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【日本の医学を狂わせる西洋医学?】がんは「血」からはじまる!

2016年05月22日 08時08分20秒 | 感想&独り言!!
がんは「血」からはじまる!
 
60過ぎたら「血尿」と「血便」に気をつけろ

100歳まで生きるための最新知見

 
2016年05月21日(土) 週刊現代
 
 
 
 

血液は身体のすみずみまで巡り、全身に栄養や酸素を届け、老廃物を洗い流す。

だが血液はさらに日本の国民病・がんのサインを日々、発していた。

見逃さないための最新知見を徹底的に解説する。

 

100歳まで健康に生きたいと願うなら

「いま思えば、たしかにあのオシッコは異常だったんでしょうけど、

まさかあれが、がんの兆候だったなんて、思いもしなかったですねぇ」

 

千葉県市川市在住の田町敏夫さん(67歳・仮名)は、こう話す。

田町さんの言う「異常なオシッコ」とは、どんな尿だったのか。

 

「私の場合は、麦茶のようなオシッコだったんですよ。

初めて気がついたのは一昨年ですね。

自宅のトイレで用を足して水を流したときに『妙に色の濃いのが出たな。

コーヒーの飲み過ぎか?』と思ったんです。

 

ところが、それが2~3日続いたので、『飲み食いした物のせいじゃないのか。

何だろう?』と不審に思っていたんです」

 

数日でおさまった異常な尿。

痛みなどその他の症状がなかったため、田町さんは病院に行くこともなかった。

 

だが、「妙に濃い尿」はその後も、数週間に一度程度の頻度で、出続けた。

その恐ろしい正体に田町さんが気づいたのは、初めて尿の異常を目にしてから、

半年以上経ったある日のことだった。

 

 

田町さんが続ける。

「何の違和感もありませんでしたね。

シモの話で恐縮ですが、じょぼじょぼと何気なくオシッコをして、ふと見ると、便器の中の水が真っ赤なんです。

あれにはたまげた。

それまでの麦茶のようなオシッコのこともずっと気になっていたんで、

これまで半年出ていた変な尿も血尿だったのかとすぐに気がつきました。

病院にすっとんで行って説明したら、すぐに精密検査になった。診断の結果は、膀胱がんでした」

 

 

毎日、何気なく行っている排尿や排便。トイレで自分が「出した」ものなど、

見もしないで流しているという方は多いだろう。

 

だが、超長寿時代に突入し、100歳を超える長生きが夢ではなくなった現在、

専門家たちは、60過ぎからの「血尿」や「血便」に注意してほしいと指摘する。

 

 

昭和大学藤が丘病院副院長で泌尿器科の専門医、佐々木春明医師は血尿の恐ろしさを、こう話す。

 

 

「血尿には、見た目でわかる『肉眼的血尿』と、健診などで初めてわかる『顕微鏡的血尿』がありますが、

顕微鏡的血尿は多くの場合、問題がありません。

 

 

要注意なのは、肉眼的血尿。それも、自覚症状が伴わない『無症候性』の肉眼的血尿は、

その代表的な原因が、膀胱がんや尿管がん、腎盂がんなのです」

 

 

血尿は万病のサインだ。痛みをともなう血尿であれば、急性膀胱炎や尿管結石なども疑われるというが、

痛みがないことこそ、がんが原因の血尿の怖いところ。

がんの可能性が低く、仕事などで無理をしがちな若いうちなら、

「血尿は過労の結果」とも思えるだろうが、60過ぎて平穏な日常生活を送っている中で、

こうした血尿を「疲れのせい」などと甘く見てはいけない。

 

 

佐々木医師は続ける。

 

「痛みもなく、突然、肉眼的血尿が出るのですが、ほとんどの場合は数日で自然に出なくなってしまうのです。

『何だろう、まあ、様子を見ようか』と思っているうちに、また血尿が出る。

こうしたことを繰り返しているうちに受診が遅れ、きちんと検査を受けたときには、

がんが大きくなっていたり、進行がんになっていたりするのです」

 

 

そもそも、血尿が出ていても、痛みなどの違和感がなければ、

用を足したあとの便器を見もしないで流してしまう人も多いだろう。

だが、がんはいまや日本人の2人に1人がかかる国民病だ。

我々の誰もが、いつなってもおかしくない病なのである。

 

