姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

「目に見えないものを こどもたちに どう教えますか」

2008年03月29日 | 学校生活

 3月28日 朝刊で 愛知県教職員の人事異動の発表があったので、ここでお知らせしますね。


 3月31日をもって、25年間の教員生活にひとつの区切りをつけることになりました。


 私の名前は「退職者」の一覧に掲載されています。


 今日のブログのタイトル「目に見えないものを子どもたちにどう教えますか」は 

A教育大学のある科の小論文の課題です。



 朝刊を見た友達や知り合い、保護者の方からメールを頂きました。
 
 昨日は、あたらしい大口中学校の保健室を、3人の養護教諭でオープンに向けての準備をしていました。

 そこへ、前任校(扶桑町のY小学校)の時の、保護者の方がお子さんと一緒に訪ねてきてくださいました。
 
 「先生、退職されることを新聞で知って、会いにきました」と言ってくださいました。

 小学生だった時の面影そのままに、18歳になったY子ちゃんは

 「A教育大学に合格しました!」とハッピーな知らせを持ってきてくれました。

 「小論文のテーマが、目に見えないものをどう教えますか?っていうものでした。

どうしようかと思っていた時に、思い出したのが、先生が小学校の時にしてくださったいのちの学習でした。」

 どんなことを書いたのかは、教えてくれませんでしたが、この子たちが、小学校1年生の時からずっと続けていた

「いのちの学習」が、心に残っていたことに、感激しました。

 子どもたちに、この世に生まれてきた自分の存在の奇跡と存在する価値のすばらしさを伝えたくて 

 取り組んできた「いのちの学習」でした。

 こんな形で、子どもたちの心に生き続けているとしたら、

 私が養護教諭として子どもたちに伝え続けてきたことは、意味があったのだと・・・

 心がふるえるような感覚がありました。

 

 私の退職と今後について、少し語ります。

 昨年度、一度退職を考えましたが、踏みとどまり、そして、もうしばらくは続けるつもりでいました。

 しかし、昨年の10月、中日ドラゴンズの福留選手が「フリーエージェント宣言」をしたのを、聞いた時、

 私の魂の声が聞こえました。

 決断ではなく、選択。

 「自分の人生の責任を自分で引きうける覚悟を持とう。

 このまま、魂がやりたがっていることをやらずにいたら、私は、死ぬ時に後悔してしまう」そう思いました。

 私が人生をかけてやりたいことは、人の価値と可能性を引き出すこと」


 
 私がかかわった人が、

 「自分は、自分が思っているよりずっと価値があり、そして、自分自身は可能性に満ちている」

・・・そう心の底から感じて、自分自身の人生をよりよいものにし、

 自分で人生を開拓できる一番の根っこを掘り当てるお手伝いをしたいと思っています。



 ひとりの人間の変化は、周囲に大きな影響を与えます。

  それは、学校という場での子どもたちの関係がそうでした。

 人を変えることはできませんが、自分自身がその人へのかかわりを変えることはできます。

 その人を「どう見るか」という見方を変えることはできます。

 そんな生徒たちの可能性を 保健室から たくさん見てきました。


 4月1日からは教師という立場を離れ、事業を立ち上げ、

 学校やPTA、自治体、企業・・・さまざまな場で、多くの方との出会いを楽しみたいと思っています。


 もしも、お役にたてることがあれば、ぜひ、声をかけていただきたいと思っています。

 

 

 すてきなお花を頂きました。


 小さなバッグにはいったピンクのお花。
 
 心にもたくさん 花が咲きました。ありがとうございました。



 


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ふんふん丸)
2008-03-29 09:54:51
 お疲れ様でした。

 一口に25年。深いですね。

 そして新たなスタート。
   選択。覚悟。期待。
    いろんな言葉が胸に上がってきます。

 これから先生の人生に色々な素敵な
   「ワクワク」 がまっていること、
     確信しています。

 これからもよろしくお願いします。
Unknown (ふんふん丸)
2008-03-29 09:59:50
 お疲れ様でした。

 一口に25年と言っても、
 深いですね。

 そして新しいスタート。
   期待、選択、覚悟。
    色々な言葉が胸中に
      上がってきます。

 先生の未来に素敵な
   「ワクワク」が
    順番待ちをしている
     そんなイメージを
       リアルに確信しています。

 これからも勉強させて下さい。
おめでとう!! (まのっち。)
2008-03-29 10:26:29
MLにもコメントしましたが、
あらためて。

姫先生、おめでとうございます!!

今までに様々なことに自分を賭けて取り組み、
正直に生きてきた姿が、子供さんだけでなく親や、
そのユニットが存在する社会に影響を及ぼしてきたのだと思います。

1つの選択をした姫先生だから、
これからさらに、影響の輪が大きくなる過程で
社会に何が起きるのかを期待しないではいられません。
どうかその姿を、これからも私達に見せてくださいませね。
益々のご活躍を祈念しております。
新しい旅立ちに乾杯 (amazonhead)
2008-03-29 12:49:26
そうだったのですか!

25年間の教員生活と新しい旅立ちの日に。
何年の前の子供さん、保護者の方が花を携えて・・・
春の花が満開なこの季節に、心に綺麗な花が咲かれたこと、素晴らしい記事に感激しております。
姫先生が益々ご活躍されますことをお祈り致します。
お疲れさまでした。
疲れている暇は無いかも知れませんが(笑)。

胸が熱くなりました (halfmoon)
2008-03-29 21:11:58
長い間、お疲れさまでした。
「人の価値と可能性を引き出すこと」を人との関わりの中で見出すという生き方、とても私の考え方と共通しているなと思いました。
人の価値、これは自分の価値でもあると思っています。
人によって人は育てられ、変わっていけると信じています。
ぜひ、これからNPOの代表になられても、今までと違った視点から人を見て、教育に携わり、人材の育成に尽力してくださることを願っています。
25年間 (旅人)
2008-03-29 21:29:28
25年間、同じ仕事を続ける、これは大変なことだと思います。わたしは、色々な仕事に就いてきたので、尊敬します。これからも地元の方々と共に教育に関わっていかれるわけですね。どうぞこれまでの様々な経験を生かして、地元の教育の発展に尽力されんことを願ってます。そして、このブログで記事を発信されて多くの人に役立つことでしょう。これからのご活躍にも期待しております。私どものブログにも遊びにいらしてください。肩の力がフ~ッと抜けること請け合いです。ポチしておきましたよ。
納得 (雲の上)
2008-03-30 06:13:54
 お疲れ様でした。
新しい門出なのですね!応援をします。
私は、母の介護をする為に、少し早めに退職をしました。
でも、後悔はありません・・・今は満足な人生を歩んでいます。
失礼しました。 (ななかまど)
2008-04-01 23:59:07
25年でしたのですね。
失礼しました。