ひさらのきまぐれ。

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「ノーマン・ロックウェル」展(府中市美術館)

2010年06月30日 | 展覧会(美術館・博物館)
ノーマン・ロックウェル「家出」



ちょっと珍しく、オールディズなアメリカンポップアートを見てきました。
→府中市美術館「ノーマン・ロックウェル オールディーズ、その愛しき素顔たち 」展公式HP

こういう軽いノリの展覧会も好きなんですが、なかなか普段は行けてません。
自分の限られた予定を考えると都内で開催されている多くの展覧会全てには到底足を運べない。となるとどうしても優先順位をつけねばならず。こういう展覧会は後回しになりがちなのですね。
決して内容云々じゃなく、私の好みです。

今回は内容、点数、会場の広さなどを考えて「リハビリ」にちょうどいいかな、なんて。失礼なことを考えてチョイス。

まだ足首を曲げるのが難しくて「しゃがむ」という姿勢がとれないので、小さな細かい工芸品なんかを展示ケースに屈み込んで見る、というのが出来そうにないな、と思ったのと。
長い距離を歩く訓練が出来てないので、余り広い会場だともたないな、と思ったので。
ちょうど良い展覧会でした。(返す返すも失礼)

不純な動機で選んだ展覧会ではありますが、内容も楽しかったですので念のため。
ノーマン・ロックウェルというと印刷物のイメージが強く、実際リトグラフ作品が大半ではあったのですが。中には直筆の油絵も出品されていました。
生の筆跡を眺め、神経質そうな緻密な画面に感心しきり。
印刷にするとこの絵具の盛り上がりが消えてしまうのが本当に残念です。
ライトなイラスト風の作品でも直筆だと質感が伝わって来るので、絵から受ける印象が多少違ってくるんですね。
実に興味深かったです。

更に。今回はアメリカの原風景を撮影しているカメラマンの作品とのコラボレーション企画でした。
ロックウェルの描くアメリカというとどこか「理想化された古き良き時代」というイメージがありますが、実はそうではなくて、一種不変の、どこにでもあるアメリカの風景なんだということを似た構図の写真で表現しています。
ロックウェルの絵と、カメラマンが撮影したモノクロの写真、この二つを対比して見ていくという面白い趣向でした。

ノーマン・ロックウェルという名前は知らなくとも、その作品なら誰でも一度ならず目にしたことがあるからでしょう。現代画家の展覧会というより、イラストと写真の共同企画展という感じだったので、若い人たちにも人気でした。
都内からはちょっと離れてるのだけれど、初デートにはピッタリ!な展覧会だと思います。
いかがですか? ←誰にでもなく言う。(笑

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