晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

福井県に入る

2006-08-05 | 旅行記

 2006.8.4(金)○ 26度(起床時)日中34度

 6:45 起床
 9:25 余呉湖幕場出発
12:10 今庄着
12:45 今庄発
15:00 武生着
15:30 ホテル着
走行 70Km 累計 235Km  費用 8,463円

 連日強行軍になり今日こそはゆっくりしようと決意し幕場を出る、余呉湖の周りは琵琶湖アイアンマンのコースで二度走ったコースである。ところが一向に憶えてないのである、レースでは周りの景色なんて関係ないのである。今回の旅は時速15Kmだからいろんなものが目につく、蛇の目石の伝説なんかもゆっくり止まって由来を読んだり写真を撮ったり。ところがレースの時でもはっきりと意識していた光景があった、北陸本線の踏切である。レース中列車通過につかまったら、選手はじっと止まって待つしかない、一刻を争う選手にとってこれほどつらいことはない、みんな知っているあの踏切である。幸い私は一度もつかまらなかったが、その踏切が今ここにありまさに電車が来ようとしているのだ。何でもない光景だが懐かしさのあまり写真におさめることとした。Img_0115

 北陸自動車道の隣をのたりのたりと走る、とにかく暑い、しかも少しずつ登りで一番つらいのは今日越える峠が遙か彼方に見えることといくら漕いでもちっとも近づかないことだ。柳ヶ瀬というところで大木の木陰で一服する。古戦場や倉坂峠の由来が看板に書いてある。川の水にタオルを浸し、ヘルメットの下に入れる。朝からずっと後頭部をやられてるのだ。Img_0117 さあ出発という時大木の葉を見るとなんとこれは桑の木ではないか、こんな大きな桑の木見たこと無い。
 段々登りが急になり山が迫ってくる、椿坂峠だ。ボトル二本のお茶はもう無くなりかけている。生水は飲まないなんて言ってられない、熱中症の恐怖が襲ってくる、山水を汲んでとりあえずボトルを満たす。幸い水はあちこちわき出ている、それよりも問題は食料だ。
道中で行動食を仕入れようと思っていたのだが、店なんて一件も無いのだ、この辺の人はどこで買いものするんだろう。峠は思ったより長く急だ、熱中症よりハンガーノックの恐怖が襲ってきた。昨日買ったチョコレートウェハースが唯一の食料だ、小出しに食べて登ってゆく、いざとなれば生米が一勺タマネギが半個ある、ちっとはカロリーがあるのだろう。這々の体で椿坂を登り切る、やがて昼食と書いた看板が見える。助かった、なに食おうかななんて楽しい想像をしながら近づくと中は真っ暗、私の心も真っ暗、行動食をしっかり用意しなかったことが悔やまれる。Img_0120
 途中右手に己知の冷水というのがある、これも都市の近くなら行列ができそうな水だ。それにしても余呉町はしつこい、どこまで走っても余呉町なのだ。もう一つ栃の木峠を越えなければという不安があったがこれは椿坂ほどではなかった。Img_0121
だらだら登り切ったところに「淀川の源」という石碑がある、ここで小便すれば大阪に流れ着くのかと変な感心をする。ここで滋賀県とお別れ、あとは恐ろしく長い下り、福井県側からはたまらない峠である。下りきったところが蕎麦で有名な今庄の宿、おばちゃんの店というところでざるそば大盛りをいただく、やっとありつけた食事だが味は少し期待はずれ、蕎麦通の人には怒られるかもしれないが、、、。
 今庄に宿泊するつもりだったが周りは工事だらけでやかましく埃っぽい、落ち着いたところもあるのかもしれないが、気がすすまず先に進むことにする。日野川に沿ったサイクリング道は最高の走り心地、途中そま山に温泉があり電話するも満室とのこと、金曜日だもんなあ。気持ちいいサイクリングロードも泊まるところが決まらないで段々イライラしてくる。結局武生まで来てしまう。見つけた宿は安くて親切、疲れを取るため連泊することにする。紹介された居酒屋もおいしくて予算オーバー、明日も行こう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 八淵の滝を巡る | トップ | ブログ書き込み »

コメントを投稿