ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

子どもというもの *日々のつれづれ*

2014年11月22日 | Weblog

しばらく前の、出来事です。

その日は、自分の想いの至らなさに気づいて、ちょっとしんみりしていました。

息子に微笑みかけていても、心がしっかり入りません。




息子は、絵本を置くと、そばに来て、

“どうしたの?”

と、聞きました。



わたしは、息子には、話してもよいことは、出来るだけ素直に伝えることにしています。

今日ね、こんなことがあってね、こんな風に感じたの、

もう少し、深い心で、考えることができていたらよかった・・・

そう、伝えました。





息子は、小さな両手で、わたしの手を包み、背中を撫でてくれました。

長いこと、そうしてくれました。






しばらくして、息子が、こんなことを言いました。

“人はね、みんな、その人に一番似合うもので、できているんだよ。”




たしかに、

そうかもしれない。

わたしに備わっているものは、よいものも、困ったところも、みんな、わたしらしく、わたしに似合っている。

ほんとね。



あなたもそうね。

あなたの全てが、あなたに似合っている。

そしてわたしは、あなたの全てが、大好き。





息子は続けます。

“ついてない日は、ぼくにもあるの。うまくできない日、はかどらない日、失敗する日。

でもね、その次の日は、いつも、いいことがあったよ。

ついてない日は、続かないから、大丈夫。”

息子は、何かを思いだし、少し、涙ぐんでいます。





まだ小さくても、あなたは、あなたといういのちを、一生懸命、生きてきたのね。

嬉しい日も、苦しい日も。

そして、そのことを見つけたのね。





ありがとう・・・

わたし、わかったわ。




全てがわたしの道。

これでいい。


わたしの道で、起こったことは、みんな、必要なこと。

何かを見つけたら、そのことによって、より素敵な人になろうとすればいい。

そうしてまた、歩き出すのね。






小さな身体と心につまった、真実と、勇気と、愛情。


子どもというのは、なんてなんて、素晴らしいものでできているのかしら・・・