ダークフォース続き(仮)新規です

ダークフォースDFと続きに仮セカンド。
新規とDF追加再編です

『エリスねーさん』

2016年08月22日 18時05分31秒 | ためぞうの冒険+DFセカンド 登場人物編


    ( ↑ 髪の色は、光の加減によって、
  
        春の草原や、ディープな抹茶グリーンまで、
  
        調節が出来る上、
  
        本来の青い瞳を、今はブラウンに変化させています。
  
  
        容姿レベルをほぼ際限なく上げられ、若ささえも調整出来る、
  
        ミラクルおねーさん・お嬢さんな感じです。
  
  
        本人は意図的に、その事実を、
  
        すっかり忘れさせられています。
  
  
        知らないうちに、ねーさんは、
  
        『伝説の女神様』から、


        『OLさん』へとクラスチェンジを果たしたのです。
  
 
 
        多分そうしたのは、
  
        アリス会長さんか、セバリオスさんです。)




   『エリスねーさん』




エリスねーさん「なんで紹介から、『ねーさん』!?


        ・・・だってほら、

        あたしだって、なんと言うか、

        出会いとか期待してるわけよ。


        『ねーさん』って立ち位置、ハードル上がんね?」


 世の中には、包容力のある女性に憧れる殿方も、

 結構、いらっしゃると思いますよ。


 ほら、若い子って、年上のキレイなお姉さんに、

 淡い想いを抱く方、マンガとかでも見た事ありません?


エリスねーさん「・・・ある気はする。


        でも、年下かぁー。

        い、嫌じゃないのよ。世間様が、優しく見守ってくれるなら、

        年月と共に、頼りになってくれたりするでしょ?」


 そうですねー。(まず、セバリオスさんの妨害を超える程の、

         逞しさがあれば可能かとは思いますが・・・。


         エリスさんには、みんなを安心させる、

         そんな清涼剤のような存在で、あってもらいたいのです。


         抜け出してはダメなのです。

         むしろ、抜け駆けさせるくらいの、広いお気持ちでw)


エリスねーさん「・・・沈黙長いんですけど、

        あたしの自己紹介はいいから、


        ためぞうの第二話(2.01話(仮))の方、

        よろしく頼むよぉ。」



 ためぞうが、あらわれた!



 どうする? → 倒す。

         話し合う。



エリスねーさん「登場、安いな・・・。


        おう、どうしたの?」


ためぞう「お、ねーさん。

     オレも何が何だか、いきなり飛ばされて来た。」


 エリスねーさんとためぞうは、

 エリスさん家のこたつのある、居間に座っています。

 こたつ布団は、ふとん圧縮袋で、押入れの中です。


エリスねーさん「お布団はまた、お世話になるので、

        大事にしております。


        ためぞう、元気でやってる?


        ためぞうが毎日、家にいた頃に、

        早く戻るといいな。


        あたしはお泊り会、

       (エリスねーさんをシェアし、敬愛する女子会。)のおかげで、

        いつも、ワイワイはしてるんだけど、


        ためぞうがいない毎日は、

        ちょっと心の何処かにすきま風だぞ。」


ためぞう「ねーさんは面倒見がいいからなぁ、

     すごく有り難いんだけど、


     ほら、オレって試練山盛りだろ?

     戻って来ても、外でテントだよ。


     アリス会長さんのおかげで、

     妹のシオンさん(みんなは女の子だと思い込まされている。

     きっとバレても、その記憶は残らないです。)

     とのテント暮らしって、


     結構、ハードなワケよ。」


エリスねーさん「そもそも、なんで年頃の男女をテント暮らしさせようとする、


        こほん、(会長さん、ためぞうと家族になりたいのかな・・・。)

        会長さんの、感覚が、いまいちわかんないんだよねー。


        しかも、会長さんに匹敵するスーパー美少女じゃん。

        ためぞうのラッキーが、激しくスパークして、

        ためぞうの幸運が、失われている気がしないではない。」


 エリスねーさんとためぞうは、

 実の姉弟のように、気が知れています。


 昔は、このポジションに古蔵さんがいたそうな・・・。


ためぞう「すまない、古蔵さん。

     でも、オレは古蔵さんを信じてるよ。


     マスクマンという初期の逆境を乗り越え、

     すっかり愛されてる、

     古蔵さんのそのネコラブ感は、


     いまは、その変なマスクさえ誇らしい、

     ユニークな町の名物になってるよっ。」


エリスねーさん「そーだよねー。


        古蔵は、関心なほど、

        いいヤツに成長してる。


        てか、このコーナーって、

        あたしの自己紹介なんだよね?


        ためぞうが出てるなら、それで別にいいんだけど。」


 実は、人物紹介編の、

 ためぞうの出現率は、本編の冒険より設定が高いのです!!


エリスねーさん「本編で、出してやってよっ!!


        ・・・まず、自己紹介って何やればいいんだろう。」


 おまかせ下さいっ!

 ちゃんとオートで、表示されちゃうのです。


 本人の意思など、まったくの無視ですが。


エリスねーさん「ちゃ、ちゃんとしてよ、

        あたしの事も、ためぞーの事も!!!」



 ・ 長崎ドラゴンタウンに、ある会社のOLとして、

   働くお姉さんが、エリスさんです。


   23才、そのままいない歴ですが、

   男女問わず、好意を持たれていて、

   そのハードルを、とある上司さん(セバリオスさん)が、

   密かに上げて、出会いを阻止しています。


エリスねーさん「えっ?

