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千里の道も一歩から

日本脳炎ワクチン

2008年08月06日 | 医療情報

連日の雷雨で、洗車せずともが綺麗になっています 今夜も怪しい雲行きですね。

最近ニュースの影響もあってか、日本脳炎ワクチンについて質問される事があります。

日本脳炎ワクチンの定期接種は、重篤な副反応である急性散在性脳脊髄炎(ADEM)との因果関係が認定され、積極的な接種勧奨の差し控えが勘行されてから3年が経過しました。
しかしワクチン接種を希望する方に対しては、効果や副反応を説明したあと同意の下で接種可能ですが、接種率は勧告以降激減し国立感染研情報センターの調査によると、昨年度は初回接種を始める年齢である3~4歳で1割程度にとどまっているそうです。

実際外来でどうしたら良いかと聞かれた場合、「余程流行している地域に行かない限り、新型ワクチンが出来るまで待ったらいかがですか」と答えています。現行ワクチンの副作用と日本脳炎感染のリスクを天秤に掛けることになり、他のDrも苦悩されていると聞きます。

現行ワクチンの供給予定量は20年度100万本、21年度70万本を最後に製造を終了することになっています。
そのため積極勧奨の再開に向けては、副反応の少ない新型ワクチンの早期承認が望まれています。
新型ワクチンについては、局所反応の発生率が現在の製品に比べ高いこと等から改めて臨床試験が行われており、供給は遅れております。

しかし阪大微研が、本年3月上旬に終了した追加臨床試験の結果を8月末をめどに提出し、定期接種に求められる高度な有効性・安全性が実証され承認されれば、21年4月にも供給を開始する計画を示しました(待ってました

Hibワクチン開始と共に、来春過ぎには日本脳炎ワクチンも接種再開なるのか注目されます