータ授受を行う必要がある。
対抗となる機種は、SONY nav-u NV-U3V, SANYOゴリラNV-SB540DT と考えられる。まずは、いつものように比較表を載せてみたい。
機種名 | ゴリラ NV-SB540DT | nav-u NV-U3V | ストラーダポケット CN-MP200DL |
GPS性能 | -152dBm | ? | -155dBm |
外付けGPSアンテナ | ○ | ○ | ○ |
大きさ | 139×86×24.5mm | 150×87×25.7mm | 133×89×28mm |
重さ | 270g | 280g | 292g |
液晶 | 5.2 | 4.8 | 5 |
地図データ格納場所 | 内蔵8GB | 内蔵4GB | SD 4GB 8GBに無償upgrade予定 |
地図縮尺 | ? 詳細地図・立体表示有 | 25m~800km | 50m~200km |
外部メモリ | SD(32GBまで) | Memory Stick Duo | microSDHC |
外部接続 | × | USB | ? |
内蔵電池稼働時間 | 3.1h | 2h | 2h |
ワンセグ | ○ | ○ | ○ |
その他ナビ以外機能 | MP3/WMA MP4/JPEG | MP3/MP4/JPEG | 画像 |
住所検索数 | 3500万 | 3400万 | 3600万件 |
ジャンル・周辺検索 | 450万 | 200万 | ○ |
施設名検索 | 1000万 | 1000万 | ○ |
電話番号検索 | 4000万 | 1000万 | 920万件 |
周辺検索範囲 | ? | ○ | ○ |
地点登録 | 500 | 2000 | 106 |
VICS | ○(FM) | 別売(光・電波) | ○(FM・アンテナ必要) |
自律航法 | ○ | ○ | ○ |
通信機能 | × | × | × |
パーキングブレーキ結線 | 必要 | 不要 | 不要 接続も可能 |
実勢価格 | 69800 | 59800 | 69800 |
発売日 | 09/04 | 08/10 | 09/06 |
nav-u が先鞭をつけたジャイロによる自律航法と VICS 対応だが、ようやくゴリラに続いてストラーダポケットも対応してきた。ただし nav-u は光・電波ビーコンだが、ゴリラとストラーダポケットはFM-VICSのみとなる。この点には注意したい。
自律航法は「迷いまセンサー」と命名されたが、トンネルの中などGPS電波が届かない場所でも自車位置を補足できる仕組みだ。一般的なPNDはトンネルに入ると自車位置が止まってしまうことが多かったが、今回の機種で自律航法の仕組みが搭載されたことで、このような問題から開放されることとなった。
これらの機能は PND で搭載しているものは少ないものの、カーナビとしては当然あるべき機能であり、ようやく PND もカーナビとして十分な機能を備えてきたと言える。
データ容量は4GBだが、Tech-On! の記事によると2009年10月までには8GBへの無償アップグレードを行うという。当初は 4GB で計画されていたのかもしれないが、NV-SB540DTが8GBを搭載してきたので、急遽このような発表を行ったとも考えられる。他にも「ワンセグ持ち出し」機能が秋のアップグレードで搭載される予定であるなど、開発が間に合っていないような印象を受ける。
カーナビでは、「動作中の操作をある程度ロックする」機能を持つものがあり、特に国内メーカーのものではそのような機能を持つことが一般的だ。ゴリラはパーキングブレーキとの結線が必要で、PND としての重要な要素である持ち運びの自由さを奪っている。nav-u は移動中であることを検知してロックをかける。Air Navi も同様だ。
ストラーダポケットは、パーキングブレーキの結線をしてもよいし、nav-u と同様に移動を検知する方法を使うこともできる。とても柔軟な方法でおもしろい。
残念なのは、「SDカードを経由しないといけない」という Google Maps の連携機能の使いづらさだ。望ましいのはパイオニア Air Navi のような通信機能の搭載だろう。これは難しいにしても、せめて Bluetooth を搭載して、KDDIとトヨタやシャープとパイオニアのような、ケータイとナビの連携機能くらいは欲しいところだ。