おせち料理

お正月と言えばおせち料理です。
写真からもはみ出てますが、実際お重に詰め切れないくらい作ります。
かまぼこ以外全部作りました…と言いたいところですが、今年はにしんの昆布巻きはいただきものがあったので、それで済ませてしまいました。てへへ。いつもはかまぼこ以外全部作ります。
平素の生活においてはアレコレ理由をくっつけては手抜きをしたがる私ですが、年に一度、これだけはやるんです。
喪中の年は手持無沙汰で困った程です。

実家の母と手分けして作るのが12月30日の恒例行事。
長年二人でやってるので、どのタイミングで何を作るか、どこまでどっちが下準備を進めておくか、などは打合せも何もなく当日「あ・うん」の呼吸で出来てしまいます。
ガスコンロも圧力なべも、オーブンも数々の調理器具も全部、使う順番が決まっています。これを中火にして3分煮込み、その間にこっちで沸騰させて湯がいて、もう一人は野菜の飾り切りをしながら…などなど、まるで売れっ子アイドル並みの細かいタイムスケジュールが組まれているのです。
父が「お茶が飲みたいなぁ…」などと言ってきてもこの日ばかりは無視！
ヤカンにお湯を沸かす時間はスケジュールにありませんから。
なんとなく疎外感にかられた父が、「散歩行ってくる」と言いだすであろう時間ですら私たちのスケジュールに入っていまして。
「ああ、お父さん。お散歩行くなら、○○と××買ってきて！」と、全体を見渡してちょっと足りないかなーという材料の買い足しを頼みます。
前もって十分買い置きをしているつもりなんですが、作っているうちにちょっとしたものが足りなくなることがあるんです。

朝からほぼノンストップ（火をかけた鍋の調理時間の合間にお昼をいただきます）怒涛のように料理を作りまくり、午後6時頃にはおよそ14人前×3日間分（帰省する家族も含めた分）のおせち料理を作り終えます。

毎年毎年、全く同じレシピで同じメニュー。
特別美味しいわけでもないし、しかも3日間同じもの。
何故続けてるのだろうなぁ、と自分でも不思議に思いますが。
止めてしまうと何故だかちょっと物足りないんですよね。

論文提出を控えてたか何かで準備をするどころじゃなくなった時に何回か、ホテルで過ごすお正月というのをやったことがあるのですが、どうもこう落ち着かない。
なんとなく区切りがつかないなーと思った覚えがあります。
結局1月も15日を過ぎてから伊達巻を焼き、お雑煮を作りました。
時期外れのお雑煮でしたが、誰が言うでもなく家族みんなが、ほっと落ち着いたような、そんな気がしました。

以来、別にそう美味しいわけじゃないけどね…などと言いながら毎年欠かさず（喪中の年を除き）作り続けています。