oton ayako domo

自分のみちをゆく人は、だれでも英雄です。
そんなあるきかたでもいいから、迷ったら、やれ!

デートのデータベース、第2話

2010-08-30 01:05:18 | あじわう
(続き)
ぶらぶら歩いて表参道に向かい、逆方向の電車で別れる筈。私は、なんとなくだけれど、ここで振り返らずに、じゃあね、のつもりだった。

そこで、「茶でもしますかー」とひさびさにあたし宛だと解るような声を出したので、ビビビビビっときた。いつもは、独り言なのか、妖精にでも話しかけるように密やかに話すものだから。
ん、でも電車があああ…と思いつつ、こんな展開を願っていた私。だって、スキなひとと、夜明けまで過ごしたいもん。

「あ、いい案ですね」と心を込めない振りをして、物欲しそうにしていたんだろうな、あたし。
前に読書した、大坊だったっけ、珈琲屋さんを思い出したんだけれど、やっていないことを思いついて、駅のサブウェイ横の珈琲屋さんへ。
誰かと珈琲飲むのって、これほどセクシーなんだ、静かに、とくとくと流れる時間。他のテーブルでは、何故かざるそばがサーブされていて、ちらちら見ながらふたりで笑ったり。何軒でも、足が棒になるまで、歩いてドアを開けたいと思った。

「次のお店は赤坂近くでもいいですか」、鼻に抜けるとても甘い、セクシーな声。この人きっと、高校時代くらいから、甘ったれた声とこの飄々とした態度は変わってないんだろうな。あたしの、図々しさと低い声と同じに。

「足が痛いんです、さっきから」

ずる賢い気持ちと、鈍感すぎて気に掛けてもらえないって解った焦燥感とで、発したあたしの、ここぞとばかりの告白。
「んー、じゃあうちで飲みましょう、ね?」
「あ、そうですね」

というわけで、お邪魔して、MJとサンデルのマイケルWで寝てしまったのでした。なんとなく、音楽や政治の話だと、英語もきつくない。経済や文学だと、お手上げ。

強烈に記憶に残ったのは「タイ語、ホントに勉強してたのかな?」でした。

デートのデータベース。

2010-08-30 01:05:00 | あじわう
先々週の二ヵ月ぶりのデート、対象となる相手は何人かいるけれど、一押しの彼とのデートは無事終了。酔わなかったけど、楽しくて、ごく知的で、ひたすら人間ぽくて、堪らなくしあわせだった。

金曜日は、出勤した方々なら分かると思うけど、まさにお盆だった。日に200くらい電話が鳴る部署で、オカリナを吹いていても怒られないくらい、のんびりした一日だった。
そんなわけで、デートはどこに行こうかな、と、食べログやさとなおさんのサイトをチェックし、 @shinoby さんのパーティー記事にあった表参道「ano cafe」でチェコ料理を見つけて、独断でそこにすることにした。
待ち合わせは、GYLEに20:30。私もギリギリ遅刻だったけど、彼は仕事帰りではなく、一回帰宅して着替えてきたのに遅刻…。まあ、二ヵ月ぶりなので、怒らない。
ドキドキを抑えるために、「悪人(下)」を読んで待ったけれど、祐一と光代の逃亡が始まりそうだったので、ストップ。一服で一息、ぽかーんを取り戻す。
到着して、裏道をフラりと歩きながら、近況報告。冷房がなくても生きていますとか、護身術の進捗とか、読んだり勉強したりしていることとか。二ヵ月前の、向こうのハッキリしない答えも原因だけど、歩きながら、(次はないかもしれないなあ)と思いながら、チェコ料理屋さん到着。チェコビール、オードブル、サラダ、ビーフストロガノフみたいなのを食べながら、ああだこうだ。私は、オーダーしすぎるのは苦痛で、お皿の頼み方はパーフェクトに共感できる。後半は、仕事の国際電話にもっていかれ、ちびちびビールからクランベリージュースにお口直し。
閉店時間をオーバーして、お会計してからやっと電話会議が終わって、もう一軒、てことで、さとなおさんのオススメ、「Amoh's bar」へ、てくてく。

とってもステキな界隈にお店はあって(AVEDAの裏手)、中庭をけんけんぱで攻めながら、オレンジ色に照らされた店内へ。さとなおさんのことは途中で口にするも、雰囲気に酔う。ウイスキー二杯飲みながら、うふふうふふと笑ってしまう。お酒だけじゃないよね、雰囲気だよね、そして、一緒に過ごす相手だよね。

マスターが、いつもは終電でお帰りになるということで、我々もお店を出ることに。