ふわりと。

フワリといっしょの日々。

風流の道に生きる、また楽しからずや。

2010年02月01日 23時23分21秒 | 日記

わたくしには、その日の懐具合と、求むる物の金銭が、何故か大体おんなじという事が、なんとも常になっていまして、自分で調整しなければ百円も、時には十円も、お財布にお金が残らなくなってしまうところがありまして、
ここ最近は、そんな自分に困り果て、なんとか節制を…と、心がけていたので、スッカラカンにはなっていなかったのですが…‥。



~・~

そしてその話とは逆に、その時(チャンス)に買わなかったばっかりに、欲しい物の値段が倍くらいになった上で、結局、買う事になるという事も多く、なんと申しましょう、時の延滞料と言いますか、縁を逃した又は意気地が無いばっかりに、お金の損をすると言う事が、電笠だけに限らず度々ありまして…


買い物一つ取りましても、その人物の柄というものが出てしまいますな。
尤も、私の場合は、縁を逃さず買っても、心の始末の付け方というものがあまり気持ちよくないというのが、上にも表れております。



今日は、そんな人間の、思い切った買い物から得た出来事が、少し違う味になりましたので、ここに記しておこうと思います。


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今日は、前に一目惚れしていた、牛若丸の塗り香を思い切って買う事に致したのであります。
その以前、試供品を腕に付けた香りが本当に良く、それが手袋などに移って、日が経ってからも、度々その香りがし、それはまるで、惚れたあの子を思い浮かべ、いつかわからぬそのいつかの日に、手にすることが出来たらなぁ…と、心の内にだけ描いていた理想の夢のようなものだったのですが、
イヤハヤ、今回ばかりは後悔はしたくないぞ。と、店内をうろつき回ってやっと思ったので、本日買う事にしたのです。

実際に、買う事を自分に許したその時から、なんだかソワソワしてしまって、誰でもないその香りに、恋をしてしまいそうな心持ちになって、上がったのか少し汗をかきました。尤も、店内が少々暑くなっていたのもありましょうが…。


これがその品です。写真では香りが伝わりませんのが悲しいところ。







そうして手に持ち、レジへ向かって行くとき、お財布の中に二千円ばかりあると思っていたのですが、みると千円。
なんとか払えたものの電車賃が無くなり、歩いて帰る事に。
いつもお金が無くなって困って歩く距離よりは短いので、苦では無いと思っていましたが…。
その時、雨が降っていましたけれど、丁度その日は鞄に志ん生さんのMDを入れてありましたから、暗い夜道の気晴らしに、聞きながら帰る事に致しました。


途中、風が強くなって、みぞれからなんと雪に変わり、
夜/雪の中を/落語と共に/帰路を行く
なんて、今まで味わった事のない情景に包まれまして、その時は電車賃が無いという事から、こんな幸いに巡り会えて、思い切って買い物をして良かったなぁなんて思ったのが、今日の買い物の収穫でありました。

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