masaです。
今日は、 忘れること についてお話します。
母が忘れることが多くなった頃、私たち家族は、驚きと戸惑いから、この先どうなちゃうの (-_-メ) !!! と、不安に思うことが多々ありました。(笑)
認知症を患うということは、本人にとっても家族にとっても、つらく悲しいことです。
それもあって、以前にも書いたように、今まさに 認知症の介護で途方に暮れ、悩んでいる方の一助になればいい と思って、このブログを立ち上げました。
母(トミスケ)も、この20年の間には、それはそれはいろいろな事がありました。(笑)
認知症の症状にどう向き合うのか? ということが介護のポイントであり、私たち 家族の心の安定 と、人としての成長 に繋がるものだと思います。
それは、認知症の症状に対して 、 『愛ある対応をする』 ということが出来るかどうかだと思っています。
かつては忘れっぽくなった母に対して、父は「さっきから何度も、同じことを言っている! いい加減にしろ!」と腹を立てたり、私たち家族は「だいじょうぶ~?」「おいおい! いいか~?」などと、対応していました。
そんなときの母は、忘れてしまったことに対して、それを認めたくない気持ちや叱られる辛さ、何よりプライドがズタズタにされたという思いから、悔しい気持ちが高まっていき、ドンドン表情が硬くなっていったのです。
母が認知症になってから、私たち家族で意識的に行った事がいくつかあります。
同じ話を初めて聞いたように何度でも聴く。
忘れて思い出せないことは、混乱するので聞かない。
失敗をした後に落ち込ませない。
悲しい思いをさせない。
自分は幸せと思えることをする。
生きていて良かったと思えることをする。
心配するな! 楽しめ!
これが、masaの「介護の原点」です。
それでは今日の「我が家の泣き笑い感動ストーリー」
『あっ! びっくり! ヨーグルト3社契約』 をお届けします。
それは、母は忘れっぽくなって、自分の行動を悔やむようになっていた時期でした。
数年前の朝早く、玄関のチャイムが鳴ったので出ていくと、そこには3人の女性が立っていらっしゃいました。
驚いたことにそれぞれの手には、ナント ヨーグルトを入れる箱とヨーグルトを持っておられました。
そして、
「Mの○○です。今日からヨーグルトをお取り頂きまして、誠にありがとうございます」
「私は、Yの○○です」
「私は、mの○○です・・・・」
そこで驚いた私は、「皆さま申しわけありません。母は忘れることがありまして・・・。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」とお詫びしました。
するとその中のお一人が、「おばあちゃんが、『家のものが、牛乳やヨーグルトを食べさせてくれない! ここしばらく食べていないのでヨーグルトを取りたい』と言われて契約を結びました」と・・・。
他のお二人も、その言葉に頷いていらっしゃたのです。
偶然とはいえ、3つの業者が同じ日になってしまったこと。
契約したことを忘れ、3つの業者と契約してしまったこと。
ヨーグルトは、いつも食べているのに・・・。
などと考えていたら、契約ができたことに対して、おかしいやら担当の方には申し訳ないやらで、笑えてきました (笑)
さっそく業者の方には、母の状態を説明して丁重にお断りをしました。
その時の皆さんは快く承諾をしてくださり、とても有り難かったですね。
こんな時も、
母には一切言わず、何もなかったように振舞いました。
悲しい思いをさせない。
自分は幸せと思えることをする。
生きていて良かったと思えることをする。
ということに徹していました。
そういえば、以前は高額なマッサージ機が2台届いたこともあったっけ。 (笑)
その時も、解約後には何もなかったように振舞っていました。
心配するな! 楽しめ!
母とどう向き合ったのかは、『私たちの宝』です。
認知症の人に、忘れたことを自覚させることほど、酷なことはないと思います。
目出度いくらいに、 愛ある反応をする ことと、心配するな! 楽しめ!に徹することで、皆がハッピーになりますよ。
今日の写真は、ヨーグルトの三者契約ができていた頃の『お茶目なトミスケ』です。
こんな母を、いつもお世話いただいている皆様に感謝です。
お読みいただきまして、ありがとうございます。(masa)
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ご主人より、奥様のお話は何度かお聞きしておりましたが、この記事を読んでmasaさまの優しさに感動し、涙しております。23日お会い出来ることを楽しみにしております♪
いやぁ~! 照れてしまいます(*^₋^*)
母(トミスケ)のお陰で、今の私たち夫婦があります(笑)
こちらこそ23日楽しみにしております。
よろしくお願いいたします(^O^)/