彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

『戦国怪談話』その9 近江の妖怪その1

2011年09月01日 | 『戦国怪談話』
近江商人が20年間居なくなったお話をしましたが、これらの不思議な出来事は神隠しといわれたりして、妖怪などの仕業だと考えられていました。
そんな妖怪たちの中で、湖東地域で知られている妖怪を少しご紹介しましょう。

○人魚
近江の人魚は『日本書紀』にも記されていて、東近江市を中心に伝説が分布りています。観音正寺は聖徳太子が人魚の為に建立したお寺だと言われていて、平成の初め頃までは人魚のミイラも残っていました。

○大蛇
人魚伝説がある観音正寺の寺域にあったお城が、観音寺城です。この城跡にはお茶子地蔵があります。伝説では大蛇に見染められたお茶子という娘が、大蛇の求婚を断ったために絞殺されたという話ですが、実際は観音寺城主六角氏に側室に上がるように言われて、拒んだために殺された娘を祀った物だと言われています。

○口裂け女
現代の都市伝説のようなお話で、その発祥は岐阜県から始まったと言われていますが、モデルになったのは信楽に住んでいた“おつや”という明治時代の女性です。
おつやは、三日月の形をした人参を咥えながら丑の刻参りをしていて、その姿があまりにも恐ろしくて、口裂け女へと繋がって行ったそうです。またおつたが走るスピードが早かったために、100キロばばぁの伝説も生まれたという噂もあります。

○釣瓶火(釣瓶落とし)
全国的に、少しさびしい場所で出没する妖怪だと言われています。湖東地域では東円堂城跡の外堀の南東隅に出没したといわれています。
多くの場合は木に隠れた人のいたずらか、通行人を襲った盗賊の類ではないかといわれているのです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『戦国怪談話』その8 消えた... | トップ | 『戦国怪談話』その10 近江... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。