『くりぷとむねじあ歌物語』『くりぷとむねじあ和歌集』七の巻「名残」から、採録です。
うす曇りの日、森は夏の終わりを思わせる寂しさに満ちてきた。蝉の鳴き声は、強さと弱さが交錯して、ところどころに、力尽きた蝉が地面に落ちていた。
うすぐもる なつのなごりを おしむがに せみしぐれみつ もりのかなしき
うす曇る 夏の名残を 惜しむがに 蝉しぐれ満つ 森のかなしき
(うす曇りの日、過ぎ行く夏を惜しむかのような、命の限りを尽くす蝉時雨が、うら哀しく森に満ちていました)
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『くりぷとむねじあ歌物語』
『くりぷとむねじあ和歌集』
『日守麟伍ライブラリ』
うす曇りの日、森は夏の終わりを思わせる寂しさに満ちてきた。蝉の鳴き声は、強さと弱さが交錯して、ところどころに、力尽きた蝉が地面に落ちていた。
うすぐもる なつのなごりを おしむがに せみしぐれみつ もりのかなしき
うす曇る 夏の名残を 惜しむがに 蝉しぐれ満つ 森のかなしき
(うす曇りの日、過ぎ行く夏を惜しむかのような、命の限りを尽くす蝉時雨が、うら哀しく森に満ちていました)
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『くりぷとむねじあ歌物語』
『くりぷとむねじあ和歌集』
『日守麟伍ライブラリ』