『今度ばかりは・・・駄目のごたる』と母は首を振った・・・
施設にお世話になっている母は、このところ腰痛や足の痛みで毎日寝たっきり状態
食欲もおとろえがちになった。
ある日、介護師さんが心配をして
「S子さん、少し散歩でもしましょうか?」と声をかけてくださり、母は起きあがり
補助車を押して散歩を始めたそうだ。
あいかわらず気丈夫な性格の母は廊下を3週程歩いた後、胸の痛みを訴えたと聞いた。
母の希望でわたしの家近くのT病院へ入院したが、状態はあまりかんばしくないようだ。
心筋梗塞、腎臓不全。
治療は思うようにはいかず、高齢のために手術はためらわれ
とりあえず腎臓治療からという説明があった。
毎日様子を見に行く。
人口呼吸器をつけているが顔に手をやり、はずそうともがくので、目がはなせない
次の日は2ヶ所を巾のひろいゴムてしっかりと顔面に固定されていた。
自分では動かせなくて、みけんに深い皺をよせている
苦しげだが、「これを外したら、でけんよ 息ができんよ」と言ったら大人しくなった。
あんなに気丈夫だった母が今小さくなってベットに横たわっている
しかし、ときどき足や体を動かす時の手が、まだしっかりとベットの柵をにぎっているから
力が残っているようでホッとする・・・
点滴の管が5~6本、モニターがつけてあるし、現在は観察室にいるので、すぐに看護師さんが走ってくるから心配は不要だが・・・
今日も洗濯物をいっぱいもって帰った。
まだまだ続くようだ、こんな日が・・・