        中盤から、聞こえなかったんですけど。」



 ・ 不動産会社の社長さんと仲いいので、

   その若さで、ガレージ付きの立派な一軒家を持っています。


   いろんな社長さん、会長さんと仲が良く、

   OLのわりに、オフィスより営業に出てしまう、

   その性格から、


   会社への貢献度(いろんな会社とのコネを作りまくる)がバツグンで、

   同じ社員の男性達が憧れても、声をかける勇気が持てないほど、

   その存在は、社内で輝いています。


   趣味がバイクという事で、

   バイク仲間から、雑誌記者へとウワサが伝わると、

   あっという間に、モデルデビューを果たし、


   今では様々なファッション誌や季刊誌、グラビア方面などでも、

   大活躍中です。


   容姿端麗で、ナイスバディーなお姉さんは、

   世の男子たちを惑わし、

   実は、かなり多くの方から、憧れられたりしています。


   そこが、逆に声を掛けづらいポイントで、

   ちょっとした、高い所に咲く花のようになっていますネ。


   今は、みんなの「エリスねーさん」でいいネっ。っと、

   周りの女子たちも、率先して、

   近寄る男たちをブロックしています。


   気さくで、ふつーに話しかけて来てくれる、

   かなり近い存在ではあるので、


   逆に、自分への好意が近すぎて見えないのか、

   そういう色恋沙汰に、かなり鈍感になっています。


   進行形で、ラッキーいっぱい取りこぼしてますネッ!!



エリスねーさん「何か紹介されてるの?


        聞こえにくくて、仕方ないんだけど。」


ためぞう「ちゃんと紹介されてるから、安心していいと思う。」


エリスねーさん「そーなの?

        うん、わかった。」


 エリスねーさんは、今日はお仕事お休みなので、

 清涼感漂う、白のワンピースです。

 腰の水色のリボンが、そのウエストの細さと、

 スタイルの良さをアピールする、ワンポイントになって似合っています。


 ためぞうが、テーブルの水を軽くひっこぼしてやれば、

 たわわに実った、その素敵なバストラインが、

 浮き出てくることでしょう。


ためぞう(するかーっ!!!


     ・・・何なんだ、この微妙な試練の匂いは。

     せめで、この居間くらい、安全地帯にしてくれよ。)


 たまたま、新名所のネクサスビルで、

 設置された展望台の、高感度の望遠鏡を仲良く見ていた、

 セバリオスさんとレオクスさんは、

 胸の奥で、おしいっ! っと思いながらも、


 ねーさんのくつろぐ姿が丸見えな、この望遠鏡が、


 誰でも活用出来るという事に、問題点を見付けました。


セバリオスさん「どんなメガネを使っても、見る事が出来なかった、

        あの謎のこたつエリアが、


        何故、これで見えてしまうのだっ!!!


        見る気、満々だったが、

        100円入れれば、誰でも10分見れるのは、

        私には受け入れがたい事だよ。


        安すぎでしょ?」


レオクスさん「つっ込むとこ、そこですか・・・。


       (すでに試していたんだ・・・、

        相変わらず行動力は凄いなぁ。)」


 ドラゴンタウンは、わりと健全な町なので、

 あちこち、覗き防止フィルターがかけられています。


 仕掛け人は、アリサ副会長さんですが、


 これは、人の進化を加速させる『妄想力』の活性化の為に、

 重要なブロックなのですっ!!


 ちなみにアリサ副会長さんには、しっかり見えています。

 綺麗ごとを並べ立て、自分だけは恩恵を受けているアリサ副会長さんですが、


 セバリオスさん、レオクスさんクラスになると、

 彼女の科学のフィルターも、道具次第で突破されてしまうようです。


 そんなアリサ副会長さんは、アニメフェスIN有明リゾートに、

 まるで別人となって、コスプレ参加中です。


 ためぞうの親友、ホーネルもコスってます。


 見た目、ネコ耳金髪セクシーキャラのアリサ会長さんは、思います。


アリサさん「うふふ、エンジョイしちゃってますねー、

      私たちも、楽しまなくっちゃニャー!!」


 違和感ゼロで、

 麗しの女剣士している、ホーネル王子。


ホーネル「だよねーっ、

     期待と妄想と迷走のマジカルワールドで、

     今年も夏の祭典だネッ!!」


 声まで、声優さんそっくりなホーネルの周りには、

 たくさんの人だかりが出来、シャッターぱちぱち眩しいです。


A氏「さすがホーネル氏、

   素性を知らねば、甘い夏の誘惑に、

   心を奪われていたでござるヨッ!!」


B氏「隣のネコ耳美少女は、誰なんだなっ?

   と、とにかく連写しとくんだなっ!!」


J氏「ハッハッハッ、

   流石に、あの激しいコスプレ修行をコンプリートしただけの完成度だぜ。


   輝いてるぜっ、副会長さんッ!!」


 そして、話はIN有明から、

 ドラゴンタウンのネクサスビルの方に戻ります。


 そこには、目のふちに型が付くくらい、

 望遠鏡を覗き込んでるセバリオスさんと、

 周りをチラチラ気にしているレオクスさんがいます。


セバリオスさん「いやーっ、個人的に一つ欲しいが、

        いざ見えてしまうと、想像力という夢が失われるな。


        見えそうでみえない、その絶妙なチラリズムが、

        私の渇望にも似た願いを、

        豊かに満たしてくれる、素敵な想いの力なわけだが。」


 セバリオスさんは、場所を気にせず、

 普通に大声で話しているので、周囲の殿方に丸聞こえです。


レオクスさん「マナーモードで、トランシーバー使いませんか?」


 レオクスさんは、たまたま見えただけで、

 見えるのは良くないと本気で思っています。


 でも、セバリオスさんにも、

 共に健全でいて欲しいと願う、

 いい人、レオクスさんです。


レオクスさん(セバリオスさんは、もちろん心の友ですっ。


       実際、セバリオスさんは、

       エリスさんと付き合い長いですし、

       セバリオスさんに、引け目を感じないとはいいません。


       でも、想う気持ちの純度は、同じですよね?)


