人格は別人になってしまいます。
大人であるがゆえの嘘は、実に巧妙で、
初めて会った人は、認知症だとは思えないのです。
自分で買い物は毎日行っている。
自分で料理は作っている。
自分で掃除をしている。
お風呂は1日おきに入っている。
素晴らしく自立しているかの如く聞こえてしまうのです。
でも実際は、最近の記憶は全くないのです。
自分で買い物をしていたのは2年も前のこと。
自分で領地を作っていたのは3年も前のこと。
自分で掃除をしていたのは4年も前のこと。
お風呂はまったくはいらない。
嘘をついているつもりはないのでしょうが、
記憶が全くないのです。
話は辻褄が合わない。本人の意思を確認したくても考えることができない。
意思があるようでいてありません。
義母のためには、義母自身が幸せを感じるような施設を選ぶ必要があります。
そこで、私はいくつかの施設を選んで、直接見学に行ってみました。
月60万の費用がかかる施設、
月40万の費用がかかる施設、
月30万の仕様がかかる施設、
介護系の会社が運営する施設、
建設業系の会社が運営する施設など、様々です。
同じ内容を質問してみると、明確に違いがわかります。
運営する側の考え方が異なるのです。
何を大事に考えているのかが明確にわかります。
そして、実際に体験入居をしてみると、問題点も明らかになります。
コンセプトはしっかりしていても現場の申し送り、情報共有二問題のある施設もあります。
救いは、一人ひとり関わるスタッフのスキルの高さでしょうか。
試行錯誤して、義母の幸せを目指します。