谷渓谷

かんちゃそ谷のさらに奥底。「ハードコアで子供達に笑顔を」FOXYUN RECORDSの提供でお送りします。

リンクの歴史というか

2006-10-10 18:25:30 | Weblog
最近の高木浩光氏のお気に入りは「無断リンク禁止」のようである。

「無断リンクは禁止とします」について栃木県警に聞いた(高木浩光@自宅の日記)

この問題の根本は「そもそもWebとはなんぞ?」という所まで話しが遡りそう。
ある情報をWebに公開した時点でその情報は「誰にでも見られる」情報になる。そして客観的に考えれば「多くの人に発信したい」情報であるはずなのだ。それが元来のWebコンテンツのあり方で、そういう公開情報に対して「リンクしないで」というのは本末転倒という訳です。

個人や団体が今のように多くのWebページを公開する以前は、サイト同士を「相互リンク」してWeb上の情報を相互に関連付けて辿りやすくするのがWeb製作者の仕事?でもありました。
最近は目にする事も減ってしまったが「当ホームページにリンクをした場合にご連絡いただければ、こちらかもリンクします」というスタイルが一般的だったのです。そうして情報のつながりをどんどん広げていったのです。今のBlogでいう所のトラックバックのような感じでしょうか。Webを閲覧する人達もそうしたリンクをうまく辿って自分の求める情報を探して回っていました。そのリンク集の最たるものが今のYahooだったのです。Googleが現れるまでは...。
今になって考えてみると、Googleの強力なロボット型検索の登場により、このようなWeb製作者による相互リンクというのは一気に衰退したような気がします。
私は普段WebブラウザにForefoxを使っていますが、URLの判らないもしくは辿りにくい情報は全てブラウザ右上の検索ウインドウで調べてしまいます。
これが昔であれば、こういう情報はAさんが良くしってるのでAさんのサイトにいって、さらにBさんのサイトに飛んで、、、と情報源を探り当てるのにも技術が必要でした。検索検定とかできそうなくらいに。

そして今となってはWebの作成は技術者ではなくデザイナーの仕事となり、Web本来の「情報をつなげる」という要素は必ずしも必須では無くなってしまったようです。
先に書いたようにWebに公開した情報は本来「リンクされて」「多数の人に見てもらって」なんぼのもののはずが、「リンクはお断りします」だの「リンクには申請してください」だの、サイト製作者が予防線をはるような状態になってしまった。まったくもって本末転倒な状態なのです。

Webは「リンクされる」のが当たり前で基本なのです。

本当に見られて困る情報はそもそもWebに公開するべきではないし、やむを得ずリンクされたくないのであればリファラーで拒否したり認証を儲けるなど技術的な制限を設けたサイト構築をするべきでしょう。

なんか長くなった。整理できたら整理。ほったらかしかも。

昔はサーバー管理者=サイト管理者だったから、この辺のちぐはぐ感が少なかったというのもあるんだろうな。企画・広報部門とデザイナーだけで作るからおかしくなる。という事は今後はこういうマネージメント・コンサル業が花盛りかもしれん。特にお役所あたりの。

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