 ここから、二人の会話はマナーモードになって、

 誰にも聞こえなくなってしまいます。


 展望台には、セバリオスさんの一言で、

 居合わせた殿方たちの行列が形成されつつありますが、


 何故か、100円玉いっぱい持っているセバリオスさんが、

 二つしかない高感度望遠鏡を占拠して譲りません。


セバリオスさん「亀吉さんに断わり無く、

        このレアな望遠鏡にフィルターをかけるのは、

        気が引けるが、


        ここは、より良きな街づくりの為、

        心を鬼にして、細工させてもらおう。」


レオクスさん「おおぅ!? セバリオスさん、

       行列に亀吉さんの姿がっ!!」


セバリオスさん「ほほう・・・。」


 ウワサを聞いて、並んでみた、

 ビルのオーナーの亀吉老人です。


 セバリオスさんは、瞬きモールス信号で、

 亀吉さんとコンタクトします。


セバリオスさん < 「えー、ビルの完成おめでとうございます。

           エリスのチチが見たいんですか?」


> 亀吉さん「若いものには、負けんけんねっ!!

       グラビアは、毎回買っちょる方じゃよ。」

       (亀吉さんは、ちょっと方言があります。)


セバリオスさん < 「見て思い知ったのです。


           やはり、妄想の方が有意義だと。


           ためぞう君に水こぼす勇気あれば、

           間違いなく、心は揺れていましたが。」


> 亀吉さん「・・・確かに、

       昔、まだDVDやグラビアなどなく、

       世の中がまだ、レッツゴー! ヤングを目指していた頃は、


       文学やチラシから得る、

       妄想力だけが、唯一の憩いであった。


       見えてしまっては、その醍醐味も色褪せてしまうんかいのー。


       じゃが今は、便利過ぎるが故の不便さというものを、

       感じる新世紀ではあるのも、否定出来んではないのー。」


セバリオスさん < 「ここは、保留にしときませんか?


           妄想力が枯渇した時の、ピンチに頼るくらいの、

           秘密兵器として。」


> 亀吉さん「・・・極めるに難しき道なればこその、

       到達した時に見える世界の美しさは、わからんではないのじゃが。


       さすがじゃ、セバリオスさんッ!!


       上手くフィルターを、かけちょって下されっ。」


 オーナーの許可がおりました。


 > 亀吉さん「それでも一応、気合で見て見るけんねーっ!!」


セバリオスさん「さて、許可が出たが、

        どうしようレオクス君。


        ハンパ無い眼力とパワーを誇る、

        東方の偉大なる達人の、亀吉さんにも、

        見えないフィルターって、どうやってつければいいかなぁ?」


レオクスさん「今度は、覗いても見えない方のロマンですか!?


       ・・・ためぞう君に聞いてみるしかないのでは?」


セバリオスさん「だねっ!」


 わりと便利に使われてるためぞうです。


 そのこたつエリアにいる、ためぞうに、

 マナーモードでトランシーバーに、連絡が入ります。

 
ためぞう(・・・エリスねーさんが見えてて、ロマンがないからって、

     フィルター付けるとか、


     ねーさんには、絶対言えん・・・。


     たぶん、マイオストの部屋にあるだろうから、

     せりかさん、いや、ホーネルに頼もう。)


ためぞう「ねーさん、ちょっと電話借りるねっ。」


エリスねーさん「おう、

        あ、ついでにおせんべいか何か、

        取ってきてー。」


 いくらマナーモードでも、

 目の前でそんな話をするわけにはいきません。


 この便利道具を取り上げられたら、

 セバリオスさんと、レオクスさんのロマンが一つ、

 失われてしまうのです。


 ためぞうは、昔なつかしのアナログ風の電話から、

 ダイヤルを回して、ホーネルのスマホに連絡を入れます。


ホーネル < 「やぁ!

        もしかして、フェスに参加したいの?」


ためぞう > 「すんません、間違えましたっ!!」


 っと、ためぞうは一度電話を切ってしまいます。


ためぞう「知らない女性の声が聞こえたぞ・・・。

     いや、何処かで聞き覚えがある気が。」


 すると、ジリリリリンッ! っと、

 電話が鳴り始めます。


ためぞう < 「はい! エリスねーさんの家の、

        ためぞうですっ!!」


> ホーネル「なんで途中で切っちゃうの?

       コスプレしてるって察してよ、ためさん。


       撮影会の最中だからねっ。」


 ためぞうは、完全にコピーされたその声優さんの美しい声に、

 やはり、ホーネルは出来るヤツだと、改めて思い知ります。


ためぞう < 「イベント終わってからでいいから、

        ネクサスビルの望遠鏡の特に高感度のヤツに、

        細工しといてもらえないかな?


        で、出来たらでいいんだけど。」


> ホーネル「うん、わかったー。


       PTAモードにしとけばいいんだよね?

