「イエス・キリストは、
この仕事をしているあなたが本物かどうか、
そしてこの仕事をしているあなたが
本気かどうかを確かめるために、
あなたの一番受け入れがたい姿で
あなたの前に現れるのです」
この言葉は、松下政経塾の塾頭として、経営の神様・松下幸之助の影響を受け、現在は志ネットワーク「青年塾」を主宰されている上甲晃氏が語る、マザー・テレサから教えられた言葉です。
昨日の致知出版社のメルマガ、「致知一日一言」から届いた内容です。
凄く感動しましたので、ご紹介させていただきます。
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当時のカルカッタは人口一千万人のうち200万人が路上生活者で、至るところに生死も分からない行き倒れの人が転がっていました。全身から膿を出している人、ウジ虫の湧いている人、とても側に寄れたものではありません。
しかしマザー・テレサと仲間のシスターたちは、一番死に近い人から順番に抱きかかえて、死を待つ人の家に連れて行き、体を綺麗に洗ってあげ、温かいスープを与えて見送るのです。せめて最期の瞬間くらいは人間らしくと願ってのことでした。
運よく、カルカッタの礼拝堂でマザーに面会することのできた私は、
「どうしてあなた方は、あの汚い、怖い乞食を抱きかかえられるのですか?」
と尋ねました。
マザーは即座に、
「あの人たちは乞食ではありません」
とおっしゃるので、私は驚いて
「えっ、あの人たちが乞食でなくていったい何ですか?」と聞くと、
「イエス・キリストです」
とお答えになったのです。私の人生を変えるひと言でした。
マザーはさらにこうおっしゃいました。
「イエス・キリストは、この仕事をしているあなたが本物かどうか、そしてこの仕事をしているあなたが本気かどうかを確かめるために、あなたの一番受け入れがたい姿であなたの前に現れるのです」
目から鱗が落ちる思いでした。マザーの言葉を伺った瞬間、私が松下政経塾で、あんな人は辞めてほしいと思っていた塾生が、実はイエス・キリストであったことに思い至ったのです。
自分はこれまで、他人を変えよ!うとするあまりどれほど人を責めてきたことだろうか。しかし、いくらそれを続けたところで人を変えることはできない。人生でただ一つ、自分の責任において変えられるのは自分しかない。
常に問われているのは、自分から変わる勇気を持てるかどうかだ。このことに気づいた途端、心が晴れ晴れとしてきたのです。
致知出版社メルマガ「一日一言」9月24日より
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これを読んだ時、認知症の母と生活していたある時、masaが言ってくれた言葉を思い出しました。
「toshiさん、お母さんを神様と思ってごらん」
声だけでしたが、masaが言ったこの言葉で機嫌が悪いのか叫ぶだけで動かなかった母が、さっと立って歩き出したことがあります。
目の前で不満げで大声で叫んで動かない母を、「そうかぁ~、目の前でワァーワァー叫んでいる母は神様なんだ!」と思った瞬間、トッシーの気持ちが変わり、言葉も表情も仕草も優しくなったんでしょうね。それに呼応したように、母がスッ!と立って動き出したんです。
これも凄いことでした。
まさに目から鱗でしたね~。
こちらが変わったら、それにつれて母が変わったんです。
きっとトッシーも、神様から試されていたんでしょうね。
とてもいい体験をさせていただきましたねぇ~。
ついてる。ありがとうございます。感謝しています。トッシーで~す。