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迷歩録  あせをかく

2018-04-24 09:55:40 | 日記
  花散らす  朝より降るや  真珠かな  屋根乱打する  真覚ましの音


                                    ひのひら  ろくべえ





    「汗をかく」というと、おもに身体的イメージではないだろうか。現代は意識しないと歩くという動作が

    できない環境にある。一昔前まで移動手段は歩くという行為が当たり前、こつこつと一歩ずつ目的地に近

    づいて、達成感をあじわうことが、生活の中にあった。この行為の中に「汗をかく」という言葉がぴった

    りあてはまったのである。

     道をてくてく歩いていると、峠にさしかかる、その峠の登り道を上りきると、ようやく下り坂となる。

    下った先に、目的地が見えてくる。安堵感と身体的解放感みたいなものが、自分を襲う。貴重な体験であ

    る。この体験を教育に取り入れている学校もあるらしいが。ほとんどの人は体験が不足しているのではな

    いだろうか。

     この体験は、コミュニケーションや、人間関係のプロセスに似ている。山あり谷ありトラブルありが人

    間関係、一時には解決しない。毎日の一歩一歩の積み重ねが、関係性を築く、その大切さは、歩くことと 

    似たり、歩くことは身体に「汗をかく」が、人間関係は脳に「汗をかく」。「あせをかく」場所が違う。

    特に脳に「汗をかく」ことはとても大変で、谷あり山あり、坂道あり、曲道あり、下り道あり、様々な

    経験のない道まで現れてくる。それが人間関係、進んで、脳に「汗をかく」体験を重ね、一人前に近づき

    たいものである。「汗をかく」ことは、すべては自分の健康に繋がる。