       ああ、そういえばアレ、

       今は無き、マスオストさんが亀吉さんに挨拶した時の、

       お土産だったね。


       裏側に切り替えスイッチあるよ。

       切り替えは楽だけど、戻すのにパスワードがいるから、

       そこひねればOKだよ~。


       ボクもそれ、持ってるからパスは知ってるよー。」


ためぞう < 「ありがとう、ホーネル。

        イベント頑張ってねっ!!」


 ためぞうは、ホーネルのその声が、

 ドキッっと胸に響いて、仕方ないので、

 用件だけ聞いて、切り上げました。


 好きな声って、聞き続けていると、

 変な気分になっちゃいそうですネ。


ためぞう「・・・オレが、油断出来んのは、

     何処でもかわらんのか。


     そもそもコレ、

     ねーさんの自己紹介なのに、

     趣旨、間違ってるよね?」


 ためぞうは、マナーモードで、

 丁寧にセバリオスさんに、その望遠鏡の操作法を伝えます。


 再度、ネクサスビルへと舞台は戻ります。


 そこには、望遠鏡に型が水中眼鏡の後っぽくなっても、

 見続けるセバリオスさんと、


 レオクスさんに代わってもらった、オーナー亀吉さんが、

 エリスねーさんを見守り続けています。


セバリオスさん「・・・、そんな仕組みだったんだね。


        ここは、迷うよね~、

        今、操作しちゃうか、


        せめてためぞう君が、勇気を持って、

        水鉄砲で遊んでくれるのを待って、


        すっきり気分で、フィルターかけるかだよね。」


 レオクスさんは、トランシーバーを亀吉さんに渡しているので、

 話が聞こえていません。


亀吉さん「こりゃ、古蔵君に頼んで、

     水遊びセットば、届けてもらわんといかんねっ!!」


 そして、エリスねーさん家に、

 ネコのマークの宅配便の、古蔵さんがやってきます。



   ピンポーーンッ!



エリスねーさん「はーいッ。」



   ガラガラガラ~~ッ。



古蔵さん「ねーさん、ちわっす。


     亀吉さんとセバリオスさんから、

     メロンとパワーシュート水鉄砲が入ったおもちゃの、

     お届けです。


     サインかハンコ、お願いしますー!」


 玄関へとやって来たエリスねーさんは、

 受け取りにサインすると、メロンの箱の方を古蔵さんに渡します。


エリスねーさん「古蔵、エライな!


        メロンは、古蔵が貰っちゃえよ。

        この箱で、この重さなら、

        高級メロンが二つは入ってるぞっ。」


古蔵さん「いい風が、自分にも吹き始めましたネ。


     仕事、はやく終わらせて、

     ドラゴン港の事務所に持って行って、

     みなさんで頂きたいものです。」


エリスねーさん「おお、

        ちゃんと有効に使えてるじゃん!


        ノルン姐さんも、鈴木さんも、佐藤さんも、

        いれば、エストさんも喜びそうだな。」


 古蔵さんの進歩に、ねーさん嬉しそうです。


 古蔵さんが、迅速に次の配達先に向かうと、

 まるで子供が宝物を見るように、

 カッコいい水鉄砲を、手にとって見つめるエリスねーさんです。


ためぞう「・・・威力凄そうだな。」


エリスねーさん「なあ、庭でためし撃ちしないかっ!!


        面白ければ、もっと買って、

        みんなで遊ぶぞっ!!」


 ワナにまるで気付いていない、ねーさんに、

 ためぞうは、ささやかな助言をするのです。


ためぞう「とにかく、下に水着くらいつけときなよ。


     そのまま、スケスケ見せられるのは、どうかと思うぞ。」


エリスねーさん「はっ!?

        さすが、ためぞう。


        いざって時に、水着忘れない為の、

        心がけってヤツだな。


        パッパと着替えてくる~。」


 エリスねーさんは、

 バタバタとクローゼットのある部屋へと駆けて行きました。


 家にためぞうだけだと、

 とんでもなく気が緩んでしまう、エリスねーさんです。



    ピンポーーン!



