ライフプランに再度挑む

2024-09-10 07:50:27 | 日記
昨日
「老後の準備」がテーマの
セミナーを受講しました。

主催は、会社の人事部。

50才以上の社員に対して
「60才になったら定年退職だからな!」
「嘱託社員として再雇用も可能だけど
 収入は大幅ダウンするからな!」
「再雇用も65才までしかしてあげない!
 年金もあてにならないけど
 後は、自己努力でがんばって生きてくれ!」

と、引導を渡していくためのセミナーです。




このセミナーを初めて受講したのは
昨年、数え歳で50才になったとき。

陰で「肩たたきセミナー」とも呼ばれる
このセミナーの案内状が届いたときは
おいらもとうとうこんな歳になったかと
感慨深い気持ちになったものでした。

んでね。

証券会社や保険会社から派遣された講師から
老後のマネープランについての
話を聞くにつれ

質素でつつましい生活を送ったとしても
人間が生きていくには
こんなにお金がかかり続けるものなのか!と
暗澹たる気持ちになってしまったのです。

そして今回、
1年ぶりに再受講して
やはり、またしても
ショックを受けてしまいました。

いや、むしろ
昨年とは違う意味で。

ショックを受けて、暗澹たる気持ちになった
のではなく
暗澹たる気持ちになってしまったことに
ショックを受けてしまったのです。

そう。

今年は、暗澹たる気持ちにならない!
という自信があったのに
それが見事に打ち砕かれてしまったのです。




ワタシは、趣味が読書なので
去年のセミナーでショックを受けたあと
この1年間でたくさんの本を読みました。

不安を煽らないFPさんが書いた本、
断捨離やミニマムライフの本、
0円ハウスや小屋を建てる本、
死や老いや孤独を受け入れるための本、
認知症になっても施設に入らず暮らす本、
高島野十郎さんのような寡欲な人の本、、、

おかげで少しは
お金は無くても何とかなるわい!という
覚悟が出来てきたかと思っていました。

しかし!

いざ、専門家から
根拠に基づいた、具体的な数字を示され
「もしこのまま老後を迎えると
 困窮して、不便で不自由な生活を
 送らざるをえませんよ」
という説得力ある説明をされると
またしても、
漠とした不安が込み上げてきました。

それがショック!悔しい!

今年のワタシは
あんなにたくさんのインプットをしたから
またあのセミナーの話を聞いても
「過剰な資本主義には、振り回されないぞ。
 フォッフォッフォッ・・・」
と、大安心の境地で
ほくそえむことができると思っていたのです。




ウクライナやパレスチナを見るにつけ
「老後の不安」なんてものに
漠とした不安を抱えて
憂鬱になれること自体が
恵まれたことだと分かっちゃいるんだけどさ。

どうやら、自分のことを
少々高く見積もりすぎていたようです。

おいらは、どんなに本を読んだとて
順二郎おじさんのような
綺麗な読書家にはなれない。

50になってもいまだこんなに
小心で強欲で凡庸ということは
70になっても80になっても
こんな感じかと思うとウンザリだぜ。





(1時間で50円!宮崎SUGEEEE!)







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コメント
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