番外編「ファンタジスタ エリスさん。」
第二話の途中辺りから、
めっきり出番をジラさんに取られてしまった、
乙女な姿のエリスねーさん。
ねーさんと呼ぶには、
あまりにも愛くるしい容姿で、
萌える草原のような、光流れる長い髪に、
アラバスターの頬に咲く桜色の頬紅。
湧き出す泉のように、澄んだその瞳を持つ、
端正な顔立ちのその美少女は、
ねーさん時の胸の豊満さは失っていますが、
それを補って余りあり過ぎる、
可憐さを周囲に漂わせています。
エリスさん「まな板で悪かったなッ!!!」
と、魂のシャウトをするエリスさんは、
ファンタジーな感じの香る、
お花畑に立っていました。
リンカさん「貧乳は、選ばれし者のステータスですよッ!!」
と、白いスク水姿のリンカさんが突然現れ、
そのメッセージを熱く残して、森の方へと去っていきます。
エリスさん「おおぅ!?
なんで、リンカちゃんが!?
と言いたいとこだが、
私の事、全然気付いてなかったっぽいな・・・。
んんっ、とにかく言葉使いには気を付けよう。
今の私は、「ねーさん」では無くなってしまったのだな、
はぁ~~~っ。」
っと、深いため息を付きながら、
なんとなく、今の姿にあった会話を心がけようと思う、
エリスさんです。
ここは、何処? 私はだれ?
と、言いたくなったエリスさんに、
残酷な現実を突きつけるような、
立て看板が、道なりに立っています。
『ここは、ファーム。
貴女は、エリスさん。
うかうか浮かれて、
色恋沙汰なんて止めて下さいね。
先を越されるのは、不愉快ですし、
具体的に言うと、元の世界に戻れなくなりますョ。
- きゅんきゅん LOVE ME エリナより。- 』
エリスさんは、純白のドレスを可愛く揺らしながら、
速攻で、立て看板を引き抜くと、
エリスさん「ホォァタァァァァアア!!!」
ぽこぽこ叩いて、
木っ端微塵の木片へと変え、
土へと還してあげました。
エリスさん「ぜぇぜぇ・・・。な、何なんですの。
・・・こんなワナ的なフラグを、
他人に見せるわけにはいきませんっ!!」
証拠を隠滅したエリスさんは、
あの青い空を見上げて思います。
穏やかに晴れわたる空は、甘酸っぱい青春をするには、
いい日和です。
エリスさん(・・・『ファーム』って、なんだろ。
野球的な二軍ってこと?
まあ、私はお気に入りの選手は、
ファームから応援しに行ってるからなぁ。
最近は、近代的なカッコいいファームもあって、
応援楽しいんだよな。
そういう未来のスター選手に、
ツバを付けるなという、警告的な意味だろうか?
エリナ先生って、恋愛したい120%モードなのに、
THE・BIGさん(前世の旦那)にストーカーされて、
災難なんだよな。
そこは、同情せんでもないが、
私の実力では、どーにもならんギャラクシー的なパワーを誇る、
ザ・ビックさんが相手じゃ、
エリナ先生に加担した時点で、
「ためぞうの冒険」は終わる・・・。)
長いものには巻かれて生きようと、
レディース時代の、
あの雄雄しき気概を失ってしまった、エリスさんです。
エリスさんは、きっと出口のない、
このほんわか世界を、道標の示すまま、
道なりに歩いていきます。
エリスさん(・・・なんか、待機中のまま出番のない、
A氏、B氏やら、いろいろすれ違っている気がした。
ここは、やっぱ一軍に上がる為の試練場なんだな。
冒険の扉とか、
初心者から、中級、スーパーハードモードまで、
完備されてるぞ。
扉は、洞穴に木の扉ってのが、
胡散臭いけどなぁ。)
しばらく歩いていると、
通り道に、縁日の出店のような露店を一軒見付けました。
近付くと、そこには一匹のたぬきの店員が、
わたあめと、リンゴ飴を売っています。
たぬきさん「いらっしゃ・・・おおぅ!?
なんで、こんな場所に、
ナイスで素敵でエレガントなお姫様がいるのッ!!」
・・・その口調から、エリスさんには、
たぬきの正体の想像が付きました。
たぬきは、突然の出会いにヒャッホウしながら、
チャンスだ、落ち着けと、
深く息を吸って深呼吸をしています。
たぬきさん「おめでとうございます!