ためぞう「はーいっ。」



    ガラガラガラーッ。



エリナ先生「ごきげんよう、ためぞう君。」


 っとそこに、自前の水鉄砲を持った、

 エリナ先生がやって来ました。


 その後に、同じように水鉄砲を持った、

 銀髪の美少女、サフィリアさんも何故かいました。


ためぞう「おおっ、

     もう、セントラル越後から帰って来たんですか?」


サフィリアさん「えっと・・・。


        (エリナ先生が、ローゼさんのお父様の、

         プライベートジェットで迎えに来たのは、

         口止めされていますので・・・。)」


エリナ先生「ためぞう君は、細かいことは気にしません。


      ですね、ためぞう君?」


 ためぞうは、この町で生き残る為に、

 この幸運を素直に喜ぶのでした。


ためぞう「ささ、上がってくださいっ。」


 こうして、着替え終わったエリスねーさんと、

 準備万端のエリナ先生とサフィリアさんは、


 夏の戦場となる、

 ガレージ付きの広い庭に出たのです。


エリナ先生「ためぞう君、貴方も参加するのですよ。

      先生は、この勝負の為に、

      わざわざ、サフィリアさんに来てもらってるのですから。」


サフィリアさん「え、私ですか!?」


 サフィリアさんは、エリナ先生が用意した、

 白のワンピースを着ています。


 清純なイメージのサフィリアさんは、

 その爽やかさキープしつつ、


 服の上からでも分かる、

 ナイスなボディを控えめに見せる為、

 ゆるい感じで、腰のリボンを結んでいます。


 その服がエリスねーさんとお揃いなのに気付いた、

 サフィリアさんは、

 何だか感激で、こう発したのです。


サフィリアさん「エ、エリスさんとお揃いだったなんて、

        すごく嬉しいですっ。


        もちろんこれって、

        エリナ先生にお返ししなければならない、ですよね?」


エリスねーさん「おお、ホントだーっ。」


エリナ先生「いえ、それはサフィリアさんに差し上げたものです。


      きっと、似合うと思って、

      エリスおねーさんの後に、同じ物をレジに持っていったのです。


      あの広いデパートで、

      偶然、エリスさんを見付けるなんて、

      先生は、運命を感じたのです。」


 そう語るエリナ先生は、メロンのプリントがしてあるシャツと、

 スイカのワンポイントの入ったスカートの、デザートコーデです。


 これはもう、サフィリアさんの家から、

 いいメロンとスイカが送られて来そうな予感です。


サフィリアさん「もちろん、送らせていただきますっ!!」


 そんな乙女達のやり取りを見つめているのは、

 ネクサスビルのセバリオスさんと、亀吉さんだけではありませんでした。


 ふつーに、とんでもなく目のいい、

 視力100.0以上の実力を持つ、


 ベレー帽をかぶった、カジュアルTシャツに、

 ホットパンツ姿のレミーアさんです。


 レミーアさん、庭先でその光景を立ち止まって見つめています。


エリスさん「おっ、レミーアさんじゃん!

      こっちおいでよっ。」


 その言葉をねーさんが発した瞬間、

 エリナ先生の持つ、強烈な威圧感の見えない壁が開かれました。


エリナ先生「ささ、今はサマーですから。

      先生の服、可愛いと思いませんか?」


レミーアさん「思うっす・・・。」


 これで、レミーアさんからのフルーツも期待出来そうです。


レミーアさん「も、もちろん送りますよっ!!」


 その返事にご満悦のエリナ先生は、

 「えりな」と書かれた手さげ袋から、

 ねーさんとお揃いのワンピースを取り出すのです。


エリナ先生「さあ、これに着替えてらっしゃいな。

      差し上げますので、下はちゃんと水着を付けるのですよ。


      水着持ってないなら、見学になりますネ。」


レミーアさん「ワンピースありがとうございますっ!!


       実は水着は、持ってますよ。

       いかなる突発イベントも、取りこぼさないようにと。


       フルーツ、期待して下さいねっ!!」


 エリスねーさんとエリナ先生に、ペコッと一礼して、

 レミーアさんは、家の中に着替えに入っていきます。


エリスねーさん「エリナ先生、慕われてるのなぁー。


        今後も、ためぞうをよろしくお願いします。」


エリナ先生「いえいえ、それは褒め過ぎです。

      煽てられても、手加減はしませんからねっ。」


 ニコニコと微笑むエリナ先生が、

 逆に恐ろしく思えた、ためぞうです。


エリナ先生「ルールは、特に知りませんが、

      水鉄砲が足らないのでは、ためぞう君が審判ですね。


      ためぞう君が、ビシビシ水をかけまくる勇者さんなら、

      先生が審判でも、構いませんが。」


ためぞう「喜んで、主審を勤めさせていただいますっ!!」


 こうして、エリスねーさん+エリナ先生チームと、

 サフィリアさん+レミーアさんチームの戦いが幕を開けました。


 一方、ネクサスビル展望台エリアには、

 とんでもなく長い行列が出来ています。


 望遠鏡はたくさんあるのですが、

 特別な二つの望遠鏡以外は、通常営業といった感じで、


 その二つだけに、たくさんの殿方が、

 涼を求めて列を成しています。


セバリオスさん「おおぅ!

        ナイスアタックッ、エリナ先生っ。」


亀吉さん「サフィリアさんは、何とも凹凸のハッキリした、

     ナイスなバディじゃわいっ。


     あれは、学園のスクール水着ですかな?」


 服に水が当たって、水着が透けて見えるようです。

 レオクスさんは、右に左にと、

 二人の興奮する姿を見ていますが、


 セバリオスさんも、亀吉さんも、

 100円玉を高々と積み上げており、譲る気配は全くありません。


 あのセバリオスさんと、亀吉さんが、

 ヒャッホウする光景が繰り広げられている、

 そんな中、


 レオクスさんは、席を譲ったことをちょっぴり後悔しながらも、

 二人のその歓喜の様を見ても、


 良かったですねと本気で思ってしまう、

 その人の良さを醸し出していました。


亀吉さん「ビーチで見る水着も良いが、


     このチラ見せ感たっぷりの、水着勝負も、

     水しぶきが虹色に跳ねて、

     なんとも赴きのある、美しさじゃのう・・・。」


セバリオスさん「エリナ先生、凄く上手いけど、

        肝心のそのエリナ先生に、まったく当たってないよっ!


        レミーアさん射的得意なんだから、頑張ってネッ。

        応援してるよっ!!」


亀吉さん「レミーアさんのあの美しくしなやかなビキニ姿も、

     かなりの高得点じゃー。  


     じゃが、エリナ先生の動きが、

     神業過ぎて凄すぎじゃわいっ!!」


 そう言ってご満悦な亀吉さんは、

 会議の時間が来たので、レオクスさんに席を戻すと、


 ゴツイSPたちに囲まれながら、

 笑顔で去って行きました。


 ついに、レオクスさんの番が回って来ました。


レオクスさん「こほん・・・、

       では、失礼しますねっ。」


 そのワクワクを胸に秘めたレオクスさんが、

 そのレンズを覗き込んだ時ですっ!!


