ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

新しい年を迎え、息子が話してくれたこと

2019年01月11日 | Weblog
ぼくは、川を泳いでいたんだ。

まわりにもたくさん、泳いでいる人がいた。



でも、ぼくは、まわりのみんなとは違っていた。

みんなにはあって、ぼくにはなかったもの、


それは、防水性。


ぼくは、川で生きることができないんだ。




ぼくは、川から上がった。




上がってみたら、そこには、崖があった。

信じられないほど高くて、急な崖が。


それ以外、何もなかったから、

登ることにした。




大変だった。

足場がない。


どこにも、つかまるところが、足をかけるところが、ない。


まったく進めない。




川を振り返った。


みんなを羨ましく思った。

あんな風に生きられたら、どんなに楽だろう。



でも、戻りたいわけではなかった。

川は、ぼくの道ではないから。




ぼくは、再び、崖でもがいた。


長い時間、

長い時間。



そうしていたら、気がついた。


だんだん、見えてくる。

ほんの僅かな足場が。


ぼくは、そこを探して、ゆっくりゆっくり、登っている。




まだ少ししか登っていないけど、

この崖の上には、きれいな景色が広がっていると思う。


ぼくは、それを、見たいなあ。




たぶん、

ぼくの父と母も、この崖を登っている。


難しくて辛い道だけど、

父は、なんだか面白そうだし、

母は、何やら感嘆しているから、

心強い気持ち。


ぼくたちは、家族だけど、仲間なんだ。




だから、登っていく。


今日も、登っていく。
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