姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

割ろうと思うと割れない薪

2023年01月04日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。


今日のテーマは
「割ろうと思うと割れない薪」です。

 

旅番組を見ていたら、
「あ、これ、脳の仕組みとか、保健室での子どもとのかかわり方と同じじゃん」

思ったことがあったので
今日は、そのお話をします。

先月、俳優の山中崇さんが佐賀県を旅する番組を観ました。
番組の後半、佐賀県の秘境サウナを訪れます。
このサウナに入るには、自分で薪割りをしなくてはなりません。
そこで、山中さんも、オーナーの指導を受けながら薪割りをします。

ところが、はじめなかなかうまくいきません。
すると、オーナーが、こう言います。

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割ろうと思うと割れないんです。
やってやろうと思うと割れないんですよ。

上から薪割り台に向かって
斧を振り下ろすイメージでたたきつけてください。

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深いですね。

目先の目標物に意識をとらわれすぎると
かえってうまくいきません。


大学時代に空手部にいたのですが、
師範が同じことを言っていました。

大学祭で、空手部は板割りを披露するのですが
1年生は、板を割ろうとしてしまいます。

「板を割ろうとするな。板の向こう側に目標を定めて
突きを入れるんだ」


わかりますか?

薪や板という目先の目標に心を奪われると、割れないんです。

その先にある「薪割り台」「板の向こうの空間」に
意識を向けると、薪も板も通過点となり、最大の力が加わります。


これは、保健室での子どもとのかかわりでも同じです。
いくつかの視点があるので、今回、2つほどお伝えします。

(1)薪を割ろうとするな。薪台を狙え。

表面的に見えている問題を何とかしようとすると
うまくいかないんです。

その問題を起こしている土台を意識する。
つまりその問題を起こしている「ビリーフ」に対してアプローチをかける
ということです。


知識やスキルで(力ずくで)なんとかしようとするより
相手の内面にある「その問題を引き起こす思考」
焦点を向けるということです。

(2)板を割ろうとするな、板の向こう側に目標を定めよ

問題そのもの(板)ではなく、その問題を解決した先にある「未来の解決像」を
相談者に意識してもらう


高校に合格することを目的にした指導ではなく
その高校で何をしたいのか、その先にどんな未来があるのかを明確にする
つまり、「ゴールを高校合格ではなく、その先の未来をゴールにする」
ということです。


養護教諭が保健行事をする際も同じです。
ある行事において、行事をこなすことを目的とするのではなく
それによって何を得たいのかを明確にする

いろいろなことに共通した考え方です。

こちらのオーナーさんは
東京で矢沢永吉の専属トレーナーをしていたそうです。

佐賀の大自然が育むミネラル豊富な水を
多くの人に味わってほしいとサウナを始めたという方。

自分の夢や自分が何をしたいのかを
徹底的に追求した人は、特別な学びをしなくても、こうしたことを
経験的に知っているのだと感じました。

こちらの深堀りの内容は
後日、「情報発信サイト/ネヂカラ」でもご紹介したいと思います。
 

それでは、今日も
素敵な1日を!

 

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
 2022年11月26日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

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