レオクスさん「えっ!?」


 待ち望んだ光景が一度ブラックアウトして、元に戻ると、

 ありふれた風景に変わっていたのですっ!!


セバリオスさん「どうかしたの、レオクス君?」


レオクスさん「セバリオスさん、下、気をつけてっ!!」



  パチンッ!!



 望遠鏡の下にある切り替えスイッチを、サフィリアさんのネコさんx2が、

 さらっと、ノーマルモードに変更しちゃったのです。


ネコさん I (エリナ先生に、教えてもらったのニャ!!!)


ネコさん マーク II (われ等が姫様は、この越後のネコが守るのニャー!!!)


 ネコさんたちは、大きな無線機を取り出しました。



ネコx2さん < 「こちら、ブラボーIII

          軌道ネコジャラクシー、応答願う。」


> オペレーター「こちら、軌道ネコジャラクシー。

         どうやら、無事ミッションを遂行したようだな。


         後は、貴殿らの無事な生還を祈るとしよう。」


ネコx2さん < 「救出のエージェントとか送ってくれないのかニャ?」


> オペレーター「無理だ、ブラボーIII

         かの御二方を相手にするには、こちらの戦力は不足している。


         幸運を祈る・・・、投げやりなのはわかっている。


         君たちの栄光は、我々が責任を持って語り継ぐ。


         グットラック!!」



 通信が終了したようです。


 青ざめたネコさんたちを、

 セバリオスさんとレオクスさんが、じっと見つめています。


セバリオスさん「サフィリアさんの、ネコちゃんたちだからねー。

        いずれ、家族同様になるかもだし、


        仲良くしないとねーっ。」


レオクスさん「ですよねー。


       サフィリアさんがこっちに帰って来てるってだけで、

       より夏らしく感じたとこですよー。」


 その二人の微笑む姿に、

 ネコx2さんは、ビビっています。


 そんなネコさんたちは、学園に入学する前に、

 上杉の本家で撮った、サフィリアさん15才の、

 レアな写真を、そっと差し出すのです。


セバリオスさん「おーー、

        でも、さすがにこれは受け取れないかな。


        ネコちゃんたちが悲しむと、

        きっと、サフィリアさんも悲しむから。」


レオクスさん「ほ、ほし・・・、


       そ、そうですよ、コホンッ。


       これはネコさんたちの大事なメモリーです。

       そんな素敵なものを貰うわけにはいきませんよ。」


ネコx2さん「カラーコピーなら、受け取ってもらえるかニャ?」


 セバリオスさんとレオクスさんの瞳が輝いています。

 ネコさんたちは、すばやく写真屋さんのあるコーナーに向かって、

 ダッシュしていきました。


 これは、エリスねーさんの紹介編ですが、

 それで、お二人はOKなのでしょうか?


セバリオスさん「サフィリアさん編で、

        あんなレア物が手に入るとは、限らないからネッ!!


        むしろ、そっちでエリスのレアなヤツとか手に入ると、

        嬉しいなぁー。」


レオクスさん「・・・ここだけは、見逃してもらえませんでしょうか。


       まったく見れなかった無念さも、

       きっと晴れわたる青空のような笑顔で、

       笑えるような気がするんです。」


 ・・・そ、そうですね。


セバリオスさん「でも、一番青春してるのは、

        審判やって、LIVEで見てる、

        ためぞう君じゃないかな?」


レオクスさん「さすが、セバリオスさん。


       ですよねー、

       比較にならないくらい、青春ですよねーっ!!」


 実は、そのためぞう君はですね、

 開幕からゴーグルに、エリナ先生からペイント弾当てられちゃって、


 見えないまま放置なんですよね・・・。


セバリオスさん「え、そうなの!?


        ためぞう君、報われないねー。」


レオクスさん「私たちで、ためぞう君を支えましょう!!


       私たちがいい想いが出来るのは、

       ためぞう君の功績なんですからっ。」



 ウォーターガールたちは、

 その白熱した戦いで、ためぞうの事を気付けないでいます。


 誰かの視線に、ためぞうのゴーグルが入ると、

 そこからエリナ先生が、スプラッシュを浴びせて来るのです。


 まだ、メロンのシャツに一粒の水滴すら寄せ付けずに、

 アクロバティックな動きで、あらゆる水分をかわし続けるエリナ先生。


 もう、達人とかそんなレベルではありません。

 インチキです。


 三人をずぶ濡れにしておいて、

 しぶきの一つすら寄せ付けない、エリナ先生に対し、

 皆の想いは一つになります。


エリスねーさん「一人だけ無事なんて、違うと思うよー。

        みんな、楽しく涼もうよっ。」


 エリスねーさんが、

 サフィリアさんと、レミーアさん側に付きました。


エリナ先生「ウフフッ、良いでしょう。


      では、そろそろ私も本気を出してもいいでしょうね。」


エリスねーさん「えー!?