しかも、全がん協〈全国がん(成人病)センター協議会〉が公表している最新の

がん10年生存率('16年1月20日現在)のデータによれば、

60代男性の「腎・尿路がん」(膀胱を除く)の10年生存率は約70%。血尿を見落とせば、

がんの発見も遅れ、恐ろしいがんが、知らぬうちに進行してしまうことになる。

 

 

60過ぎて、100歳まで健康に生きたいと願うなら、毎日のオシッコの変化を見逃してはならないのだ。

 

 

「痔」だと思うな

 

一方、同じシモの問題である「血便」も、

がんとの根深い関係に注意が必要だと専門家は指摘する。

神奈川県立がんセンター総長などを歴任した、

康心会汐見台病院の赤池信医師は、こう話す。

 

 

「血便と一口に言っても、その状態から予測される病気が異なります。

 

便と血液が混ざっているなら、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患を、

さらに腹痛や発熱をともなっていれば、感染性腸炎や虚血性大腸炎などを考えます。

 

一方で、便の表面に血液が付着している場合は、良性のポリープが原因という場合もありますが、

大腸がんなどの腫瘍が原因になっていることがあります」

 

 

俗に言うウンチについても、流す前にまじまじと見る人は少ないだろうが、

便器の中の水にうっすらとでも赤い血が溶け出していないか、

60過ぎたら、いったん確認してから流すことを習慣にして損はない。

 

 

何しろ大腸がんは、日本人にとってもっとも身近ながんだ。

国立がん研究センターが公表した最新の分析では、

'15年に新たに大腸がんと診断された人は全国で13万5800人。胃がんや肺がんを抑え第1位となっている。

 

 

山野医療専門学校副校長をつとめる中原英臣医師は、こう指摘する。

 

「トイレで便に血がついていたというとき、一番怖くない原因が痔です。

しかし、痔だろうと思って診察を受けないでいた人が大腸がんだったという事例は、ほんとうに多い。

とくに中高年以上の方の場合、便に異常があると思ったら、早めに医師の診察を受けたほうがいいでしょう」

 

 

中原医師はさらに、こんな恐ろしい血便が出ることもあると語る。

 

「『タール便』といって、真っ黒な便が出ることがあるのです。

赤い色ではないのですが、これも立派な血便の一種。

大腸、それも肛門に近い直腸のがんで出血していれば便にも赤い血がつくのですが、

胃で出血していた場合には、腸を通る間に血液の成分が吸収されて、黒い色に変わってしまう。

このタール便で疑われるのが、胃がんなのです」

 

 

タール便の黒さは、それこそ尋常なものではない。

便全体がベッタリと黒く、前日にイカスミの料理でも食べたのでなければ、およそあり得ないような色合いとなる。

 

 

タール便の原因は、胃がんだけでなく、胃潰瘍など、胃での出血をともなう病とも考えられるが、

そうした病の多くは激痛をともなうものだ。

腹痛などの自覚症状もないまま、突然、タール便が出たという場合は、

胃がんの疑いがより濃厚だと言っていいだろう。

 

 

胃がんは、日本人が発症するがんの罹患数で第3位を占めている。

血便を見ることで、大腸と胃という、国民的ながん2種類を察知することができるわけだ。

 

 

さまざまながんの兆候を告げる、血尿と血便。それは裏を返せば、私たちの身体が毎日、

がんをタダでチェックする機会を、私たちに提供してくれていることに他ならない。

しかも、高い料金を払って受ける、専門のがんドックに勝るとも劣らない精度で。

 

 

血から始まるがんがある。せっかく世の中、100歳まで生きられる時代になったのだ。

トイレの中では、誰が見ているわけでもない。

用を足してすっきりしたら、遠慮なく自分の「出した物」に血が混じっていないかを観察しよう。

わずかな異常に気がつけるか、その第一歩は、私たち自身にかかっている。

 

 

【あなたの知らない「血糖値の新基準」教えます】

 

ここにも「基準値のウソ」が

 

さまざまな病のサインを私たちに送っている、血液。

血液検査の結果を見れば多種多様な指標の数値が並び、「血」という言葉のつく医学用語も多い。

だが、中には耳慣れた言葉であるにもかかわらず、実はよく理解できていないものもある。

代表格が「血糖値」だ。

 

60過ぎて病院で検査を受け、医師から「血糖値が高めですね」と指摘されて、

気になっているという人は多いだろう。

 

