「新型インフルエンザに感染した人でも、新型インフルエンザワクチンの接種は必要か?」
新型インフルエンザワクチン接種が開始されましたが、このことについて良く質問されます。
国立感染症研究所感染情報センターの新型インフルエンザA(H1N1)の流行状況(←左をクリック)によると、11月5日までの週別インフルエンザウイルス分離報告の結果、ほとんどが新型インフルエンザA型であるようです。
また、厚生労働省が行っている調査でも、今年の夏~11月11日までのインフルエンザ感染は、ほとんど新型によるものと発表しています。
新型とはっきり確定するには、PCRという詳しい検査でないと残念ながら区別できません。(PCRは一般的にできる検査ではなく特殊な検査です)
ですので、「今のところ、インフルエンザA型は新型と思ってよく、感染した人は免疫が獲得されているので、新型ワクチン接種は必要ない」、と思います。
北京などでは、すでに新型と季節性の両方が同時流行しているとの報告もありますが、世界的に見てみるとまだまだ新型がピークに達している国はなく、これからも新型の猛威が続きそうです。(1年中インフルエンザという異常事態です)
日本も、例年12月から季節性インフルエンザが流行り始めるので、12月以降に検査キットでA型と診断されても、必ずしも新型とは言えなくなってきます
新型インフルエンザワクチンンは、感染した人に接種しても特別問題はないため、新型か季節性か不明になってきたら、それぞれの判断で新型ワクチン、季節性ワクチンを接種するかは検討して下さい。
今の情報では、この程度のアドバイスしかできませんが、また今後の最新情報があれば更新したいと思っています
12月の2週目から接種開始予定の小1~小3や、11月に接種できていない1歳~6歳(未就学児)の予約などについても、今後のワクチン納入量によって検討中ですのでもう少しお待ちください。