山陰海岸ジオパーク城原海岸にタイトゴメ:大唐米(ベンケイソウ科キリンソウ属)生えていました。
関東地方以西〜九州の海岸の岩上に生え、茎は長く這って多く分枝し、葉は密に互生し、長さ3~7㎜で先は丸くなります。花期は5~7月、茎の上部に濃い黄色の星形の花を3~10個つけます。
大唐米とは小粒の下等米のことで、厚みのある小さい葉を大唐米に見立ててこの名があります。
高さは10㎝足らずですが、海岸の岩場や礫地におおい多年草で、岩に張り付くように広がり、とくに花のころはよく目立ちます。ちょうど今盛りでした。秋には全草赤く色づきます。
タイトゴメと聞いて、あるいは大唐米と読んで、今では下等米と理解する人はまずいないでしょうから、この草は名前での不名誉を免れているといえます。