閑寂肆独白

ひまでさびしい本屋のひとりごと

買い入れいろいろ

2017-05-04 21:55:22 | 日記
福岡の天神・丸善ギャラリーの準備に頭の中の関心は大幅に占められているこの時期に どういうわけか 宅買い(要するにお客様の家へ出かけて買い取る・出張買い取り)が続けてあった。3件は以前からのお付き合いのある方で 様子が分かっている、「本がたまったので処分する」という方でいずれもそう古い本が出てくる気遣いは無い、ただ、福岡のように店で売れるのなら大歓迎というところだが いかんせん吾店は店売りはまったくだめ! 大方はISBNを頼りにネット販売に頼らざるを得ないのは困ったことで 我が方もお客様にも 良い話にはなり難い。 他のうち一件は ちょうど我が世代と同じくらいの前所持者でなるほどそれなりの物があったけれど小林秀雄・フロイト・大江健三郎とか・・・。困った!さらに元ヘビースモーカーだったっそうで 本が汚い。全体の1割くらいの量を引き取って退散。次は 我々より一世代前の国漢の先生の物。四本の本棚にいっぱいあったのだがこちらは保存状況が悪くとても今の世の中に通用する程度ではない、一応見て せっかく来たのだから何なりと、と思って七冊だけ抜いて サヨナラ。今回は「これは何とか面白そう」と思って持ってきた中の二冊が「当り!」 ちょっとホットできました。 新本はいくら多くても、またいい本でも全く面白くないけれど、戦前の本になると何なりと「楽しみ」がある。  いまどきは出張費を請求する業種が多いので 我らも時間 なり距離なりで 請求してもいいのではないかと思うけれど なかなか言い出せない。「いくらでも良いです」と言ってくださる方は多いけれど いざ価格を提示してすんなりいくのは半分くらい。いざとなると「その程度ですか」といい顔をしてもらえない方が実感としては多く、まして「出張費と差引で・・」とはなかなか言い出せるものではない。 
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 紙の博物館 飛鳥山公園の保... | トップ | PC壊れた »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事