血糖値が高くてなる病といえば糖尿病だ。

抱くイメージは人それぞれだが、「うまいものが食えなくなる」というものも、

「悪化すれば失明に至り、手足の末端の組織が死んで切断するハメになる」という深刻なものも間違ってはいない。

 

その恐怖感から、病院で「血糖値が高めですね」と言われ、薬を出されたあとには、

食事も極端に控えてしまい、家族から「もっと食べたほうがいいよ」と言われても、

「血糖値が高いんだよ」と憤然と言い返している人も少なくないだろう。

 

だが、実は最新の知見によれば、60過ぎれば、やみくもに血糖値を不安視する必要はないことがわかってきた。

 

健康診断の結果をもらうと、用紙の裏面などに基準値が書かれていることが多い。

血糖値では空腹時の測定で「70~110mg/dl」とされるのがいまだ一般的だが、実はこれは「古い常識」。

 

かつて日本糖尿病学会は、空腹時の血糖値が「80~110mg/dl」を「優」としており、

70mg/dl以下は低血糖とされるため、多くの検査機関や糖尿病専門でない医療機関では、

「70~110」という範囲を「基準値」として示していた。

 

だが血糖値は、患者が検査前に何を食べたのかや、どの程度運動したのか、

また体調によっても劇的に変動することから、「優」「良」などとされていた区分は廃止された。

現在では「食前の血糖値140mg/dl未満」、「食後2時間での血糖値180mg/dl未満」などが

血糖値のコントロールの目標とされている。

 

健康指導の基準になってきたコレステロールの正常値には根拠がないことなどを長年指摘してきた

富山大学名誉教授の浜崎智仁医師は、こう話す。

 

「一生懸命に血糖値を下げたからといって、それほどいいことはない。

むしろ数値を少し甘めにとらえたほうがいいということが、次第にわかってきました。

 

もちろん、血糖値は高すぎるよりは低いほうがいいですし、糖尿病の人よりも正常な人のほうが長生きです。

しかし『血糖至上主義』だった時代は変わりつつある。

 

血糖値が高い人に対して、従来のように薬を使って正常値まで下げようとやっきになっても、

合併症が出たり、寿命が短くなったりとよくないことが起こるとわかってきたのです」

 

 

サラサラの血液って?

 

 

健診結果などに並記されている「正常値」や「基準値」。

自分の結果がその範囲に入っているかどうかで、私たちは一喜一憂させられてきたが、近年、

その基準値が揺らぐニュースがたびたび発されてきた。

 

 

'14年には日本人間ドック学会が正常とされる血圧などの基準値の範囲を広げ、

それまで血圧を下げる薬を大量に買ってきた多くの人が「何だったんだ」と肩透かしを食わされた。

また血中のコレステロールは、世間ではひたすら下げることが常識のように思われているが、

 

 

「コレステロール値が高い人のほうが、がんでの死亡率が低くなり、感染症も減ります。

心筋梗塞を起こした人であっても、値が高いほうが死なないとわかったのです」

(浜崎医師)

 

 

血液に関する常識は、日々、変わっている。ちまたで話題の「血液サラサラ」についても同様だ。

'00年頃からテレビなどで大きく取り上げられて普及した血液の「サラサラ」「ドロドロ」という言葉だが、

漠然と「ドロドロじゃいけないんだろう」とは思っても、実際、それがどういうことかはわからない。

 

新潟大学名誉教授の岡田正彦医師は、こう指摘する。

 

 

「私は、血液がドロドロになると病気になる、などという話はすべてウソだと思っています。

本当に血液がドロドロになれば、病気になる以前に血管が詰まって、人間はたちどころに死んでしまうでしょう。

血糖値やコレステロールの値によって血液の流れやすさにはわずかな変動がありますが、微々たるものです」

 

 

そうは言っても、自分の血糖値を楽観的に考えて失明などしたら、老後が大変だと心配な人もいるだろう。

だが、前出の浜崎医師は、こう指摘する。

 

 

「厳密に血糖値を下げようとして低血糖になるといろいろな不調が出て、

ひどい場合は命に関わることもあります。

たとえば目にしても、低血糖になると網膜症を起こしやすくなる。

血糖を下げる薬は多数、出ていますが、血糖を下げてもそれが本当に身体にいい薬なのか、

長期的に大丈夫なのか、わかっていないものも多いのです」

 

「血液アマアマ」はいけないが、「ちょっぴり甘め」のほうがいい。それが血糖値の新常識なのだ。

 

「週刊現代」2016年5月21日号より

 

 

 



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