「花持ち保障」 を歌い文句に販売している花屋さんがあるそうだが、、、ほんと?
花も動物も生き物であって、生きている環境によって寿命はまったく違うわけだ。
陽の当たる窓辺にガラスの花器にでも入れておけば、数時間で水が熱くなって花はしおれてしまう。
結局、保障と言っても保険の契約のように免責事項の多い保障になってしまうのでは?
それよりも、「常識的な環境の中ではこれくらい花が持ちますよ、それ以上にこんな手入れをしてくれたら頂花まで咲いて長く楽しめますよ」 みたいなことを教えてあげたほうが、お客様サービスのような気がするのだ。
もう一つ、生産者としての効果は、品種ごとの開花特性を調べること。
品種ごとの咲き足の速さや、切り前の判断材料にすること。
これがすごく重要なのだ。
で、今年からはじめたのが、花持ち試験器。
オークションで買ったガラスのショーケース。
医療機器が入っていたようなケースです。
ここにサーモスタット連動の加湿加温器を入れて一定の温度と湿度に保ちます。
光は植物育成灯で約1000ルックスで12時間。
25度を越えると換気扇で外気が入るようになってます。
だいたい23~25度、湿度60~70%を保っています。
置いてあるのは集荷場の奥。
冷気が常に当たっていて暗い。
常温と光度調整には最適な場所だ。
花は季節ごとに違うものです。でもユリは通年買うことのできる花です。
大切なのは買ってくれたお客さんがいかに花をかわいがってくれるかです。
「常識的な環境ならこんなにきれいに長く咲きますよ」 てことは十分に補償されていることなのです。
試験結果は、花持ち試験http://web.uct.ne.jp/~nikoniko/hanamoti/index.html
今日は午後から晴れて、適温適湿でした。