ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

創造 *日々のつれづれ*

2014年10月27日 | Weblog
夜明け前の空ほど、美しく壮大なものがあるかしら、と、思っていました。


濃紺の夜空に輝く星々。

大地を覆う、厚い霧。


みるみる白くなっていく、空。

いっせいに羽ばたく、鳥たち。


霧は、上りながら、舞いはじめます。

まるで、歓喜のように。


野の草たちは、朝露を身にまとい、きらきらと目覚める。


すすきの穂が、応えている。

大空を清めるように、揺れている。



自然界の全てのものが、喜んで迎える、朝と、おひさま。



こんなに美しく、壮大で緻密なものを、どうして生み出せたのでしょう。

その大いなる力、存在を、かみさまと呼ぶのだと、わたしは感じていますが、

例えば一枚の落ち葉を手に、かみさまはよく、このように精巧なものを想い描かれたものだと、感じ入ります。

秋に、このように世界を美しく染めることも。




いま、強く強く願っていることがあります。

わたしにある想像力も、日々何かを生み出し続けていますが、

それらが、どうか、かみさまのように、いのちある美しいもので、ありますように・・・。

まわりのものに、いのちを与えるような、慈しみあるもので、ありますように・・・。


わたしが、こどもたちに遺すことのできるものは、そういうものだと思うから。










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