        あれで、手抜きだったの!!!」


レミーアさん+サフィリアさん「マ、マジですか・・・。」


 エリナ先生は、

 隠されしもう一つの、

 ハイパージェット・ウォーターシューターを取り出し、


 両手持ちするその姿は、まさに水辺のエンプレスです。


レミーアさん「・・・それあるんなら、

       ためぞうさん、参加出来たのでは?」


 エリナ先生は、そんな事では動じません。


エリナ先生「ためぞう君にこれを渡すと、

      見たい相手がバレてしまうのですが、


      心の準備は、お出来かしら?」


 これには、サフィリアさんもレミーアさんも、

 固まっています。


 急ピッチで、心の準備を進めているようです。


 ちなみにレミーアさんと、エリスねーさんは、

 どちらもビキニで、もう丸見えです。


エリスねーさん「ビーチなら、最初から見えてるんだから、

        いいんじゃね?」


 淡い恋心を抱く男のロマンを、

 エリスねーさんでは理解出来ません。


 グラビア出過ぎて、水着姿には、自信満々なのかもしれませんね。


エリスねーさん「ちげーよっ!!


        そりゃ、相手によっては緊張するだろうけど、

        ためぞうだよ?


        なあ、ためぞー、

        お前も、なんか言ってやれって、・・・ええっ!?」


 この時、三人の乙女さんは、

 始めてためぞうの置かれた状況に気付きます。


 なんとためぞうは、見えないゴーグルどころか、

 空気椅子でプルプル震えながら、

 汗だくで、放置プレイに耐えていたのですッ!!


エリスねーさん「なんで、ためぞーだけ、

        ゴーグルで目隠しされて、


        筋トレやらされてんのッ!?」


 この時、レオクスさんを乗せたセバリオスさんのリムジンが、

 到着していましたが、外側から庭の様子を伺う事は出来ませんでした。


レオクスさん「バ、バリアー!?」


セバリオスさん「エリナ先生凄いなぁ、

        あの望遠鏡なしでは、ここまで来ても見えないのか。」


セリスさん「ああ、これって男子には見えないんですねっ。

      結構、楽しい事になってるみたいですよ。」


セバリオスさん「セリス、実況お願い。」


セリスさん「はーい。」


 見えないバリアのおかげで、

 近付くことも出来ませんが、セバリオスさんとレオクスさんは、

 サフィリアさんの可憐な成長記録の一枚の想い出と共に、

 実況+妄想力で、十分に楽しんでいます。


 拘束を解かれたためぞうは、

 エリナ先生にこう問われるのです。


 エリナ先生「貴方が欲しいのは、

       このノーマルのパワーシューターですか?


       それとも、水着ごと服を吹き飛ばしかねない、

       このハイパージェット・ウォーターシューターですか?


       まあ、どちらを選んでも、

       かなり鮮明に、スケスケに出来ますが。」


 ためぞう「難易度、上げないで下さい。


      簡単なヤツでいいんで、なんかもう一個ないですか?」


 ためぞうは、エリナ先生の太もものガンホルダーで温められていた、

 ちっちゃい水鉄砲を受け取りました。


ためぞう「・・・。(早く水を入れて、何とかせんと、

     あらぬ誤解を招きそうな場所から出てきたな。)」


観戦中のセバリオスさん「うらやましいよ、ためぞう君っ!!」


レオクスさん「セバリオスさん、落ち着いてっ。」


 早くエリナ先生をずぶ濡れにしたい、エリスねーさんが、

 ガレージの蛇口で、ためぞうの水鉄砲をチャージしてくれました。


エリスねーさん「ためぞう、作戦とかある?

        まともにやっても、きっと勝てないから。」


 エリスねーさんを中心に円陣が組まれていますが、

 すでにサフィリアさんも、レミーアさんも、

 かなりくっきり水着見えてます。


ためぞう「(お、落ち着けオレ。

      夏っぽいイベントだが、流されるな!!


      たぶん、これもエリナ先生のワナだ。

      うかつに見惚れていると、

      最期までオモチャにされて終わってしまうぞっ。


      でも、・・・この光景に感謝です、エリナ先生。)」


絶叫のセバリオスさん「ためぞう君ッ、私も混ざりたいぞォ!!!」


レオクスさん「お、落ち着いてください、

       ご近所さんにご迷惑ですからっ。」


 白熱するセバリオスさんに引き寄せられるように、

 観衆が集まってきます。


 殿方は見えませんが、お絵かきおねーさんとなった、

 セリスさんが、

 クリアボードにイラスト付きで実況してくれるので、

 そのLIVE感は、ハンパありません。


 まるでパラパラマンガに迫る速度で描きながら、

 完璧に実況をこなしています。


 円陣の中、ためぞうは、

 三人の乙女さんに、作戦を伝えます。

 その名は、『メロン作戦』です。


ためぞう「エリナ先生の動きを見て撃っても、

     当たらないので、

     シャツのメロンを的にします。


     先生は、何気にメロンをアピールしているので、

     メロンのプリントだけは見えるはずです。


     他を狙っても、バケツで水をかけまくっても、

     メロンのプリントと、スイカのワンポイント以外は、

     絶対、濡れないでしょう。



     スイカマークは的が小さすぎるので、

     スイカより、メロンの方でっ。」


 この作戦が功を奏し、エリナ先生のトリッキーな動きの中、

 メロンだけは、目視出来る事が確認できました。


 ねーさんも、サフィリアさんもレミーアさんも、

 もうべっちゃべちゃに濡らされていますが、

 その闘志に、胸を弾ませています!


観客のセバリオスさん「は、弾んでるのっ!?

