晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

別所探訪(1)   9/17

2012-09-17 | 歴史・民俗

2012.9.17(月・祝)曇、風有り

 別所については「鉄と俘囚の古代史」の読後感想として、感想を述べてきたところである。現在のわたしの思いは、別所が蝦夷の俘囚を移配した地というのは確実な証拠が無い、しかし別所が産鉄あるいは金属関連地である可能性は高く、別所地名は官符のものであろう、というものである。
 そしてわたしの仮説というより想像なのであるが、別所とは金属生産の必要性に迫られた朝廷が全国に向けて産鉄の地、あるいは可能性のありそうな地を選んで提出させた所なのではないかと思うのである。その産出、あるいは開発に、既に鉄生産の技術を持っていた蝦夷の捕虜(俘囚)を移配した地域もあり、俘囚料というような税金をその維持にあてたのでは無いだろうか。従って鉄の産出に至らなかったところもあろうし、俘囚を移配するまでも無いところも在ったのではないか。
 もちろんこれ等のことを証明する手だては何も無い、というより不可能だと思われる。P1020337
 
京丹波町井脇別所は京都縦貫道の工事真っ盛り。


 柴田弘武氏の「全国別所地名事典」上下巻は、全国621箇所の別所を悉皆調査したもので、その目的は別所が古代の産鉄、金属関連地である事を証明するためとまえがきにある。俘囚の移配地であることは「鉄と俘囚の古代史」で証明済みという風に書かれているのだが、納得のいかないものがある。
 
 全国の別所を調査された業績には敬意を表する。せめて近隣の地を実際の眼で見て回りたいと、一昨年辺りから訪問しているところである。もちろん一度や二度訪れただけでは何も解らない、聞き取り調査や資料の調査も必要である。しかし大切なことは眼で見、発見することである。現在まで5箇所の別所を訪れ、柴田氏も発見されるに至ってないことも発見できている。ただ何度も何度も再訪問、再確認の必要もあり、近隣と言えども終わりの無い探訪になりそうだ。P1020642 Img_0696

マラソンは見てても面白くも何ともない。


  3泊した「風と石ころ」はとてもお気に入りだ。村はずれの原野に建てられたようで、風が強く石ころだらけだった。夫婦で頑張って宿をやって居られて、奥さんは保母さんかなんかでお勤め、調理などはご主人が担当、これが実に美味い。きりたんぽなどの郷土料理もあって最高。長旅となると外食もつらいし、旅館風の御飯もつらいものがある。家庭料理が一番だ。宿だけではやってけないので、土木のバイトやっておられ、自転車で走ってるとプップーなんてフォーン鳴らされて、なんか嬉しくなる。

今日のじょん:なぜ一粒だけ残すのか?
一粒とは限らないのだけど、とにかく残すのは深いわけがある。随分長い間解らなかったのだけど、じょんが食べている間に、人間の食事を調理するのだが、特にその時に肉の匂いなどすると、残した御飯と一緒に食べさしてもらうためである。
 それが証拠に、温泉に行くときなど人間の調理はしないので、必ず完食するわけだ。う~む策士じゃのう。P1020746 P1020747

昨晩の残しと人間の食事。 

 

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