柊訪問看護ステーション

訪問看護・・・日々の徒然・・・

『妻を看取る日』 研修でした。

2011-05-08 19:55:21 | インポート

今日は名古屋で研修会でした。

訪問看護ステーションはどこもスタッフが少なく、平日1人でも欠けると

残ったスタッフが大変なので、在宅系の研修は土日がほとんどです

週末なのに・・・なぜこんなにも研修に参加するんでしょうか?

って・・・昨日友人に「私って・・・」って話を聞いてもらいながら

          「そっか・・・不安なんだ」と自己分析しました。

日進月歩、特に医療の世界は、少し前の常識が、今では180度違っている

なんて事もありますし、新しい治療、器械もどんどん出てきて、臨床の現場に

いないと、浦島太郎さん  になります。

臨床にいても、自分の病棟以外の科についてはわからなくなるので

同じことかもしれませんが、なんだか置いてきぼりのような気がして・・・

(ちょっと前に『スペシャリスト』な~~んて大口たたいてしまったんですが・・

                     小さい声で訂正したい気持ちです

そんな訳で、参加してきましたが、講師の先生は、国立がんセンターの名誉総長

さんでした。

そんなえらい先生が こうして日曜日に東京から(多分)わざわざ時間をとってきていただいてるのですから、ありがたく聴講させてもらいました

講義を受ける時は、決まって前列中央の席を選ぶようにしています。

なかなか消極的で、人見知り、自分の意見をはっきりいえない性格の私は

(ご意見のある方も多少はいらっしゃるかもしれませんが

  その席を選ぶようにしてます。

そうすると、200人くらいの会場であっても、先生と視線が合いますし、表情もよくわかり、

一生懸命聞くことができます、眠ってなんかいられませんから・・

そうなの、こうでもしないと、なかなかこの頭には入っていかないんです

先生の体験から

1.妻の病歴

2.在宅医療

3.私の喪失と再生の記録     

講演の最後に「病院で亡くなられると、その時点で医療者との関係が終わってしまうが

残された遺族はそこからが苦しみの始まりなんだ。その後の支援をボランティア

だけに頼るのではなく、社会システムとして医療費で補うべき」と言われました。

うんうん グリーフケアがどんなに大切か、そして大変なことか、臨床の方たちが

どれだけ感じているでしょか?  なんて思いました。

私達もグリーフケアで悩むことは多々あります

内容はともかく  ?  先生ご夫婦の関係がとても素敵で羨ましく ぼ~と聞いていました。

(あれ?やっぱりぼ~~とだったのかな?)

宣伝ではありませんが、内容に興味のある方は先生の著書をご紹介しますね。

「患者さんと家族のための がんの最新医療」 岩波書房

妻を看取る日 新潮社

悲しみの中にいる、あなたへの処方箋 新潮社

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