ブログ:日本のフォーク

親愛なる日本のフォークソングについてあれこれと・・・

高田渡ほか 『獏 詩人・山之口獏をうたう』 (1998.5)

2005-06-05 00:43:29 | Weblog
1.年輪・歯車(高田渡・佐渡山豊・石垣勝治) 2.結婚(高田渡) 3.深夜(高田渡) 4.たぬき(つれれこ社中) 5.座蒲団(大工哲弘) 6.告別式Ⅰ(高田渡・石垣勝治) 7.玩具(石垣勝治) 8.第一印象(石垣勝治) 9.鮪に鰯(ふちがみとふなと with 高田渡) 10.頭をかかえる宇宙人(ふちがみとふなと with 高田渡) 11.獏(佐渡山豊) 12.会話(佐渡山豊) 13.紙の上(佐渡山豊) 14.告別式Ⅱ(嘉手苅林次) 15.ものもらい(原題・ものもらいの話)(島保克&オルケスタ・ボレ with 高田渡) 16.石(大島保克&オルケスタ・ボレ with 高田渡) 17.夜景(高田渡) 18.生活の柄(高田渡・大工哲弘) <B/C RECORDS BCD-4>

いい仕事をされたと思っております。このアルバムを作れて渡さんはさぞうれしかったでしょう。

いわゆるオムニバスではありますが、これは渡さんのディスコグラフィーに入れてもよいでしょう。

獏さんが沖縄出身ということで、佐渡山豊さん、大工哲弘なども参加しています。

ラストはやはり「生活の柄」でしめています。

高田渡&金城恵子 「よろん小唄/ラッパ節」 (1998.4)

2005-05-22 09:01:05 | Weblog
高田渡&金城恵子 「よろん小唄/ラッパ節」 <BC Record BCD-3>

私の「読み」では、同年発売される『詩人山之口獏をうたう』の関係で、沖縄の唄にかかわり、レコーディングしたというところではないでしょうか(根拠はありませんが・・・)

渡さんが沖縄の島うたの世界に挑戦、獏さんということで、沖縄への思いもあったのでしょう。

「よろん小唄(十九の春)」はもちろん、小浜守栄作詞の「ラッパ節」ともに、金城恵子さんと聴きごたえ十分の掛け合いを披露しています。

市川準監督 『東京夜曲』 (1997.7)

2005-05-21 13:49:15 | Weblog
原案・監督:市川 準

脚本:佐藤信介/撮影:小林達比古

出演:長塚京三/倍賞美津子/桃井かおり ほか

カラー87分

公開当時、ほとんど関心を持っていなかった妻を無理やりつれて、映画館に見に行きました。
渡さんの曲がどこで流れるか緊張してみていた私でしたが、妻は見事に寝ておりました・・・

ビデオテープは、レンタル落ちを中古で購入しました。

高田渡 「さびしいといま/ブラザー軒」 (1997.6)

2005-05-18 23:48:45 | Weblog
高田渡 「さびしいといま/ブラザー軒」 <ポニキャニオン AGCA-50002>

市川準監督の「東京夜曲」の主題歌シングル。

「さびしいといま」は『渡』にも収録されていましたが、新録音のようです。

「ブラザー軒」いいです。
死んだ「おやじと妹」が僕のそばにきて氷水を食べるけど、二人には声がない、僕が見えないというあたり、今聴くとかなりきます・・・

この映画は見に行きましたが、そのときの状況はまたの機会に。

高田渡 『渡』 (1993.5)

2005-05-17 23:35:24 | Weblog
1.事さがし 2.スキンシップ・ブルース 3.病い 4.相子 5.イキテル・ソング~野生の花 6.ホントはみんな 7.こいつは墓場にならなくちゃ 8.夕暮れ 9.酒心 10.生活の柄 11.さびしいといま 12.風 <徳間ジャパン TKCA-70074>

アルバムとしては1983年の『ねこのねごと』以来10年ぶり。

実は「お久しぶり~」という感じもしなかったのです。というのも、オムニバスではありますが『武蔵野フォークジャンボリー'84』『同'85』や『'89第4回全日本フォークジャンボリー』などで渡さんの音源は聴けていたからです。

といっても新曲ありの新譜ということで感激しました。
サウンドも厚みのあるバンドサウンドで、充実したメンバーがサポートしています。鈴木慶一さんも参加しています。

ところで、ジャケットの『渡』という文字ですが、しばらく『涙』だと持っていたのは私だけでしょうか・・・

このアルバムに収録されている「スキンシップ・ブルース」はなんと最近ではカラオケにもあるではありませんか。私は同級生の飲み会のとき歌ってみましたが、見事にしらけてしまいました・・・これは私の歌唱力のせいでしょうか・・・

「仕事さがし」「夕暮れ」「生活の柄」などは生涯歌い続けた歌、テーマソングなんでしょうね。

「仕事さがし」「酒心」は渡さんの作詞作曲です。

この後、渡さんは今までのペースを取り戻すかのように多くのアルバム等を発表していきますが、オムニバス、ライブなどで新曲が極端に減っていきます。そして、老けていきます・・・

高田渡 「ホントはみんな/夕暮れ」 (1993.4)

2005-05-16 22:34:32 | Weblog
高田渡 「ホントはみんな/ホントはみんな(カラオケ)/夕暮れ」 <徳間ジャパン TKDA-70041>

ハウスシチューのCMソング。渡さんにとっても初CM曲です。

ハウスからシチュー1年分が送られてきたのはいいけれど、具がほしい・・・というのはライブでのおなじみのギャグです。

アルバム『ねこのねごと』からは10年ぶりとなります。

高田渡 『GRASS SONGS』 (1990.11)