来店一万人目の貴女には、
このたぬき特製のわたあめとリンゴ飴を、
豪華一年分、毎日お届けいたします!!」
出会い一年間を押し付けてくる、たぬぞうさんです。
エリスさん「お、お気持ちだけで。」
エリスさんは、この時、
このたるんだ「たぬぞう」さんに、
気合を注入するか、
スルーして、わたあめを買って帰るかで、
ちょっと迷っています。
エリスさん(スルーは無しだ。
番外地でしか、ためぞうと会えないなんて、
おねーさん、悲しすぎるぞ。
いっちょ、気合を入れてやるかね。)
可憐なお姫様なエリスさんは、
たぬきさんを手招きして、店から誘い出します。
たぬきさん(どきどき・・・。)
エリスさん「おいコラ! ためぞー!!
気合入れてやんぞーッ!!!」
パチィーーーン!!!
エリスさんは、たぬぞうさんの頬を激しく平手打ちです!
ですが、その手は細くしなやかで、
いい音のわりに、ダメージ0のほんわか感触です。
たぬぞうさんは、もっとと、
反対側の頬を差し出しますが、
何か違うプレイに変化しそうなので、
エリスさんは、たぬぞうさんの頭の上の、
見えない葉っぱを取り上げました。
どろ~ん。
たぬきさんは、弟分のためぞうに戻りました。
ただ、戻っただけなので、
たぬきサイズのちっさい布切れが、
大事な部分を隠しているだけです。
エリスさん「ブーーーーッ!!
早く何か着ろよっ!」
ためぞうは、露店の中から、メロンのプリントのシャツと、
ジーンズに着替えて、テレながら戻って来ました。
エリスさん「てか、普通はたぬきさんが、葉っぱを乗せて、
人に変化すんじゃねーの?
葉っぱ乗せて、たぬきさんになるって、どうよ?」
ためぞう「・・・そういう仕様なんで、すんません。」
素直に謝られると、対応に困るエリスさんです。
押しは強いですが、押されると弱いのです。
エリスさん「世の中には色々ある!
そして、ここは何でもありの番外地だ。
現実に目を背けず、よく私を見ろっ!!」
ためぞうは、ツンデレっぽい美少女に、
なんだか、もじもじしています。
エリス「だから、私はためぞうの姐さんの、
エリスだよ!
見た目が、まあ声も全然違うが、
とにかく現実を受け入れて、
気合を見せろ!
さっさと、本編で会おうや・・・。」
何だか熱く語る可憐なお姫様姿のエリスさんに、
ためぞうとしては、何だか勇気が持ててきました。
何と言っても、エリスさんとためぞうは、
血の繋がった姉弟ではなく、アネキと弟分の関係です。
この愛らしいエリスさんでも、いいーーんですっ!
きっと、トゥルーエンドの幸せゴールインなんです!!
ためぞう「と、いう事で、
よろしくお願いします、
ねーさんじゃない方のエリスさんっ!」
エリスさん「お前、サフィリアさんと、レミーアさんは、
どーすんだよ。
言っちゃうよ。
世界のあちこちで、シャウトしまくっちゃうよ。」
ためぞう「うぉぉ・・・。
どうすればいい、考えるんだオレ!
そう、今こそとんちを使う時だ。」
すると、その場にマッハで現れた、
アメジストの髪の貴公子、レオクスさんが、
ためぞうの前に現れ、こう耳打ちます。
レオクスさん「ためぞう君!
目移りはダメだよ、悲しいよ。
エリスさんは、
私とセバリオスさんの甘酸っぱい青春なんだよ。
ちなみにサフィリアさんは、ためぞう君も含む、
争奪戦の対象です。
最近、エリナ先生の素晴らしさにも、
ようやく気付き始めましたが、
父がご迷惑をおかけしている最中なので、
私は自重しようかと思っています。
わかるかい、ためぞう君!
