古代日本国成立の物語

自称「古代史勉強家」。趣味は実地踏査と称して各地の遺跡、神社、歴史博物館を訪ねること。学芸員資格の取得を目指して勉強中。

歴史交流館 金峰

2018年06月01日 | 実地踏査(遺跡/古墳/神社/仏閣)
2018年5月26日、南九州踏査ツアーレポートの第7弾です。
栫ノ原遺跡の見学を済ませて国道270号線を北上。南さつま市金峰町にある「歴史交流館金峰」に到着したのが開館時刻の9時少し前。ここは前日に鹿児島から野間岬に向かう途中に立ち寄った「道の駅きんぽう木花館」の裏手にあります。開館まで待って入口に向かうとおばさんが掃除中。「もう開いてますか。」「はい、開いてますよ。どうぞどうぞ。お客さんですよお。」

前日に道の駅から撮った全景写真。


事務室から出てきた女性に料金300円を払って見学を始めたのですがダメもとで「説明をお願いできますか」と聞いてみたところ、快諾をいただいた。聞くと女性は学芸員さんでした。ここが面白くなければすぐに切り上げて鹿児島市内の博物館へ行こうと思ってやってきたのですが、結局はたっぷり2時間、この学芸員さんと楽しい時間を過ごすことになりました。

金峰町には高橋貝塚をはじめ重要な遺跡がたくさんあり、遺跡の宝庫という印象でした。薩摩地方独特の円筒型の土器、南九州唯一の甕棺など多くの貴重な展示資料を写真に撮ったのでここで紹介をしたいのですが、不特定多数の方への公開はNGとのことなので掲載を見送ります。学芸員さんの顔をつぶすことになるので。

でも、これくらいはいいかな。

この学芸員さんが企画から展示までを担当した企画展「米どころ金峰 ~No Rice,No Life~」です。

これは歴史博物館ではよくある古代衣装の試着体験。

他の博物館と違うのは、単なる貫頭衣ではなくて隼人の衣装になっていること。しかも隼人の楯もある。この渦巻き模様は隼人の象徴で、まさしく海の渦、あるいは海流の逆巻く様子を表現していて、隼人が海洋民族であることの証である、というのは私の意見です。

入口のホールに展示される木花咲耶姫の砂像。

金峰町には日本三大砂丘のひとつ、吹上浜があります。吹上浜では機を同じくして「砂の祭典」が開催されていました。でも、けっこう強い雨だったので会場の砂像はどうなったんだろうか。



学芸員さんにはいろいろなことを教わった。展示資料に関する詳しい話のほかに、高橋貝塚は以前は金網で囲っていなくて誰でも入れたこと、そしてこの学芸員さんがそこで高坏の破片を発見したけど持ち帰りたい誘惑に打ち勝ってその場においてきたこと(エライ!)、高橋貝塚のある玉手神社にあった小さな土俵はこの地に伝わる水難事故防止を願う「高橋十八度踊り(ヨッカブイ)」というお祭りで使われること、阿多貝塚の貝殻崎城跡の碑文が小泉元首相の筆による理由、この地域は温暖な気候を利用して全国でも例のない超早場米に特化した米作りをしていることなどなど、興味深いお話が満載でした。学芸員さん、ありがとうございました。

鹿児島県立歴史資料センター黎明館をパスして次に向かうは今回のメインイベント、上野原遺跡。楽しみだ。
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