雨に濡れた花菖蒲
じいやの注文の品を忘れていたので、17時ごろ車で近くのイオンまで
買い物にいった。
「ついでに牛乳もね」とメモをわたされてハイハイ・・・
夕方の国道はラッシュなので、狭いけど県道を走ったほうが早い。
あれ? 対向車線の道路端の方に、杖をついて左手に白い紙をひらひらさせた
おばあさんが目にはいった。
よく見たらなんと素足、ペタペタとはだしで歩いてくる姿にギョッ!となった。
もしかしたら、徘徊しているおばあさん?
びっくりして車をとめようと思ったが、バックミラーには後車が続いていて
道幅もせまいから停車できない。
あいにく携帯電話を持っていなかったので
気がかりだったが、おばあさんを横目に通過せねばならなかった。
100メートルほど先で、やっと車をUターンできた。
おばあさんはどこ?
バックして探してみたが、もう姿はみあたらず・・・
足が早いこと、いったいどこへ行ってしまったのか?
とうとう見失ってしまった。
あのおばあさんは、はたして無事に家に帰り着くことができただろうか
人家もおおいところなので、「きっと誰かが気がついてくれたと思うよ」
じいやが言ってくれたけど・・・