大阪南港の土手に咲いていたのがシナガワハギ:品川萩(マメ科シナガワハギ属)が黄色い花をつけています。
東京の品川付近で見つかったといわれてこの名があるといい、原産地はユーラシア大陸で、江戸時代末期にすでに渡来し、明治初期から全国的にひろがり、沿海地を主とし、川岸や道端などにも生えています。
茎はよく枝分かれし高さ50~90㎝になり、3出複葉の葉は互生します。
5~10月、茎の付け根に長さ約5㎜の黄色の蝶形花が長さ3~5㎝の穂になって多数つきます。
メリトールの別名があり、全草にメリトール酸、クマリンなどの薬効成分があり、血管拡張と血流増大などの作用があり、消炎、血栓症などの治療薬としても用いられます。
日本植物園協会発行の薬草ガイドブック(野外編)に、シナガワハギが載っています。野生帰化植物がこの冊子に載るのは珍しい例です。
ミツバチの蜜原、家畜の飼料や牧草など利用価値の多い帰化植物です