私たちは、強い絆で結ばれた仲間なんだよ。
抜け駆けは、ダメなんだからネ。」
と、久しぶりに熱く語った充足感に浸る、レオクスさん。
振り返ったレオクスさんは、あの時のエリスさんの姿に、
感涙しています。
レオクスさん「セバリオスさんしか知らないキラメキを、
私は今、この瞳で見つめているんだね・・・。
ああ、今ようやく分かったよ、
セバリオスさん。
(これが、未来の私かセバリオスさんの娘さんの姿なんだね。)」
何だか、ハンカチで涙を拭ってるレオクスさんに、
エリスさんも、照れています。
そんな風に見られているのを、知らずにいれば、
幸せな事でしょう。
憧れのレオクス王子様に、ちょっぴり浮かれてしまう、
エリスさんです。
エリスさん「さすが、レオクスさんですね。
私の事をわかってくれるんですね!」
レオクスさん「もちろんですとも!
いやー、いい想い出も出来たので、
一旦、本編に戻っておきますね。」
帰る時は、光の速さのレオクスさんです。
いいメモリーをゲットして、
ためぞうと、エリスさんを残して、
番外地を去って行きました。
エリスさん「ハァ・・・いつになったら、
戻してくれるんだろうな、エリナ先生。
もうすぐ夏だぞ。
デパート行って、田中さんに水着選んでもらわないと
いけないのに、
トレンドから置いて行かれるなぁ~。
有給は、一年分くらい溜まってたから、
しばらくは大丈夫なんだが、
余裕ぶっこいてる場合じゃないぞ。
エリナ先生に、なんだかポジション持っていかれそうだゾ!!」
ためぞう「・・・オレも早く復帰したいんだが、
当分、無理っぽいな。」
エリスさん「気合だよ、気合ッ!!
ためぞうにも、あんだろ、
熱い魂(ソウル)を届けたいって気持ちが。」
何とも愛くるしい美少女姿のエリスさんに諭されても、
うんうん、とほがらかに微笑んでしまう、
ためぞうでした。
エリスさん「ほら、行くぞためぞー!
もう冒険の資金は露店でしっかり稼いでるんだろ。
早く帰ろうぜ、私たちのあの家になぁ。」
ためぞう「付いていくよ、ねーさん。」
エリスさんの放浪記は、まだまだ続きそうです。
第二話の途中辺りから、
めっきり出番をジラさんに取られてしまった、
乙女な姿のエリスねーさん。
ねーさんと呼ぶには、
あまりにも愛くるしい容姿で、
萌える草原のような、光流れる長い髪に、
アラバスターの頬に咲く桜色の頬紅。
湧き出す泉のように、澄んだその瞳を持つ、
端正な顔立ちのその美少女は、
ねーさん時の胸の豊満さは失っていますが、
それを補って余りあり過ぎる、
可憐さを周囲に漂わせています。
エリスさん「まな板で悪かったなッ!!!」
と、魂のシャウトをするエリスさんは、
ファンタジーな感じの香る、
お花畑に立っていました。
リンカさん「貧乳は、選ばれし者のステータスですよッ!!」
と、白いスク水姿のリンカさんが突然現れ、
そのメッセージを熱く残して、森の方へと去っていきます。
エリスさん「おおぅ!?
なんで、リンカちゃんが!?
と言いたいとこだが、
私の事、全然気付いてなかったっぽいな・・・。
んんっ、とにかく言葉使いには気を付けよう。
今の私は、「ねーさん」では無くなってしまったのだな、
はぁ~~~っ。」
っと、深いため息を付きながら、
なんとなく、今の姿にあった会話を心がけようと思う、
エリスさんです。
ここは、何処? 私はだれ?
と、言いたくなったエリスさんに、
残酷な現実を突きつけるような、
立て看板が、道なりに立っています。
『ここは、ファーム。
貴女は、エリスさん。
うかうか浮かれて、
色恋沙汰なんて止めて下さいね。
先を越されるのは、不愉快ですし、
具体的に言うと、元の世界に戻れなくなりますョ。
- きゅんきゅん LOVE ME エリナより。- 』
エリスさんは、純白のドレスを可愛く揺らしながら、
速攻で、立て看板を引き抜くと、
エリスさん「ホォァタァァァァアア!!!」
ぽこぽこ叩いて、
木っ端微塵の木片へと変え、
土へと還してあげました。
エリスさん「ぜぇぜぇ・・・。な、何なんですの。
・・・こんなワナ的なフラグを、
他人に見せるわけにはいきませんっ!!」
証拠を隠滅したエリスさんは、
あの青い空を見上げて思います。
穏やかに晴れわたる空は、甘酸っぱい青春をするには、
いい日和です。
エリスさん(・・・『ファーム』って、なんだろ。
野球的な二軍ってこと?
