むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ナワシロイチゴ:苗代苺(季節がずれたが) 

2014-07-10 15:10:07 | 植物観察過去ログについて
山野を歩いていて稔った木苺を楽しむ季節となりました。
ナワシロイチゴ:苗代苺(バラ科キイチゴ属)も赤い実をつけています。
日本各地、朝鮮、中国、ベトナムなど温帯から亜熱帯にかけて分布し、日当たりのよい原野の川原や道端に生える匍匐性の落葉低木で、茎の長さは1.4m位、若い花枝は高さ30㎝位で直立します。葉柄とともにとげがあり、葉裏には白い綿毛があります。
晩春、枝の先に紅紫色の花をたくさんつけ、花のがくにも毛があります。一般に草苺にしても木苺にしても白または黄色の花が多く、この花のように紅いのは珍しい気がします。(’05年6月30日記事)
ナワシロイチゴの名は、果実が苗代のころ熟すことからきていますが、田植えの時期が早くなったこの頃では、早苗田の季節となり、名前の間にずれが生じています。別名のサツキイチゴも陰暦の五月で同様に今では季節感ではずれています。
いく粒かつまんで試食しましたが、種が気になるものの、まずいというほどでもありませんでした。