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千里の道も一歩から

Google先生

2017年05月18日 | 日記

お子さんに気になる症状があれば、親はまずインターネットで検索するのが当たり前の時代です

自分のカラダの事さえ専門外の事になるとネットでつい検索してしまうので、医療従事者でなければなおさらです

外来でもネットで調べたら色々な疾患が出てきて心配になって、と受診される方も多くなっているのが現状です。

「インターネットで得た医療情報により、小児科医の助言に対する親の見方は変化する可能性がある」と、米国小児学会の学術集会での報告がありました。

シンプルな症状については医師の診断を疑わないが、複数の症状でネット検索すると多くの可能性が羅列されるため親は混乱し医師の診断に懐疑的になるようです。

研究を率いた米ホフストラ大学ノースウェル医学部小児科准教授RM氏は、「Googleはすばらしいツールだが医師ではない」、そして医師は率先して診断に至った「思考のプロセス」を親へ説明し、その理由を親が明確に理解できるようにすることが重要だと指摘しています。

多彩な病状から診断に至る思考プロセスには医師の経験値が重要なので、臨床経験豊富で説明もしっかり行う、というDrが理想的です

ネット情報は米大統領戦でのフェイクニュースなども話題になりましたが、医療情報も玉石混交

ネット情報をそのまま信用するべきではありません

インターネットでの検索はあくまでも一部の情報として留めて、気になる症状は遠慮なく主治医へ聞くのが最善であるのは間違いありません

しかし人工知能が進化していけば、Google先生も医師以上に役に立つ日がそう遠くはないかもしれません...