gooブログからamebloに引っ越しました。
使いこなすには少し時間がかかりそうですが
少しずつテーマ(カテゴリー)など整理していきます。
これまで同様によろしくお願いいたします。
↑ オレゴンルリクワガタ
gooブログからamebloに引っ越しました。
使いこなすには少し時間がかかりそうですが
少しずつテーマ(カテゴリー)など整理していきます。
これまで同様によろしくお願いいたします。
↑ オレゴンルリクワガタ
現在お世話になっているgoo blogのサービスが
2025年11月18日をもって終了するため
ブログの引っ越しをすることになりました。
引っ越し日時は、今のところ4〜5月内を予定しています。
それまではこのgoo blogに投稿します。
goo blogでは、2014年から11年間お世話になりました。
そして、引っ越し先は、アメブロです。
タイトル・ハンドルネーム・昆虫スタンスはそのままです。
今回はお知らせとはいえ、文字ばかりでは味気ないので
撮りためた画像の中から香ばしそうなものを、ちりばめました。
ルゴススサビクワガタ Dorcus rugosus Boileau,1904
体長:オス16.0〜23.0㎜ メス18.0〜22.0㎜
分布:南インド.s.india
ルゴススサビクワガタは、Dorcus属の中の「サビクワガタ」という和名のグループにいます。
「サビクワガタ」という和名は
現在、Dorcus属(クワガタ属)とGnaphaloryx属(サビクワガタ属)で使われており
Dorcus属の「サビ」は、旧属Gnaphaloryx属のときの和名が使用されています。
「サビクワガタ」と言えばヤマトサビクワガタのように
体表に異物等が付着して錆び(サビ)たように見えることをイメージしますが
ルゴススサビクワガタの体表は毛が目立たないので異物の付着は多くありません。
↓ ルゴススサビ オス19㎜ メス17㎜
↓ ヤマトサビ26㎜ ルゴススサビ19㎜
↓ 上の黒いペアがルゴススサビ・下のペアは錆び始めたヤマトサビ
↓ ルゴススサビとヤマトサビ(どちらもメス)実物は見た目にだいぶ違う
ルゴススサビクワガタは比較的容易に繁殖ができるそうですが
飼育個体の流通が少ないことに加え、野外生体への期待はないので
たまに見かける飼育個体は、相応の評価額であり、誠に結構な品です。
↓ 表面的な雰囲気はネブトクワガタにも似る
↓ 点刻がよく目立つ
↓ 豆粒のようで、外骨格は強靭な印象(どちらもオス)
↓ 体表は見方によっては、ややアバタ状にも見える
↓ 撮影時の交尾時間は7分程度
産卵セット
メスの大アゴは鋭くとがっているので基本材産みかとは思いますが
体つきは豆粒のように丸く太いので、マットを硬く詰めただけのセットにしました。
これで産まないようなら材を投入します。
↓ 雌雄ともに体の厚みがすごい(画像はオス)
↓ マット「産卵1番」だけで産卵セット
↓ オレンジの舌が出ているのでゼリーは舐める
↓ サビは錆びでも錆びにくいサビ
参考文献:
水沼哲郎・永井信二,1994.世界のクワガタムシ大図鑑1.むし社.
藤田宏,2010.世界のクワガタムシ大図鑑6.むし社.
虫屋のEEZ!
*EEZ=本来の意味は、排他的経済水域( Exclusive Economic Zone)のこと
排他的=自分や自分の仲間以外の者を退けて受け入れない的なこと
*虫屋=ここでは虫を愛好する者全般のことを意味し、生業を意味しない
みなさんは自分だけの採集ポイント・観察ポイントを持っていますか?
フィールドに出る方ならほとんどの人が自分だけのポイント
或いは自分と信頼する仲間だけの秘密のポイントを持っていると思います。
それは、クワガタムシやカブトムシだけに限りません。
蝶・カミキリ・コガネ・ハナムグリ・水生昆虫などあらゆる種に及び
フィールドに出れば出るほど自分が得意とするエリアや、場所は増える傾向にあります。
そして、地理的なことの他にも経験から得た知見は蓄積され
いつの間にか多くの情報を抱え込みます。
私はこれらのことを、虫屋のEEZ「排他的採集領域」みたいに感じることがあります(以下EEZ)
↓ 近くには秘密の棲息場所があった(キベリハムシ)
このEEZは、自分一人だけで抱え込みの場合は比較的平穏です。
誰かと共有した場合は時にセンシティブなものが入り込み
一旦嫌な方向に向いてしまうと
真実・誤解含めてちょっとしたトラブルを引き起こすこともあり
他の誰かに無断でポイントを教えたとか、ポイントを荒らしたなどという話は
昔からある虫屋のEEZ的な、代表的トラブル話です。
↓ ひっそりこっそりクワガタ探し
↓ 標高1000m超のブナ帯の黒カナブン、おそらく県下分布の最標高
↓ 不意に飛んでくる場所がある、ヨコヤマヒゲナガカミキリ
↓ ○○のニシコルリは相対的に大きいと感覚的に感じている
私は「秘密のポイント」という言葉が好きです。
時には自分の「秘密のポイント」を誰かと共有することもありますし
逆に、誰かに教えてもらった「秘密のポイント」もあり、それは敬意のポイントです。
↓ 敬意のポイントにてライトトラップ成果(全部オオクワガタ)
↓ 絶対誰も探さない場所のマダラクワガタ
↓ ブナ帯のチャイロスズメバチ
↓ カバフキシタバが飛んでくる場所がある
↓ ムラサキシタバ、さすがに大きくキレかった!
↓ ルッキングで見るヒメオオクワガタ
↓ ○月○○ころは金色ミヤマが期待できる
飼育のEEZ!
例えば、ほんの数年前までは検索してもヒットしなかったチャイロマルバネのマットレシピが
この2~3年でいくつかヒットするようになり、それまでやや独占的であった㊙マットも
今ではレシピが愛好家に浸透しつつあり
飼育の排他的な部分が少しずつ解放されてきたように感じます。
↓ 浸透しつつあるチャマルマットのレシピ
↓ チャマル・インビタ・ブルークツヤなどに汎用性あり
↓ 汎用性のあるマットで育ったブルークツヤクワガタ
↓ インビタにも汎用性あり
ツキノワグマのEEZ!
私の行動範囲はツキノワグマのEEZと被ります。
近年ツキノワグマはしれっとEEZを拡大しつつあるようで
各地でクマの目撃情報や、被害報告が増えています。
20年ほど前なら、クマがいるといわれているブナ帯でも実際にクマを見たことはなく
熊に対する恐怖心もほとんどなかったので、一度は近くで見たいと思っていましたが
今は、複数人で入山してもクマの心配は抜けません。
最後に
今回は「虫屋のEEZ」と題して
少し深く、伝わりずらい記事になってしまったかもしれません。
春は手の届くとこまでやってきました。
今年も多くの人にお世話になりながら、虫屋を楽しんでいきたいと思います。