           すごく弾んでるのーーー?」


 セリスさんは、その弾み具合をクリアボードに描きながら言います。


セリスさん「エリス様と、サフィリアさんは、

      まさにビックウェーブですー。


      レミーアさんも、少しは波立ってますよー。」


 メロン作戦から、すでに3時間が経過しても、

 その激しい戦いは続いています。


 テントまで設置され、

 熱中症対策に、かき氷を販売しているレオクスさんの所に、

 有明フェスから帰って来た、A氏、B氏、J氏までやって来ました。


J氏「メロン味を頼むッ!


   さすがは、不沈の対艦巨砲のエリナ先生さんだぜっ!!


   ヴァーチャルでも、リアルでも、

   そのスペックに変わりがねえとはなっ。」


A氏「スイカ味で、お願い致す。


   こんな所で、二次会遭遇とは、

   夏はまだまだこれからでござるヨォ!!」


B氏「ブルーハワイまであるんだなっ。


   熱いんで、もっと頼むんだなっ!!」



 そんな中、

 ためぞうのチョロイ一発が、

 エリナ先生のメロンのプリントにヒットしますっ!!


ためぞう「は、撥水加工だとっ!?」


エリスねーさん「でも、良くやったためぞう!!」


 エリナ先生が、フフッっと微笑むと、

 補充用にいっぱいに水の満たされたポリバケツを、

 頭から、一気にバシャーッっとかかりました!!


 その姿は、まさに夏の日に現れた、

 渚のマーメイドプリンセスですっ!!


 メロンのプリントは太陽光線で虹色に輝き、

 白く清純なワンピースの水着姿が、


 その美しいボディラインと共に、

 露わとなった瞬間ですっ。


 セリスさんはその光景を、

 クリアなキャンパスに、三色のマジックでリアルに描き出しますっ!!!


セバリオスさん「エ、エクセレントッ!!!」


レオクスさん「・・・セリスさん、凄すぎです。」


J氏「まじかー!! 一枚パチらせてくれいっ!!!」


A氏「すでに、シャッターを構えていたナリィ!!!」


B氏「お、遅れたんだなっ!!


   後で、分けて欲しいんだなっ!!!」


 エリスねーさんの紹介編で、

 ねーさんより輝いてる、エリナ先生です。



 エリナ先生は、エリスさんにこう言いました。


エリナ先生「先生は、今日はエリスさんの家にお泊りしたいと思います。

      寝る時は、ためぞう君の横が希望です。」


ためぞう「む、無理っ!!

     オレは野営するから、ねーさん、後はまかすっ。」


サフィリアさん+レミーアさん「お、お泊りセット取って来てもいいですかっ!?」


エリスねーさん「うん、ちゃんと中で着替えて、

        とっておいでー。」


 セバリオスさんとレオクスさんは、

 これから、延長戦に備えます。


セバリオスさん「さあ、今夜もがんばるぞーっ!!」


レオクスさん「セ、セバリオスさん、声大きい・・・。」


 セリスさんは、クリアボードをしまうと、

 そそくさとエリスねーさん家に入っていきました。



 その日の夜、

 サフィリアさんとレミーアさんが、お気に入りのアニメを見ていると、


 縁側で涼んでいたエリスねーさんの横に、

 エリナ先生が、スイカアイスを二本持ってやって来ました。


エリスねーさん「えっ、くれるの?」


エリナ先生「ええ、家庭訪問兼お泊りなので、

      ささやかな気持ちです。」


 二人はそれから、ためぞうの事について、

 少し話している様子です。


 まだ設置したキャンプにいる時間ではないので、

 ためぞう本人は、家の中で、

 サフィリアさんのネコちゃんたちと、

 テレビゲームをやっています。


 先ほどまで、さんざん水遊びした庭先の縁側は、

 風鈴がチリリンっとなって、

 涼しい風が、心地よく肌を抜けていきます。


エリスねーさん「夏にこうやって涼むのも、いいもんすねー。」


 エリスねーさんから借りた浴衣に着替えた、エリナ先生は、

 ねーさんとお揃いの格好で、ほてる湯上りの身体を冷ましながら、

 こう言いました。


エリナ先生「こうした、ゆっくりとした時間は、

      いいものですね。


      ためぞう君には強く成長して欲しいですが、

      この雰囲気のままで、そうなれればいいなと思います。」


エリスねーさん「あ、ありがとうございます。


        ためぞうも、いい先生に出会えてよかったですよ。

        あたしもエリナ先生とはもっと仲良しになりたいなぁ。」


エリナ先生「まぁ、それは夜這いして下さいと、

      お願いされているみたいですっ。」


エリスねーさん「い、いや、

        そっちの方ではなくてですね、


        まあ、もっと気さくに話せるようになればなぁーっと。」


エリナ先生「そうですねっ。


      エリスおねーさんに気に入られるのは、

      まだまだティーンな私には、

      とても嬉しいことです、うふふっ。」


エリスねーさん「ティ、ティーンじゃないけど、

        よろしくねっ!!」


エリナ先生「こちらこそ、よろしくお願いしますっ。」


 そう言って、二人は星が綺麗な夜空を見上げたのです。


エリナ先生「マスオストさんの事って、覚えてらっしゃいます?」


エリスねーさん「そ、そこは、スルーしてw


        覚えてるけどハインねーさんの、

        機嫌次第なんだからっ。」



 こうして、夏の日の一日は、

 楽しく過ぎ去っていきました。




エリスねーさん「では、またですーー。 ^-^ 」

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