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TOM'Sは「トヨタ 86」に400馬力のV6エンジンを搭載して市販化を目指す!

2013年01月14日 23時16分36秒 | ニュースの感想

【東京オートサロン2013】

TOM'Sは「トヨタ 86」に400馬力のV6エンジンを搭載して市販化を目指す!


東京オートサロン2013トヨタ・ブースから、前回のGRMNに続いてTOM'Sが製作した「86」をご紹介しよう。GRMNのツインチャージャー仕様とは対照的に、TOM'Sは3.5リッターV型6気筒エンジンを低いボンネットの下に押し込んでしまった。
 
いつものように、担当の方にお話を聞いて来た。

「TOM'S N086V Concept」と名付けられたこのトヨタ 86ベースのチューニングカーには、
 
TOM'Sが長年のレース活動を通して蓄積した技術が余すことなく注ぎ込まれているという。

外観には86のイメージが充分に残されてはいるが、よく見るとフロント・バンパーはそっくり交換されており、
 
開口部を拡大すると同時に、86チューンの問題点として指摘されていたウインカーの位置を上方に移動させたことによって、
 
更なるローダウンに対応させたという。225/40R18サイズの「ブリヂストン ポテンザ S001」タイヤを履かせるために、
 
前後フェンダー・アーチにはカーボンファイバー製オーバー・フェンダーが付けられ、
 
これをつなぐように大型のサイドステップを装着。
 
「トムス IGETA」ホイールの内側には新規開発中というアルミ製ブレーキ・キャリパーが見える。
 
リア側は純正バンパーをベースに、控え目なトランク・スポイラーとアンダー・スポイラーが取り付けられ、
 
下側のガーニッシュ部をカーボンファイバーで大胆に変更。
 
「トムスバレル」のエキゾースト・マニフォールドからつながるマフラーが4本のテール・パイプを覗かせる。
 
サスペンションは86用に販売されているトムス 「コイルダンパーユニットAdvox」に専用チューンを施して組み込み、
 
アッパーボディ強化ブレースとサスペンションメンバー強化ブレースを入れて車体の剛性も向上させた。



インテリアはリクライニング可能なカーボンファイバー製バケットシートを採用。
 
ドリンク・ホルダーやスマート・ナビも取り付けられていることから、
 
こちらはサーキットではなく公道走行用として考えられていることが分かる。
 
ステアリング・ホイールとシフト・ノブにもカーボンファイバーがあしらわれ、
 
外装のドア・ミラーやフロント・フェンダー部のガーニッシュ、ルーフ・アンテナ等とイメージを統一。
 
全長4,270mm × 全幅1,795mm × 全高1,270mmという車体サイズはトヨタ 86とあまり変わらず、
 
30mm長く、20mm幅広く、10mm低いだけ。



内外装からはいかにも "チューンされた86" という雰囲気が漂うが、
 
TOM'Sの手による最大の特徴はフロント・フードの中にある。
 
なんと2.0リッター水平対向4気筒エンジンに代わって、
 
「2GR-FSE」型と呼ばれる排気量3,456ccV型6気筒が押し込められているのだ。
 
クラウン」や「レクサス GS350」などで使われているこのユニットは、TOM'Sがさらにチューンすることによって、
 
最高出力400ps/5,200rpm、最大トルク45.9kgm/4,000rpmを達成する見込み(目標値)。



今回も担当者の方にお話を伺って来た。

このクルマはあくまでもショーのために製作されたものですか? それとも市販化まで視野に入れてらっしゃる?

「市販化まで考えています」

発売するとしたら、やはりコンプリートカーという形になるのでしょうか?

「そうですね。しかし、もしそれが叶わなかったら、キットとして、あるいは各パーツごとに販売することになるかも知れません」

V6エンジンを搭載することは、やはり大変でしたか?

「それがご覧になっていただければ分かると思うんですが、意外とすんなり、積めることは積めたんですよ(笑)」

長さは意外とちゃんと収まっていますが(笑)、でも搭載位置はぎりぎりまで低くする必要があったのでは?

「ええ、低く積むためにオイルパンはかなり薄くして、でもそれでは潤滑が足りなくなるのでポンプを付けています」

このまま、もう走れるんですか?

「実を言うとまだ走れません。静止状態なら積めていますが、
 
今後、走って動いたときにマウントをどうするかとか、その辺はこれからですね」

結構、フロント・ヘビーになると思うんですが。

「仰る通りです。その辺もセッティングをどうするか、これから煮詰めていきます。
 
でもね、水平対向4気筒と比べて、このアルミブロックのV6は、思ったほど重くないんですよ」

3.5リッターV6エンジン搭載のスポーツカーとしては、車両重量もかなり軽く仕上がりそうですね。


「パワー・ウエイト・レシオは日産GT-Rと同じかそれ以下を目指しています。
 
"86以上、スーパーカー未満" というコンセプトでやっていますから」

トランスミッションは86用をそのまま使っているわけではないですよね?


「輸出仕様に(2GR-FSE型エンジンと組み合わされる)マニュアルがあるので、それがボルトオンで付きます」

先ほど、市販化を考えていらっしゃるというお話でしたが、価格はどのくらいを想定されているのでしょう?
 

「まだ具体的な段階ではないので、500万~800万円くらいと、かなり幅をとって考えています」

トヨタから "スープラ後継車" が発売されたら競合してしまうのでは?
 

「いや、それほど競合しないと思いますよ。これだけコンパクトな車体にパワフルなV6を積むクルマは他にないと思いますから」

乗ると、「コブラ」みたいな感じになるのでしょうか?

「そんな、いわゆる "扱いにくいクルマ" にはならないと思います(笑)」



意外なことに、このまま市販化まで本気で考えているというお話が聞けて少々驚いた。
 
モータースポーツ用車両であるならともかく、果たして「トヨタ・オフィシャル」として一般公道向けに販売される上で、
 
充分な信頼性が確保できるのだろうか。しかし、「市販化」を明言されている以上、TOM'Sには勝算があるのだろう。
 
 
 
日産GT-R並みのパワー・ウエイト・レシオでも、こちらはずっとコンパクトで軽量で、しかも純然たる後輪駆動。
 
こういうクルマに抗いがたい魅力を感じるという人も少なくないのでは? 
 
"86では物足りない、GT-Rは求めるものと違う" そんなふうに感じていらっしゃる方は、もうしばらくお待ちいたければ、
 
理想のスポーツカーに近いクルマがTOM'Sから発売されるかも知れない。

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