2005-05-14 22:03:20 | Weblog
1.ねこのねごと 2.ウィスキーのうた 3.夜風のブルース 4.自由な奴 5.ハッピー・ニュー・イヤー・ブルース 6.冬の夜の子供の為の子守唄 7.スキンシップ・ブルース 8.仕事さがし 9.魚つりブルース 10.ねこのねごと 11.夕暮れ 12.風 13.いつか 14.生活の柄 15.アイスクリーム 16.雨の日 <天空企画 RG 007>

天空企画から発売された、未発表曲(当時)も多数収録されたライブビデオです。

これには思い出がありまして・・・


渡さんといえば吉祥寺の「いせや」なのですが、「のろ」もよく名前が出るお店ですね。
1991年1月26日、「のろ」で友人と飲んでいましたら、店内に、「高田渡『GRASS SONGS』購入できます」というポスターが。店員の方に聞いて即購入。しかも店員の方から「渡さん、あそこで飲んでおられますからサインしてくれますよ」との言葉が・・・

見てみると、カウンターでひとり飲んでいる渡さんの姿が。もちろん直接話しをするのは初めてで、緊張しながら話しかけると、快くサインしてくれました。ちょっと怖い印象を持っていたのですが、ぜんぜんそういうこともなく、ただかなり酔っていたようには思いました。

「加川良さんも新譜を出しましたし、渡さんともども応援しています!」と話しかけましたが、「あ、そうなの?」って感じで、良さんの新譜『ONE』についてはほとんど知らなかったような印象を受けました。

今考えてみると、当時私が見た渡さんは40歳。今、自分がその年齢を超えているのですが、どう考えても当時の渡さんは50歳くらいの雰囲気を持っておりました。


前年の1989年に、「第4日全日本フォークジャンボリー」が開催され、唯一アンコールを受けたというあたりから、渡さん再評価みたいな感じになってきたのでしょうか。80年代はアルバムは『ねこのねごと』(83年)1枚だけでしたが、90年代に入ってからこのビデオをはじめ、アルバムも発売されていきます。

高田渡 『ねこのねごと』 (1983.10)

2005-05-13 23:56:37 | Weblog
1.おじいさんの古時計 2.冬の夜の子供の為の子守唄 3.石 4.ねこのねごと 5.酒が飲みたい夜は  6.ライムロック 7.いつか 8.バイバイ 9.なまけもの 10.私の青空  <徳間ジャパン CMC-2514> (写真はCD盤)

トータルで10曲で30分未満というこのアルバム、なぜか渡るさんらしくていいじゃないですか。できれば、シングルB面の「自衛隊に入ろう」も収録してほしかった?

ジャケットと1曲目が象徴するように、メルヘンチックな印象のアルバムです。
しかし、再録の「石」のような渡さんらしい曲もおさえています。
CDの解説によると「いつか」はこのころのライブでのテーマソングのようなものだったそうです。おお、よく見たらこの曲は渡さんの作詞作曲ではないですか。

個人的には「ねこのねごと」がお気に入りです。
1982年のライブ『旧友再会フォーエバーヤング』で、吉田拓郎さんが「寝るなよ・・・」と野次っているのが、ライブアルバムで聴けて面白かったです。

この後、渡さんのアルバムセールスはしばらくなくなりますが、ライブはずっと続けていたようです。

高田渡 「酒が飲みたい夜は/自衛隊に入ろう」 (1983.10)

2005-05-12 23:21:53 | Weblog
高田渡 「酒が飲みたい夜は/自衛隊に入ろう」 <徳間ジャパン CMA-2051>

徳間ジャパンから発売されたシングルです。

A面は前作からはなんと6年ぶりになるアルバム『ねこのねごと』からのシングルカットになります。

特筆すべきはB面の「自衛隊に入ろう」の再録。これはアルバム未収録で、しかも初のスタジオ録音版。

当時、筑紫哲也編集長の『朝日ジャーナル』で取り上げられたのを見て、このレコードを買いに行ったのを覚えています。(実はその時アルバムは購入していませんで、アルバムを購入したのは、CD化された1989年になってからです・・・)

この「自衛隊に入ろう」では、アメリカ、ソ連、中国の言葉はピー音で消されています。(歌詞カードも○○表記)

高田渡 『高田渡ライブ 中津川フォークジャンボリー』 (1979.6)

2005-05-11 17:23:04 | Weblog
1.値上げ 2.質屋 3.仕事探し 4.失業手当 5.待っていてもだめさ(シバ) 6.とってもいいよ(シバ) 7.年輪・歯車 8.夜風のブルース 9.コーヒー・ブルース 10.頭をかかえる宇宙人 11.夕焼け 12.ワイセツな唄 13.ミミズの唄 14.結婚 15.ゼニの効用力について 16.赤土の下で <SMS SM22-4021>

1979年に発売された「幻のフォークライブ傑作集」の1枚。
後に東芝盤のフォークジャンボリー(98年)で一部CD化されましたが、当時は初レコード化の曲もあり貴重な音源となっていました。ジャケットはなぜかジョンとヨーコを思わせるもの。

レコードのA面が70年の第2回フォークジャンボリーから、B面が71年の第3回フォークジャンボリーからの音源になっています。

5.と6.はゲストのシバさんのソロ。
15.は加川良さんの曲とはちがう替歌。(個人的にこの手の歌はかなり好きです)
16.は加川良さんのアルバムにも収録されている曲で、前年のフォークジャンボリーで良さんが渡さんのゲストで登場した際にも歌った曲。渡さんのボーカルで聞くとまた新鮮に聞けます。

それにしても、渡さんの声はこのころから変わらないですね~
(曲もずっと同じですが・・・)

ただ、野次を飛ばした観客に「うるせえ!」と怒鳴るところなど、若い(?)ところも感じさせてくれます。