まあ、私はお気に入りの選手は、
ファームから応援しに行ってるからなぁ。
最近は、近代的なカッコいいファームもあって、
応援楽しいんだよな。
そういう未来のスター選手に、
ツバを付けるなという、警告的な意味だろうか?
エリナ先生って、恋愛したい120%モードなのに、
THE・BIGさん(前世の旦那)にストーカーされて、
災難なんだよな。
そこは、同情せんでもないが、
私の実力では、どーにもならんギャラクシー的なパワーを誇る、
ザ・ビックさんが相手じゃ、
エリナ先生に加担した時点で、
「ためぞうの冒険」は終わる・・・。)
長いものには巻かれて生きようと、
レディース時代の、
あの雄雄しき気概を失ってしまった、エリスさんです。
エリスさんは、きっと出口のない、
このほんわか世界を、道標の示すまま、
道なりに歩いていきます。
エリスさん(・・・なんか、待機中のまま出番のない、
A氏、B氏やら、いろいろすれ違っている気がした。
ここは、やっぱ一軍に上がる為の試練場なんだな。
冒険の扉とか、
初心者から、中級、スーパーハードモードまで、
完備されてるぞ。
扉は、洞穴に木の扉ってのが、
胡散臭いけどなぁ。)
しばらく歩いていると、
通り道に、縁日の出店のような露店を一軒見付けました。
近付くと、そこには一匹のたぬきの店員が、
わたあめと、リンゴ飴を売っています。
たぬきさん「いらっしゃ・・・おおぅ!?
なんで、こんな場所に、
ナイスで素敵でエレガントなお姫様がいるのッ!!」
・・・その口調から、エリスさんには、
たぬきの正体の想像が付きました。
たぬきは、突然の出会いにヒャッホウしながら、
チャンスだ、落ち着けと、
深く息を吸って深呼吸をしています。
たぬきさん「おめでとうございます!
来店一万人目の貴女には、
このたぬき特製のわたあめとリンゴ飴を、
豪華一年分、毎日お届けいたします!!」
出会い一年間を押し付けてくる、たぬぞうさんです。
エリスさん「お、お気持ちだけで。」
エリスさんは、この時、
このたるんだ「たぬぞう」さんに、
気合を注入するか、
スルーして、わたあめを買って帰るかで、
ちょっと迷っています。
エリスさん(スルーは無しだ。
番外地でしか、ためぞうと会えないなんて、
おねーさん、悲しすぎるぞ。
いっちょ、気合を入れてやるかね。)
可憐なお姫様なエリスさんは、
たぬきさんを手招きして、店から誘い出します。
たぬきさん(どきどき・・・。)
エリスさん「おいコラ! ためぞー!!
気合入れてやんぞーッ!!!」
パチィーーーン!!!
エリスさんは、たぬぞうさんの頬を激しく平手打ちです!
ですが、その手は細くしなやかで、
いい音のわりに、ダメージ0のほんわか感触です。
たぬぞうさんは、もっとと、
反対側の頬を差し出しますが、
何か違うプレイに変化しそうなので、
エリスさんは、たぬぞうさんの頭の上の、
見えない葉っぱを取り上げました。
どろ~ん。
たぬきさんは、弟分のためぞうに戻りました。
ただ、戻っただけなので、
たぬきサイズのちっさい布切れが、
大事な部分を隠しているだけです。
エリスさん「ブーーーーッ!!
早く何か着ろよっ!」
ためぞうは、露店の中から、メロンのプリントのシャツと、
ジーンズに着替えて、テレながら戻って来ました。
エリスさん「てか、普通はたぬきさんが、葉っぱを乗せて、
人に変化すんじゃねーの?
葉っぱ乗せて、たぬきさんになるって、どうよ?」
ためぞう「・・・そういう仕様なんで、すんません。」
素直に謝られると、対応に困るエリスさんです。
押しは強いですが、押されると弱いのです。
エリスさん「世の中には色々ある!
