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「バツ&テリー ~魔境の鉄人レース~」 レビュー (ファミコン)

2018-11-09 21:00:11 | ファミコンレビュー
週刊少年マガジンにて
『大島やすいち』氏が連載していた同名マンガのファミコン版
サイドビューアクションゲーム
ユースから発売
1987年7月22日発売


特徴
ジャンプ中にセレクトボタンを押す事によって
操作キャラをバツ⇔テリーにチェンジする事が出来る。

バツ:ボールを投げる。
テリー:バットを振るう。その際、敵の弾はバットで打ち返せる。

敵を倒すとライフが1つ回復する(最大5)

右端、または上端に行く事でゴールする。



あらすじ
「バツ&テリー」の原作を見てねと言う所だが…

一応、ドラゴン軍団(?)から
鉄人レースに参加しろという脅迫状をもらい
「バツ&テリー」が受けるというものらしい。


点数は20点

今回はいつもとは違って敢えて
悪い点から取り上げよう。


悪い点
・操作性
・背景なのか足場なのかわかり辛い。
・上端が穴につながっている。
・ステージ構成酷似
・どこがレース?


良い点
・裏ワザが多い。





悪い点の解説
・操作性
 『バツ』がボールを投げるがこの軌道が奇妙。
 上ボタンで上方斜め30度ぐらいに直線的に飛ぶ。
 下ボタンで下方斜め30度ぐらいに直線的に飛ぶ。

 放物線を描くことはない。
 一応、壁は反射する。

 『テリー』のバットは頭部から横に扇型の軌道で振るう。
 バッターとは思えない軌道である。

 梯子に捕まっていてもロープを掴んでいても武器は使える。

 手が3本以上あるのか?
 コイツらは…

 梯子やつたはやたらと滑りやすい。


・背景なのか足場なのかわかり辛い。
 背景があるのは良いが、それが足場なのか背景なのかわかり辛く
 足場だろうと思って乗ろうと思ったら穴に落ちたり
 何もないだろうと思ったら足場で体が止められてやはり穴に落ちたり…
 ちゃんと区別がつくような色使いにしてない辺りは
 ダメゲーあるあるだわな。


・上端が穴につながっている。
 横スクロールステージで(上スクロールステージはない)
 上端でジャンプなどした時に、下が穴だと下にワープしてしまい
 そこで穴に落ちれば当然死ぬ。


・ステージ構成酷似
 数種類のステージがあるが同種は似まくりである。

 「あれ?前もこのステージ見たぞ」

 は多発する。

 「このゲームは初期のファミコンに結構あるエンディングなしのループゲーか?」

 と、疑ったほどである。


・どこがレース?
 レースというが出場者は主人公のみである。
 右端か上端にボロイ小屋にゴールフラッグが掲げられている。
 2分30秒という規定タイムでクリアするというぐらいだ。
 レースタイムが集計されて順位が変動するというものでもない…



良い点の解説
・裏ワザが多い

 上記、悪い点はてんこ盛りだが
 コンテニューや残機アップなど
 ゲームを進行するのに有利になる裏ワザが多く
 クリアする事はさほど困難ではない。

 え?
 クリアするほどの価値のあるゲームなのかって?

 絶賛、ノーコメントだッッ!!

 (裏ワザの方法は下記で明かすよ)




ハートの効果が分からん。
ブロックの中に埋まっているのだが交替するのにハートはいらんし…
100個取ると1UPなんだろうか?
それにしてはスーパーマリオブラザーズとは違って壁に埋まっているので
集めるのはかなりしんどい。



裏ワザ

・コンテニュー
タイトル画面で
Aボタンを押しながらスタート



・タイムが3分になる
 タイトル画面で2コンで
 A、上、左、左、B、A、右、下、右、左、右、上、A、下、A、上

・99機になる
 タイトル画面で2コンで
 A、A、B、A、B、B、A、B、B、B、B、Bを押してA+Bを4回押す

・ラウンドセレクト
 タイトル画面で2コンで
 上、下、左、右、上、下、左、右とAをラウンド分押す

・ハートが99個
 タイトル画面で2コンで
 上、上、上、上、右、右、右、右、左、左、左、左、下、下、下、下

・ライフが99個
 タイトル画面で2コンで
 左、左、左、左、右、右、右、右、左、左、左、左、右、右、右、右

・アイテムがパワーアップ
 タイトル画面で2コンで
 A、上、B、上、A、下、B、下、A、左、B、左、A、右、B、右


これら裏ワザを使う事でクリアは容易になる。




本作の発売4カ月前ぐらいに(1987年3月14日、『ダーティペア』が併映)
アニメ劇場版が公開されている。
奇しくもファミコンのディスクシステムで発売された
『ダーティペア』もまたクソゲー判断されている。
奇遇な共通点ではある。
ってそんなもん共通なんてなりたくないもんだけども…
(ちなみにゲーム的酷さで言えば『ダーティペア』の方が上である)



ここからがネタバレ






















上記悪い点で指摘した通り

「どこがレース?」

ってのはまだあって…
一部のステージにはボスがいるが何故か竜と戦う羽目になったり…
ラスボスも控えている。

そのラスボスは主人公の3倍ぐらいの体格である。
「北斗の拳」の『デビルリバース』や「魁!!男塾」の『大豪院邪鬼』ほどではない。
しかし一体何者だよコイツ…

クリアすると
バツ&テリーの画像とその間にサイドポニーの女が出て来て
片仮名でメッセージが出る。
一応、分かりやすく変換してみる。

「謎の ドラゴン軍団の
 挑戦に 勝利した 偉大な
 英雄 バツ & テリー
 この二人により カイホウ高校は
 ドラゴン軍団の 魔の手より
 救われた。
 恐怖によって 抑圧された生
 徒達に 笑顔が 蘇り
 闇に 包まれていた 学園に
 一筋の 光が 差し込んだ
 そして 再び 学園に 活
 気が 満ち溢れだした
 だが ドラゴン軍団の
 新たなる 挑戦。
 第二 第三の 敵の 出
 現。
 その 出現に よって 再
 び学園が闇に 包まれるか
 もしれない

 戦え!
 愛の 戦士 バツ & テリー。
 明日の 未来の
 解放の為に…」



学園が闇に包まれるって何やねん…
どっかのファンタジー系ゲームみたいに
魔王との戦いがあったとでも勘違いしてんじゃねーのか?
第2第3の敵の出現って…まさかの続編示唆!?
このゲームで続編を意識するってなかなか良い根性していると思うわ。



原作漫画を読んだ事はないがこのゲームに関しては

「何やコレ…」(こんわう)

と言える出来である。

魔界の鉄人レースというが…
まぁ、ファミコン界のクソゲーに更に酷いのはまだまだある。
この程度のゲームはまだ遊べる方である。
クソゲー界の魔界はまだまだ深く、そして澱む…


野球ゲームなのに訳わからんアクションつったら…
やはり「タッチ」は外せんわな。
ただ、あっちは狂った世界観やら偶然とは言え酷いに尽きるパスワードやらで
他の追随を許さぬ酷さであるから
こっちははるかはまだマシである。

後に任天堂DSで発売された
『サンデー×マガジン 熱闘! ドリームナイン』で共演を果たしている。

恐らく裏でそのゲームのキャラ同士が

「あの時は本当に酷かった…」
「思い出したくもない…」

などと、互いに嘆き合い、そして慰め合っていたに違いない…(涙)
これこそスポーツマン精神あふれる熱い友情やなぁ~(アホかッ!)







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