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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

古市古墳群を歩く(藤井寺市編)⑥ ~古室山古墳~

2015-10-05 23:27:57 | 史跡を歩く
 赤面山古墳から西名阪自動車道の高架下をくぐるとすぐ目の前に、古室山古墳が見えてくる。この古墳については、ずっと小さい時から何度も古墳に上に登っている。古墳の上に登った記憶のある古墳としては、記憶している中でも古い部類に入ると思う。姉たちがサイクリングまがいに自転車で遠出したときに、自転車の後ろに乗って連れてきてもらったことをまだ覚えている。そのころはまだ、そんなに家もなく田んぼばかりで、田んぼの中にカブトエビと呼ばれる小さい、赤い生物が大量に泳いでいた記憶がある。僕の記憶の中では、藤井寺→水田→カブトエビというように繋がっている。誰かに手を引いてもらって登った記憶もあるのだが、誰に手を引いてもらったのかは残念ながら覚えていない。

 そんな古い記憶と繋がる古室山古墳であるが、今も自由に墳丘に立ち入ることができる。古室山古墳の石碑が建っている辺りから登ることができる。古室山古墳は、北に前方部を向けて南北に築造されているので、後円部側から登ることになる。大鳥塚古墳とは、まるっきり逆方向を向いていることになる。

 

 登っていくと登りが急なところとそうでないところで少し段々になっているので、三段築造かなぐらいの感覚はつかめるような気がした。

 

 途中、足元を見ると丸い石がゴロゴロと入りついているように見えるので、これは葺石かいなと思いながら、ふうふうと息をあげて後円部の頂に出た。残念ながら埋葬施設について、わかるものはなかった。

 

 正直、後円部の頂に登っても特に何があるわけではないのだが、つい登ってします。そこに古墳があるから登るんだという心理なのかもしれない。ただ、周囲に何もないので非常に眺望がいい。遠くには、玉手山や二上山を望むことができる。

 

 古室山古墳であるが、墳丘長は、150m、後円部径96m、高さ15.3m、前方部幅100m、高さ9.3mとなっている。三段築造で各段のテラスには円筒埴輪が立てられており、その円筒埴輪から得られる築造時期としては、城山古墳よりはあとであり、仲津山古墳よりは早く築造されており、4世紀後半の築造ではないかと推定されている。なお、埋葬施設等は未調査のため不明とのことである。

 

 前方部から後円部を眺める。前方後円墳ということがわかるフォルムをしている。

 

 前方部の頂である。これまた何もない。しかし、千年以上の歴史を実感することはできる。誉田山古墳、大鳥塚古墳、古室山古墳、仲津山古墳とそれぞれが非常に近い距離で築造されている。それぞれの古墳の被葬者が近い関係であったのだろうか?
 古室山古墳は、春には梅や桜の名所となっていて、その景色は非常に美しいらしい。惜しいことに一度もその時期に訪れたことはない。ただ、この時は、彼岸花が墳丘に一杯咲いていて華を添えていた。

 

 古室山古墳の北には、応神天皇の皇后である仲津姫が被葬者と伝えられている仲津山古墳が、すぐ目の前にある。

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