心待ちにしてきた冬の読書。
お部屋も整え、ぴったりの本も用意しました。
この冬、読み込んでいきたいのは、チャールズ・ダーウィン著『種の起源』。
難しい本ですが、面白そう。
ですが・・・
いまひとつ、読書がはかどりません。
たぶん、雪がないから。
しんしんと降り積もる雪は、木々と同じように、わたしの心も休ませます。
物質的な活動から、精神的活動へと、わたしを移行させてくれます。
でも、今年は雪がありません。
時々降ることはあっても、すぐに消えてしまいます。
晩秋のような空気が、まだ森に残っています。
このまま春に移ってしまったら、森もわたしもアンバランスになりそうです。
雪が積もれば、大変なこともたくさんありますが、
少しは、真っ白な日々も必要です。
あたり一面、銀色に輝くことが必要です。
氷のような星の夜が必要です。
そうしなければ、スミレはあんなにきれいに咲けないのではないかしら。
寒いのは、ほんとうは苦手なのですが、
これから大寒に向けて、少しだけ、世界が白くなる日があるといいな。
とりあえず、『種の起源』は脇に置き、
もう少し易しい本をパラパラとめくります。
雪を待ちながら。