ひねもす庵

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村雨の松

2008-02-07 23:12:24 | 巨木
わたしの旅の楽しみにひとつに、
巨樹めぐりや妖怪スポットめぐりがあります。

古い樹にはそれにまつわる伝説をもつものもあるので、
一粒で二度おいしい。

佐渡で見た「村雨の松」はそういう巨樹のひとつです。

命名したのは、尾崎紅葉。
明治32年に佐渡を訪れた際、
松の木にかかるしぶきを村雨に見立てたといいます。




小山直嗣著「新潟県伝説集成 佐渡編」(恒文社刊)
の巻頭には、この樹にまつわる伝説があります。

昔、お松という美しい娘がいて若い男たちを惑わせていた。

両津番所に勤める役人が、言われるままに、
お松をおぶって欄干橋の下を渡ったところ、
途中で短刀で刺され殺されてしまった。

盆踊りの夜、若者たちはお松を橋から突き落として殺した。
それから、夜になると、この橋のたもとにある御番所の松のあたりで、
若い女の泣き声がするという噂が広まった。
この声を聞いた者は、欄干橋から落ちて死んだという。

いやだいやだよ御番所の松は
掃部お松が出て招く

という両津甚句の歌詞は、この事件を唄にしたものだそう。




凄惨な伝説です。
村雨の松はそんなことは関係なくどっしりとかまえていました。

種類はクロマツ。
幹周りは最大部分で約6m、樹高は19m、枝張りは東西約14m。
樹齢は約300年。


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