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日本にも遺伝子組み換え鮭が・・・?

2021年02月22日 | highdy の にわか評論



絶滅危惧種に遺伝子操作
 highdy 家でも鮭は大好きで、銀鮭は食べませんがノルウェー産のトラウト・サーモンの焼き魚をよく食べます。名前はサーモンですが、厳密にはニジマスですね。
でも、寄生虫の心配はないようです。最近はまだ生産量も少ないですが、日本でも「養殖サーモンブーム」に乗り養殖を始めています。
(市場では、生で食べられるものサーモンと称し、鮭と区別をしています。何故そう呼ばれるか、名前の由来を説明すると長くなるので割愛します。)
 
[鮭の遺伝子組み換え]  食生活について語ろう」(eiyou-km さん)の記事で思い出しました。
遺伝子組換え作物の強引なシェア確保をはかる商法に対し、欧州を中心に問題視されている悪名高い、米国のモンサント社の傘下にあるアクアバウンティ・テクノロジーズ社が遺伝子組み換え鮭を開発、カナダの会社でこの鮭の受精卵を大量に生産し、パナマに移送して養殖し、切り身に加工して同国へ再輸入・販売されています。米国・カナダとも遺伝子組み換えの表示は不要だそうです。
この遺伝子組み換え鮭の特徴は、通常の2倍の早さで成長するため1年半で成熟します。一般の鮭のように3年間養殖すると、通常の20倍以上の大きさになる鮭だそうです。
米国では絶滅危惧種に指定されているアトランティック・サーモン(大西洋鮭)に、2 m 以上にもなるキングサーモン(「マスノスケ」とも言います。)の成長ホルモン遺伝子と、ゲンゲ(深海魚)の遺伝子を組み合わせて開発したものです。




我が国はカルタヘナ議定書に基き・・・
 我が国ではカルタヘナ議定書に基づき、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(平成三十一年四月一日施行)というものがあります。
生物・技術の定義や第一種使用、第二種使用があり、産業上の使用等に当たって執るべき拡散防止措置等が定められています。

カルタヘナ議定書は、トウモロコシなど遺伝子組換え生物等の国境を越える移動に関する手続き等を定めた国際的な枠組みのことです。2003年6月に50か国が締結し、その90日後の9月に国際発効したもので、以下のように令和2年4月1日現在172カ国が批准しています。
アフリカ 50か国、アジア大洋州 53か国、中欧・東欧 39か国、中南米 30か国、日本を含めて計172か国
しかし、それらの国の中には、遺伝子組換え農作物」を商業栽培している国もあります。
また、米国、カナダ、アルゼンチン、チリなどは、批准どころか「遺伝子組換え農作物を商業栽培している国」です。特に米国は、「遺伝子組換えによる危険性は確認されていない」という態度です。


マスノスケ(=キングサーモン) WEB魚図鑑より


日本は大丈夫そうですが・・・
 この遺伝子組み換え鮭は、 FDA(米国にある Food and Drug Administration =アメリカ食品医薬品局)が遺伝子組み換えサーモンの輸入制限を解除し、アメリカ国内における遺伝子組み換え動物による食品第一号となる見込みです。
我が国では、食品衛生法に基づき、輸入食品を含め食品安全委員会(内閣府内にあり、各関係行政機関より独立しています。)により、「安全性の評価を経ていない遺伝子組換え食品の輸入や販売を禁止」しています。

遺伝子組換え鮭について、アメリカとカナダの在日大使館の調査結果から、日本には現時点において日本への輸入・流通している可能性はないとされています。つまり、具体的な日本向け商業生産の予定は立っていないそうで、日本は大丈夫そうですが・・・
しかし、いつものことながら日本政府は何かにつけてチェックが甘く、対応が遅いので心配ですね。

FDA  薬機法食品衛生法は、highdy の現役時代、医薬品・化粧品製造工場、食品製造工場の設計をするとき、労働安全衛生法以上に常に細心の注意を払った規定・基準がありました。世の中には沢山の製造プラントがありますが、これらは人の健康に関わるだけに時に神経を使いました。

原爆被害国でありながら核保有国の核の傘下にあることもありますが核兵器禁止条約が発効しても同条約の批准をしない国ですから、米国の遺伝子組換え植物や動物をとやかく言えるものではありませんね。
万が一、輸入されたとしても食べなければいいのですから。






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