日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

川面のさざ波

2013年07月08日 | 日記
 隅田川沿いの道路を、用事で通ることがあります。ある日没後、夕風とともに川の水が増してゆき、薄絹のような川面に、細かな波が立っているのを見て、忘れていたさまざまなことを思い出し、懐かしさが心に満ちてきました。

ゆうまぐれ かぜひたよする おおかわの おものうすきや ちじになみだつ
夕間暮れ 風ひた寄する 大川の 面の薄きや 千々に波立つ
(夕闇迫るころ、夕風に吹かれるように川の水が増してゆき、薄絹のような川面に、細かな波が立っています。私の心も、千々に波立つようです)

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