ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

山に、母に

2018年06月07日 | Weblog
急な上り道で上を見たら、嫌になるから、一段先だけを見ながら、ゆっくりゆっくり。

そしたらそのうち、上に着いてしまうから・・


それが、昔、母が教えてくれた山登りの秘訣。



いま、山登りをすると必ず聴こえてくる、母の声。

いつしかそれは、母の声から私の声に変わって再生されるようになった。


一人で登っていても、母が一緒にいるようで、心強い。

むしろ、一人でなければ、母をあんなに近くには感じられないだろう。



母は、わたしの心の中にいる。

母は、山の中にもいる。


登るほど、母の心に近づいていく。



下山をしていく人たちは、みんな、すごくいい顔をしている。

汗だくで、何もかもが剥ぎ取られているのに、晴れやかで美しい。

ささやかでも、何かが、山によって昇華されるのではないか・・。



ひとつ登る度に、わたしも、そんな顔になっていくような気がする。


知らずに、わたしの何かが磨かれているとしたら、わたしの何かが祓われているとしたら、

山に、どう恩返しができるだろう。

こんなに素晴らしい道を教えてくれた母に、どう恩返しができるだろう。




一歩、一歩、登りながら、

今日も問いかける。
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