アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

頑張れ!太陽!        萩尾 農

2013-02-27 | その他
「太陽の黒点が減少している」―というのは、昨年くらいには耳にしていた。
が、黒点が減少するとどうなるのか―知らなかった。
2/23の新聞に、
『太陽の異変 地球に影響?』
という記事が結構大きく載っていた。
太陽の表面のシミのように見えるものが黒点で、この数が多いほど、太陽活動は活発とのこと。
黒点は約11年周期で増減し、通常なら今年の秋がそのピークに達し、黒点は増えるはずだが、増加ペースは鈍いという。
今の周期は本当は2007年に始まるはずだったらしいが、黒点の数が底を打つのが遅れ、周期の始まりは2008年2月にずれ込んだーと記事にはある。結果、今回の周期は12.6年になったという。こんなに周期がずれたのは200年ぶりとのこと。
磁場にも異変が…。
『核融合反応で膨大なエネルギーを生む太陽は、内部に強い磁場をつくる。この磁場が表にでると黒点として見える。
太陽の北極と南極には地球と同じようにN極とS極がある。二つの極は太陽活動の周期に合わせ約十一年ごとに反転してきた。しかし、昨年、南極がN極のまま、北極がS極からN極に変わり始めた。』
という所を読んだだけで、
「N極が二つ出来てしまった!!」
と、私たちは、大異変の前のような驚愕に陥いる。
太陽活動の変化が生物にどれほどの影響を与えるか、太陽がなくなれば、生物は悉く滅ぶ。
学者は「北極と南極がN極になれば、赤道付近にS極が二つできるかもしれない」と説明しているようだ。
でも、そうなったら、どうなるのか、記事には書いていなかった。
この磁場のバランスの崩れが黒点の数にも影響を与えているという。
太陽の磁場は遠方から飛来する宇宙線(放射線)から地球を守っているとのこと。
『磁場が弱まると宇宙線量が増えて、地球の大気にぶつかり、雲ができやすくなる。日照をさえぎり、雨や雪を増やして気温を下げる』
結局、太陽がなければ、生命は絶える。
『温室効果ガスの影響で地球は温暖化しているのは確かだが、ここ数年は気温の上昇ペースは鈍化している。太陽の異変が明らかになる中、地球の気温は上がるのか、下がるのか…』
太陽が停滞期入りすれば、数十年に渡り、気温が下がると指摘もされているようだ。
17~18世紀の70年間に黒点が殆ど現れず、太陽活動が停滞した。「極小期」と呼ばれ、今はこの極小期に入る前の状況と似ているとのこと。
いずれにしても、太陽に異変が起こっている事は確かで、それが伝えられる前から、私たちは、この数年の天変地異を、
「何だか、変だね」
という感覚は、本能が教えてくれていたみたいに、持っていた。

とにかく、今は、
「太陽、頑張って!」
と、一見、何の異変も見えず、燦然と輝いている大空の太陽に向って、お願いするしかないか。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