昨日のブログで、台所の椅子に横になってウトウト寝てしまった・・・ということを書きましたね。私はこのことは初めての経験でした。台所に椅子を横に並べて横になるということを、一度やってみたいとは思っていたのですが・・・。
実はこれ、妻お得意の「ちょっと寝」なんです。妻はしょっちゅうこれをやっています。ちゃんと寝ればいいのに、まだやることがあるから・・・とか言って、椅子を並べて「ちょい横寝」やるんです。
よくそんな格好で寝れるなぁ~、といつも感心すると同時に、そんなところで寝ずにちゃんとした所で寝てくれよ・・・という不満がつい出て来ちゃうんですよね。
この不満みたいなもの、本音を言えば、妻の体のことを気遣って言ってることなんですよね。妻にはこの辺を分かって欲しいなァ~。ところが、言い方が悪いんですかね。妻にはこれが不評で、いつも悲しい思いをさせているようです・・・。
昨夜は、たまたま私がそれをやっちゃったんですね。その時の妻の反応は、どんなんだったと思われますか?実は、これが意外なことだったんです。本当に意外でしたね。
妻が取った行動は、「そんなところで寝ないでっ!」じゃないんです。
まず、椅子を一つ追加してくれました。そして、寒くならないように自分のコートを持って来てくれて、私が起きないように、そおォ~とやさしく掛けてくれたんですよ・・・。
つまり、妻がしてくれたことは、私がそこで更に寝やすくしてくれたことなんですね。しかも風邪をひかないようにコートまでかけてくれた・・・。その間、「ん?もうっ!」という気配なんてまったくなし。
私も妻も、全く同じように相手のことを思ってやっていることなのに、それをされたほうの気持は天と地ほどの違いがあったんですね。
私は無言で行う妻のその優しさに思わず感動を覚えました。
昨日、初めて台所の椅子で「ちょい横寝」したことから、相手のことを思って行う優しさの表現にもいろいろあるんだなァ~ということに、改めて気付くことができました。私が今まで優しいと思ってやっていたことは、実はちっとも優しくなかったかもしれないなァ~とも・・・。
このあたりに気付くことって、すっごく大きいですよね!
この二つの優しさが母に対して施された時、その違いが大きな差となって戻ってくることがあるんです。認知症の母でもこの違いは分かるんですよね。同じ場面に対応していても、私と妻とでは母の反応が大きく違ってくることがあるんです。本当、そうなんですよ・・・。
母は、今日はショートステイでお世話になっています。
お世話いただいている皆さん、本当にいつもありがとうございます。
母が戻って来た時には、私がもっと成長してなくちゃ~。
最後までお読みいただき、ありがとうございまァ~す。 (toshi)