ひぐらしの思い出

17年続くライフログ。
2020年2月から2022年12月まで毎日日記を書いていました。

映画「父の愛人」鑑賞

2013-07-18 13:12:37 | 映画・舞台・ライブ

昨日、新宿に行ってきたよ。
K’s cinemaという劇場へ、迫田くんの「父の愛人」を見に。

同時上映で過去の2作品も上映されるこの日はつまり3本立て。
わたしがエンディングテーマで関わらせてもらった「この窓、むこうがわ」以外は見たこと無い。
わくわくしてお昼の新宿へ。

上映前に迫田くんに会ったけど、いつにも増して挙動不審!
なんでもこの日上映後のトークイベントに古厩智之監督が登場するらしくて、緊張してたみたい。

劇場内に鳥カゴがあって。
この前迫田くんがひよゲのライブに来てくれた時にたしか、インコが良い演技をしてくれてうんぬん~のはなしをしてたよなぁ…と思い返す。
もしやあれが…?と思って近づくも、鳥微動だにせず。
人形?いやいやあれは生きてるよね?と気にしながらさて上映開始。

上映順は
「この窓、むこうがわ」
「の、なかに」
「父の愛人」
でした。

古い作品から順番に全部見られるというのはなかなか面白い。
そして…
久しぶりに見る「この窓~」がスゴイ良かった!
なんかとても新鮮に見られた。不覚にも泣けた。泣いた瞬間に懐かしの我々「SHIFU」の曲がかかって死んだ。
うう、なんちゅうカワイイ声じゃ。

「の、なかに」は面白かった。明るい人のいい幽霊、素敵だった。
トークイベントで古厩監督が指摘していた最後の女の子のセリフ「あんたすごいね」かなんかは、私はとてもいいと思ったよ。

そして「父の愛人」。
実は上映直後の迫田くんと古厩監督によるトークイベント(なんだか公開授業のようでした)で色々お話を聞いて、なんとなく見方がズレてしまったかもしれないんだけど。
なるべく私が見たままの感想を思い返そう…

まずお話を簡単にまとめると、
主人公幸子の死にそうな父親にはずっと前から愛人がいて、母親はそのせいでノイローゼ、娘ヒドい仕打ちをされて育ち、父を憎んでいる。
そんなある日自宅を愛人が訪ねてきて…てな話。

泣けるんかな?と思ったら。
やっぱり泣けたよ。
詳しいことは書かないけど。
「彼女の孤独が…」の前あたりから、幸子の感情が高ぶっていくのと同時にグッとなったよ。
まあなんてベタな観客なのかと思うけど実際そうなんだから仕方がないわね。

非常に迫田くんらしく丁寧に感情を描こうとしているのが分かる作品で、派手さはないかもしれないけど誰しも共感できるテーマだからすっと物語の中に入って行けて。
見終わった後に自分も少しだけ他人に対して優しくなれるような。
そんなほんのちょっとの励ましを与えてくれるような映画だなぁと思ったよ。
人の持ってる孤独に対する向き合い方、乗り越え方を、彼の表現で描ききったんだなぁ。

トークイベントで古厩監督にヤラれてる迫田くんは少年のようだったし、帰る前に挨拶した時の彼はニヤニヤして爽やかだったし、なんか生きてる感じがすごくしたよ。
彼の映画がまた見られて嬉しかった。
次はどんな作品で私達の背中を押してくれるのか、楽しみだよ!

迫田公介監督作品「父の愛人」は新宿K' cinemaにて上映中。
なんと明日まで!
急げ~~◎