山々や 鳥も影なく 雪寒し ひとりかも釣る 簑笠翁
やまやまや とりもかげなく ゆきさむし ひとりかもつる みのかさおとこ
江雪
千山鳥飛絶,萬徑人蹤滅。
孤舟簑笠翁,獨釣寒江雪。
注:1、柳宗元:中唐の詩人。773年~819年。字は子厚。山西省の人。韓愈と並んで古文運動を提倡した。
2、和歌の「掛詞」は一つある。「蓑笠」は「みのかさ」と読むが、「身の笠」でもいいと思う。特に本作の中では、山々の中で、笠の下に身を隠していた男の姿が連想できるかも。勿論、日本和歌の中にこの掛詞はあるかどうか分からないが、無ければ、中国式掛詞と考えればいいかも。
3、本作のキーワードは「独釣」である。魚などがあるかどうかはまずほっといて、独りで釣る心境が最高だ。その男の目には魚なんてないかもしれぬ。ただその小船に腰をかけて、雪風景と釣りを楽しんでいるかも。
やまやまや とりもかげなく ゆきさむし ひとりかもつる みのかさおとこ
江雪
千山鳥飛絶,萬徑人蹤滅。
孤舟簑笠翁,獨釣寒江雪。
注:1、柳宗元:中唐の詩人。773年~819年。字は子厚。山西省の人。韓愈と並んで古文運動を提倡した。
2、和歌の「掛詞」は一つある。「蓑笠」は「みのかさ」と読むが、「身の笠」でもいいと思う。特に本作の中では、山々の中で、笠の下に身を隠していた男の姿が連想できるかも。勿論、日本和歌の中にこの掛詞はあるかどうか分からないが、無ければ、中国式掛詞と考えればいいかも。
3、本作のキーワードは「独釣」である。魚などがあるかどうかはまずほっといて、独りで釣る心境が最高だ。その男の目には魚なんてないかもしれぬ。ただその小船に腰をかけて、雪風景と釣りを楽しんでいるかも。
まずは、たいへん遅くなりましたけれども、貴ブログへのリンクが完了しましたのでお知らせいたします。下記のページに「向日葵荘園」を登録させていただきました。有難うございました。
http://blog.goo.ne.jp/setsugekka_2/e/5287cbf553fad3d75f248ec945d352f4
柳宗元の五言絶句はすてきな詩ですね。向日葵さんのおっしゃるとおり、魚を釣ることはどうでもよくて、山も眠る冬景色につつまれている静かな心境を詠んでいるようですね。自分もまたこの自然の一部であるという安堵感でしょうか。日本人も好む歌です。