そして、ここは何でもありの番外地だ。
現実に目を背けず、よく私を見ろっ!!」
ためぞうは、ツンデレっぽい美少女に、
なんだか、もじもじしています。
エリス「だから、私はためぞうの姐さんの、
エリスだよ!
見た目が、まあ声も全然違うが、
とにかく現実を受け入れて、
気合を見せろ!
さっさと、本編で会おうや・・・。」
何だか熱く語る可憐なお姫様姿のエリスさんに、
ためぞうとしては、何だか勇気が持ててきました。
何と言っても、エリスさんとためぞうは、
血の繋がった姉弟ではなく、アネキと弟分の関係です。
この愛らしいエリスさんでも、いいーーんですっ!
きっと、トゥルーエンドの幸せゴールインなんです!!
ためぞう「と、いう事で、
よろしくお願いします、
ねーさんじゃない方のエリスさんっ!」
エリスさん「お前、サフィリアさんと、レミーアさんは、
どーすんだよ。
言っちゃうよ。
世界のあちこちで、シャウトしまくっちゃうよ。」
ためぞう「うぉぉ・・・。
どうすればいい、考えるんだオレ!
そう、今こそとんちを使う時だ。」
すると、その場にマッハで現れた、
アメジストの髪の貴公子、レオクスさんが、
ためぞうの前に現れ、こう耳打ちます。
レオクスさん「ためぞう君!
目移りはダメだよ、悲しいよ。
エリスさんは、
私とセバリオスさんの甘酸っぱい青春なんだよ。
ちなみにサフィリアさんは、ためぞう君も含む、
争奪戦の対象です。
最近、エリナ先生の素晴らしさにも、
ようやく気付き始めましたが、
父がご迷惑をおかけしている最中なので、
私は自重しようかと思っています。
わかるかい、ためぞう君!
私たちは、強い絆で結ばれた仲間なんだよ。
抜け駆けは、ダメなんだからネ。」
と、久しぶりに熱く語った充足感に浸る、レオクスさん。
振り返ったレオクスさんは、あの時のエリスさんの姿に、
感涙しています。
レオクスさん「セバリオスさんしか知らないキラメキを、
私は今、この瞳で見つめているんだね・・・。
ああ、今ようやく分かったよ、
セバリオスさん。
(これが、未来の私かセバリオスさんの娘さんの姿なんだね。)」
何だか、ハンカチで涙を拭ってるレオクスさんに、
エリスさんも、照れています。
そんな風に見られているのを、知らずにいれば、
幸せな事でしょう。
憧れのレオクス王子様に、ちょっぴり浮かれてしまう、
エリスさんです。
エリスさん「さすが、レオクスさんですね。
私の事をわかってくれるんですね!」
レオクスさん「もちろんですとも!
いやー、いい想い出も出来たので、
一旦、本編に戻っておきますね。」
帰る時は、光の速さのレオクスさんです。
いいメモリーをゲットして、
ためぞうと、エリスさんを残して、
番外地を去って行きました。
エリスさん「ハァ・・・いつになったら、
戻してくれるんだろうな、エリナ先生。
もうすぐ夏だぞ。
デパート行って、田中さんに水着選んでもらわないと
いけないのに、
トレンドから置いて行かれるなぁ~。
有給は、一年分くらい溜まってたから、
しばらくは大丈夫なんだが、
余裕ぶっこいてる場合じゃないぞ。
エリナ先生に、なんだかポジション持っていかれそうだゾ!!」
ためぞう「・・・オレも早く復帰したいんだが、
当分、無理っぽいな。」
エリスさん「気合だよ、気合ッ!!
ためぞうにも、あんだろ、
熱い魂(ソウル)を届けたいって気持ちが。」
何とも愛くるしい美少女姿のエリスさんに諭されても、
うんうん、とほがらかに微笑んでしまう、
ためぞうでした。
エリスさん「ほら、行くぞためぞー!
もう冒険の資金は露店でしっかり稼いでるんだろ。
早く帰ろうぜ、私たちのあの家になぁ。」
ためぞう「付いていくよ、ねーさん。」
エリスさんの放浪記は、まだまだ続きそうです。
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